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        7 粗忽が減る

 マリエールは転生で魔法が強くなり。粗忽を魔法の補助で起こさなくなった。それが嬉しい。

           7  粗忽が減る



 3日後の午前中診察があり完治が確認され、明日から学院に通う許可が出て、ギブスも外し公爵家に帰った。公爵に帰宅の報告をした。

「王子を庇って矢を受けたそうだな。親としては感心出来ないが貴族としては良くやったと言っておこう。」

と怒られたのか褒められたのか良く判らない事を言われた。

 声にマリエールの粗忽は治らないが魔法で補助する事は出来ると言われた。セルフコントロールという魔法だそうだ。粗忽な事をしそうになると自動的に魔法が働いて正しい行いが出来るそうだ。いろいろな場面で実感するが、自他共に実感したのは夕食の時だ。何と食器が片付けられ洗えたのだ。嬉しくなったマリエールは家族全員分の食器を片付けだ。兄が突然粗忽が治った妹に尋ねる。マリエールは

「粗忽は治らないらしいの。魔法で補助しているだけよ。セルフコントロールという魔法よ。でも補助だから得意になるわけじゃないし不得意な事が皆出来るわけじゃないわ。明らかなやらかしをしない様にする魔法よ。」

兄は妹の粗忽が見られないのは残念だが、将来の王妃様が粗忽じゃあ不安だから良かったな。と言った。

 翌日学院に行くと王子はにこやかに迎えてくれた。学院中王子襲撃事件の事は知れ渡りマリエールが王子の身代わりに矢を受けて今まで休んでいた事は知れ渡っていた。マリエールを心配する声や讃える声が掛けられた。一つ一つに大丈夫、ありがとうと応えて言った。学院でも粗忽が治る。ボールは掴めるし飛び箱は飛べるし裁縫は出来る。決して上手いわけではない。10歳児としてかろうじて合格点という程度だ。しかし生まれて一度も上手く行かなかった事が出来たのだ。嬉しいに決まっている。休み時間にパスをし合う王子とマリエールの姿が見られたのもこの頃だ。

 マリエールはこのところ忙しい。料理の手伝い、裁縫、掃除、洗濯ものの取り込み-------。学院ではパスや飛び箱これは王子とやる。今迄出来なかった事を取り戻す様に夢中で朗らかにやる。王子も根気良く付き合う。心から愛するマリエールにとことん付き合うのだ。マリエールがやりたい事が王子もやりたい。マリエールの全てを受け入れる。

 そんな2人の姿を見つめる同級生のジョセフィーヌ。彼女の父親は公爵だ。ジョセフィーヌは第2王子の婚約者で彼女の父親は第2王子の派閥の首領だ。同じ公爵とはいえマリエールの家は貴族一番、

ジョセフィーヌの家は敵わない。しかし、第2王子派閥は強力に繋がり合っている。奴隷商人や暴力団を支援してきたのもこの派閥だ。マリエールと王子は派閥に痛打を与えた。しかし、もう一つこの派閥は強みがある。東の国との関係だ。この国との通商はこの派閥が独占している。あまり利のある通商ではないがこの国は東の国に多額の支援をしている。東の国は軍事大国でこの国の軍は弱い。支援も派閥を通してやっている。かなり不透明な部分が多い。しかし、この100年東の国はこの国に軍事行動を起こしていない。何処か油断が合ったかも知れない。

 第2派閥は東の国との窓口だ。この100年戦争がない油断がある。何かきな臭い。

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