17 結婚の儀
王子とマリエールの結婚の儀だ。マリエールからシルビアの世話を頼まれた。
17 結婚の儀
王子とマリエールの結婚の儀は侯爵以上の貴族しか出席出来ない。東の国の王女様は友人枠で出席した。マリエールの友人として
学院を卒業したばかりの2人には同学年の友人が多い。王子は男性の友人、マリエールは女性の友人だ。お互いに異性の友人を呼ぶのはタブーに近い。初めて出席するこの国の結婚式は豪華だ。立食パーティーだ。友人席には同じ学年の友人達がいる。お色直しやスピーチが続く中、しばらくご歓談下さいと言う司会の言葉があってシルビアという他クラスの女性に挨拶に行こうと誘われた。2人に
「王子様、マリエール様、結婚おめでとうございます。お幸せに成って下さい。」
王女の言葉にありがとうございますと返す2人だが、王子は満面の笑みを浮かべているのに、マリエールは照れくさそうだ。クラスで一番に結婚するのは照れくさい。マリエールには激動の婚約期間が合ったわけだが、人妻に成ることの照れくささがあるのだろうか。
「だって人妻だよ。何だか覚悟出来ていないというか、王子、いやさっき言われた皇太子様のことあなたとか旦那様とか呼ぶと思うと何か照れくさいわよ。」
シルビアも王女もそれ以上マリエールの愚痴に付き合えないが気持ちは判る。完全に納得するには時間がいるだろう。
殆ど同じクラスのメンバーの中でシルビアは男爵の娘。マリエールは王女にシルビアを託した。
「シルビアに取って雲の上の様な身分の人ばかりの中で、シルビアは不安だと思うの。こんな事頼めるのはあなたしかいない。お願い致します。」
マリエールは私に何を見ているのだろうか。シルビアの事は了解した。マリエールはただのお嬢様ではない。万能魔術師であるマリエールは私の考えている事などお見通しだろう。それでも私の事を信頼してくれる。マリエールの心の深さ感服するばかりだ。私は友人枠の場所に戻って主にシルビアと話た。
シルビアからマリエールとの出会いや誘拐事件の話を聞いた。何処までお人良し何だというのが正直な感想だ。マリエールの一面を見た気がする。しかしシルビアを救出する中で魔法が覚醒したらしい事が伺える。しかしその時覚醒したのは魔法の一端、残りは東の国との抗争で得たものだ。愛する者ため不可能を可能にする。しかもこちらの考えを読んで友誼を結びシルビアの事を頼む。絶対の自信、信頼がある。シルビアに拠るとマリエールはかなりリスクのある生活をしていたらしい。悪徳令嬢と呼ばれた時期もあるそうだ。それを支えたのが王子様で王子のためなら何でも出来る様になったらしい。魔法の覚醒が人への愛というのが凄い。シルビアに声を掛ける男性が居た。マリエールの兄だ。英才の呼び声高い今国王の側近している若手だ。シルビアは何度もマリエールの家を訪ねているから顔馴染みなのだろう。シルビアは私を紹介する。マリエールの兄も王女もそつなく挨拶する。マリエールの兄は
「あなたの事は妹から詳しく聞いて居ます。妹から王子の后にピッタリだと思うと相談されたが流石に王子の心情を考えるとお勧めするのは躊躇われるので何も進展してません。」
つまりこの話はないと言う事だ。少し安心した。熱愛の2人の間に入って自分に何が出来るのだろうか。子ども産む道具ではプライドが許さない。しかし、マリエールは私の心を読み取ったのか私や兄に勧める心情は図れない。マリエールは本当に子をなせないのだろうか。事実を確かめてから前に進むのだろう。そんな相手のいるマリエールが心から羨ましい。
2人に挨拶に行くと、王子は満面の笑みだかマリエールは照れくさそうだ。マリエールの気持ちは判る気がする。




