16 東の国出身の貴族の思い
東の国から来た貴族の願いは待遇改善。東の国の国王の第1王女はこの国の第1王子と同学年。何とか后に成って欲しい。
16 東の国出身の貴族の思い
東の国からこの国にやって来た貴族は多い。2ランク落として貴族にする、子爵、男爵は貴族にしない。伯爵が男爵、公爵侯爵か子爵、王族が伯爵だ。総勢40人あまり。領地のあるものもないものもいる。数の多い男爵は領地を持つものが少ない。殆ど無役だ。爵位を下げられ、領地も無く、役もない。不当な扱いを受けている様に思う。しかし贖う手段がない。この国にはマリエールがいる。アンドロイドを自在に操り、敵を倒す。この中にも身内を友人をアンドロイドに殺されたものは多い。怒りは湧くが仇討ちは現実的でない。マリエ―ルはアンドロイドに守られている。
唯一の願いはこの国での地位向上だ。東の国の国王の第1王女はこの国の第1王子と同学年だ。才色兼備の王女様。東の国にいる時から評判だった。第1王子の婚約者はマリエールだ。実績から考えてもこれが覆る事はない。しかしマリエールは魔法が強過ぎるて子が成せぬらしい。ここは何とか王女様に王子に取り入って頂き第2王妃でいいので王妃に成って頂きたい。身分的にも子爵以下では対象外だ。
朗報が入った。王子の社交会に王女が入った。マジックショーをする集まりらしい。マリエールも入っている。幻影を王女に教えているらしい。優しい事だ。期末テストの結果が出た。一位王子二位マリエール三位王女だ。一位二位は不動の位置でマリエールは王子の上にでない様にしているらしい。この国に来たばかりの王女がこの位置ならマリエールを抜かす可能性は高い。しかし、王女様には恩を受けているマリエールに仇なす事は出来ないそうだ。王子との結婚もしたくないらしい。マリエールに悪いそうだ。マリエールにどれほど苦しめられたか考えて下さい。マリエールに王子が好きなら告白したらどうかと進められたらしい。しかし王女にはその気はないらしい。王子はマリエール以外の女性には興味はないらしい。一進一退を続けながら3人の成人が近づく。学院卒業後王子とマリエールの婚姻は決まっている。貴族で一番力があり、その第1夫人の唯一の令嬢、数々の実績を上げ才色兼備の優しい女性だ。学院に入る前から相思相愛だ。マリエールが王子と結婚する事は既定路線だ。それはそれで良い。問題は学院を卒業したら王子と王女の関係が途絶えてしまう事だ。学院中に何らかの関係を残し后に成る可能性が欲しい。王女は我々の思いは伝わっている筈だが王子への関わりは進展しない。寧ろマリエールとの関わりが深まる月に1.2度は公園に行き幻影を見せる。思い思いのお菓子を作り子ども達に配る。共に美しい少女達なので子ども達が喜ぶ。マリエールと王女は気が合うらしい。
我々に取っては不倶戴天の敵だが、王女の考えは違うのだろうか。一度王女に直接話が出来る機会があった。王子の后に成る機会は学院中しかないのに、積極的に動かれている様子がない様に見えるのですが。我々の思いは十分にご承知と思います。
「王子の心にはマリエール令嬢の事しかありません。下手に動いて完全に嫌われるよりも友人の一人でいる方が賢明だと思うのですが違いますか。」
マリエールは不倶戴天の敵ですが王女に取っては違うのですか。
「マリエール令嬢は心優しい方です。ただし、愛するものに対してはという条件付きですが。あの行動は全て王子を思えばこそです。マリエール令嬢を敵に回せば我々の存在は無くなります。我々はこの国の温情に縋って生きているのですから過ぎた野望を持って逆鱗に触れる事を恐れます。」
マリエールは恐ろしい。敵だと判断すれば、アンドロイドに命ずれば簡単に消される。マリエールに狙われても平気でいられる人間がいるだろうか。
卒業を前に動きのない王女にいろいろ聞く。王子の事マリエールの事。2人の前では我々は吹けば飛ぶ様な存在だ。




