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      10 第2王子とその派閥

 第2王子と第1王子、マリエールが国王に呼び出された。マリエールは第2王子の学者風の外見から廃嫡では無く、権力から離れた生き方を提案する。

        10 第2王子とその派閥



 王子とマリエールは国王に呼ばれて来てみると第2王子も一緒だ。王子もマリエールも11歳、もう直ぐ進級だ。第2王子は9歳でまだ入学まで一年以上ある。第1王子も第2王子極めて優秀だ。第1王子が政治に熱心なのに対して第2王子は学者タイプだ。王位継承に興味がないという意思表示か。しかし第2王子の婚約者はジョセフィーヌだ。権力志向旺盛な公爵令嬢だ。彼女の暴走を止められなかったという事か。

「ジョセフィーヌは申しました。マリエール様は粗忽者だと。私の知るマリエール様は美しく理知的で慈愛富んだ方ですので、ジョセフィーヌに違うといいましたが、マリエール様が王妃成れば国は荒れる。そうしないためにもあなたが王位を目指すべきたと。」

第2王子は自嘲的に言った。

「はっきり断わらかった私のせいです。どの様な処分でも受け入れます。存分に処罰してください。」

全てを諦めた人間の顔だ。言葉も投げやりだ。国王は被害受けたマリエールに発言を求めた。

「第2王子様には何の咎も確認されていません。ジョセフィーヌ様に贖う事は難しいと思います。廃嫡では無く学問の道を選んで頂き、権力志向のない家から婚約者を選ぶ事でいいと思います。」

王子話しを振った。マリエール同意見だと言った。

「2人の意見を採用させて貰う。私も息子を廃嫡するのは忍びない。だが私が勝手に決めたとなると問題がある。だから2人を呼んだ。今回の被害者と作戦指揮者だからな。2人の意向を汲んだと成れば不満に思う者はおるまい。第2王子、2人の温情を肝に命じよ。

以後人の話しに乗せられるな。悪い事ははっきり断れ。次は命がないぞ。」

第2王子は深く拝命した。

 第2王子派閥は全ての領主が捕らえられ家宅捜索をされた。東の国との関係は判らずじまいだ。資料を探すが見つからない。公爵の仕事だったのだろうか。公爵の館からは東の国とのやり取りの手紙はあるが、約束とか流通とかの情報が無く担当していた公爵も話さない。

 そんな時知らされたのが東の国の軍勢の国境越えだ。100年沈黙を守った東の国の軍勢が攻めて来た。東の辺境伯の軍勢では持つまい。国軍を差し向けけるにせよ。それまでの時間牽制するにはマリエールに頼るしかあるまい。早速公爵とマリエールに連絡を取った。

 王子と公爵とマリエールが国王の前に並んだ。

「3人共良く来てくれた。東の国の軍勢が国境を越えた。国軍と公爵軍を派遣する。その前にマリエールに東の辺境伯軍を手伝って欲しい。国軍の指揮は王子に任せる。マリエールは無理のない範囲で辺境伯を助けて欲しい。」

マリエールに異存はない。王子の力に成れるならそれで良い。国王から手紙を受け取った。東の辺境伯への書状だ。行った事のない場所なので転移は使えない。フライで行くしかない。早く行かないと辺境伯軍が潰されてしまう。

「私一刻も早く辺境伯に会います。直ぐに行っても良いですか。」

国王と公爵の了解は取った。王子は心配そうに見つめる。

「無理はするなよ。気を付けて行きなさい。」

マリエールは応える。

「無理はしません。向こうでお待ちしてます。」

マリエールは旅立った。

 東の国の軍勢が攻めて来た。マリエールは東の辺境伯を救援に行く。

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