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不思議探偵暁猫と招かれざる事件達  作者: ぽんでぴよっこ
第一章 高嶺の花
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第捌話 新しい協力者

「さて、じゃあ行こうか。」

「うん。」


泊詠さん達と別れ、桜綾さんと僕は行動を開始した。

まずは現場の様子を見に行くことにした。そこは、後宮の裏にある林だった。


「ここが、その場所らしいよ。」

「なるほど……。」


辺りを見回す。特にこれといって何かあるわけではない。

ただ、地面が荒れていて、争った形跡があるだけだ。


「あの、桜綾さん。」


ふと、思い出したことを尋ねようと桜綾さんに声をかける。


「どうした?」

「さっき泊詠さんが言ってた、善人の皮を被った輩に惑わされるなってどういうこと?」


桜綾さんはうーんと悩んでいるようだ。そして暫くして口を開いた。


「……暁猫は理解しなくていいと思う。ただ、後宮は危険だから気を付けたほうが良いのは確かだね。」

「そっか……とりあえずもう少し調べましょうか。」

「あぁ。」


それから、後宮の女官達に聞き込みをしたり、詞夏さんにも話を聞いたりした。

でも、結局有力な情報は得られなかった。


「う~ん、やっぱり何も見つからないね。」

「そうだな。」

「ちょっと休憩しよう。」


近くの木陰に入って一息つく。

この後も色々回ってみたもののやはり収穫はなかった。


「一旦戻るしかないかな……」

「それが一番だろ。」


そういって立ち上がると、ふと声をかけられた。


「あら、こんな所で何をしているのかしら。」


振り向くと、そこには一人の女性が立っていた。


「貴方は……誰ですか?」

「僕は隹以羅シイラ。ここで伝達係として働いてるんだ。」

「そうなんですね。僕は暁明と言います。泊詠様の従者です。」


挨拶をしていると、後ろの方からもう一人の女性の声が聞こえてきた。


「あれ、お客さん?」

「こんにちは。僕は暁明です。よろしくお願いします。」

「はじめまして、私は颯懍ソンリェン。」

「俺は桜綾。暁猫と一緒で泊詠様の従者をやってる。」


僕達が自己紹介を終えると、二人は僕の方を見て首を傾げた。


「それで、どうしてここにいたのかな。」

「実は……」


僕は二人にこれまでの経緯を説明した。

すると、二人は驚いた表情をして、僕達の話に耳を傾けていた。


「そう噂では聞いたけれど……それは大変だね。」

「俺達も協力するよ!」

「ありがとうございます!ぜひ一緒に捜査させてください。」


こうして、僕らは四人で行動する事になった。

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