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Let's night dinner parade
ふくよかな女主人が言った
「ご予約の○○様ですね、お待ちしておりました」
『今宵繰り広げられるは冒涜的なディナーフルコース
オーケストラの音色に全て委ねて最後までお楽しみください』
深淵のスープに星を並べて
思い馳せ給え 主の眠る海底神殿
深く帰り待ち焦がれる魚のムニエル
生臭さはレモンで隠して
メインディッシュは白痴のステーキ
一口食べれば瞬く間に蕩ける夢の世界へ
前後不覚の宇宙の果てまで
帰り道は猫の鳴き声でご案内
玉虫色のソルベで目を覚まし
食後のコーヒーを飲み干せば
『おやおや、どうやらフィナーレのようです』
浅黒い肌の男主人が言った
「こちらは記念にお持ち帰りください
またのお越しをお待ちしております」




