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ポラリス
フィナは眠れない夜は窓からポラリスを眺めていて、その日も同じように空を眺めようと窓辺に行くと庭が昼間のように明るかったので、外に出て見てみると眩しく光るポラリスが落っこちていて、それが金平糖のようで美味しそうだったのでつい食べてしまうと、フィナの体は夜は昼間のように、昼間は更に明るく輝き、どこにいてもフィナの居場所はまるわかりで、これはいかんと星を吐き出したものの、その星は疾うに輝きを失ったただの石ころで、フィナはもう嫌だと思い、空に昇って二代目のポラリスになりました。