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海底遺跡と森林限界  作者: 徒花案山子
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極短い詩集Ⅱ

「間違っているの」


あなたが正しかったとして

私が間違っていたとして

あなたの言葉に傷付いて湧き出たこの感情も間違っているのでしょうか

この傷が間違いだったとして、正しい治療を施される権利はありますか


「貴方」


丸を一つ書いて

その中に星を一つ書いて

その中に真四角を一つ書いて

その中に三角を上向きに一つ書けば

貴方の出来上がり


「甘く滴る毒を飲み干せ」


他人の不幸は蜜の味

けれども劇薬毒の蜜

気付かぬうちに腐敗臭

知らない知らない何にもない

ドロドロ崩れてさようなら


「二層心情」


水面は凪、水底の魚は静かに眠っている

水面は凪、しかし水底は魚の遊泳でかき乱されている

水面は荒れ狂い、しかし水底は魚がじっとしていて動かない

水面は荒れ狂い、水底の魚が慌てふためいている


どちらにしても息苦しい


「満たされない」


「嫌い」と言われて悲しいのはあなたに言われたから

「好き」と言われて嬉しくないのはあなたに言わせたから

「愛してる」とあなたの言葉で言って欲しい

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