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彼の妻

作者: 今井キマリ

"私はレイプされました。"


宮坂かよが告発したのは、


12年後の春だった。


夫はかよをレイプ現場から


逃がしてくれた


優しい人。


尊敬と恩と愛情。


夫の上司に犯されたことは


黙っていた。


夫は


"いつ、告発してもいいぞ。"


と言ってくれた。


だから隠した。


夫が早期退職することを期として、


民事訴訟を起こした。


和解となり、


夫は泣いた。


"どうしてそこまで


俺を愛してくれるのだい。"


かよはすぐ答えた。


"貴方がいなければ、


命もなかった。


私は貴方を尊敬しています。


貴方は私と子を育んでくれた。


貴方は私にとって神よ。


これからも貴方の側に。"


レイプしたチンピラのような


上司は後に自殺した。


天誅殺などではない。


悪意は夫のような人に


持たない方がいい。


私は彼の妻。


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