別記
※男性向けのシーン。
……作者の欲望がマイルドに暴走しています爆。綺麗なお話で済ませたい方は絶対に読まないで下さい。了承出来る方のみ、下へさげて本文をどうぞ。尚キャラの名が伏せられていますが、それは「飛ばし読み対策」となります。
⎯⎯宿の部屋で朝を迎えた俺は、床にうつ伏せていた体を起こし、壁に寄り掛かる。そして顔を手で隠すと、指の隙間から覗いて、脳内の整理を始めた⎯⎯。
その夜、俺が書き物をしていると、部屋の扉がノックがされる。あの時の会話は、きっと社交辞令的な物だろうと特に期待はしていなかったので、不思議に思いながらその扉を開けた。すると。
「「「「ふふふふ…………」」」」
……『増えて』いた……何故か……。四人が、互いの腕を抱き合い、部屋の前に、居た……。
「こんばんは~。あーあ……これは大スキャンダルねぇ~……『伝説の冒険記者』さん?」
そう言いながらもどこか、確信犯的な笑顔を浮かべる亜麻の髪をした少女は、「伝書鳥で伝えたらね~……」と付け加えると⎯⎯。
「……つまり、そう言うことだ。私らの機嫌を損ねんほうが身のためだぞ? それに関わる魔法で、君を破滅させることも容易い、ということだ」
⎯⎯薄緑髪の可憐な少女⎯⎯女性だが⎯⎯は、柔らかい表情でさらりと恐ろしい事を口にする。
「大丈夫ですよ? お疲れになっても、回復魔法で癒して差し上げますから」
続いて桃髪の少女は、無垢な笑顔のまま、着眼点のおかしい言葉を言い放つ。何故に彼女が⎯⎯。
「⎯⎯ギルドにお戻りした所へお伝えすると、御一緒なさると仰って……」
と、前置いてきたのは。
「それでは、お覚悟の方……よろしかったでしょうか?」
微笑んで俺の逃げ道を塞ぐ、思い人だった……。そして。
……このあと俺達は、無茶苦茶貪った……。
⎯⎯今、ベッドの上では四人が折り重なるように眠っている。部屋は『遮熱』の魔法が働き、すごしやすい適温に保たれ、ベッドが壊れないのは魔⎯⎯いや、彼女達が軽いのだろう……。更に極めつけなのは、床の上には……である。
時間帯もあり、これ以上その光景を眺めていると、反応しそうになるので⎯⎯。
俺は頭を振って立ち上がり、彼女達を起こさないように手早く着替えて、書き置きを残そうと机に向かう。するとそこには⎯⎯。
“いってらっしゃい„
⎯⎯と先に書かれていて、ふっと顔を崩されそうになる。
俺はそれに⎯⎯“いってきます„⎯⎯と返し、その部屋を、後にした。




