表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ガイジの女の子達をまとめることになった。  作者: 真木あーと
第四章 不穏からの確信
42/47

第16話 作戦成功!

 これから砲弾が来るのが分かっている。

 ならば、俺のすることは一つ。


「砲弾発射!」


 トゥーリィを、曹長を守る。

 そのために、この重い鉄の塊を受けるだけだ。


「ふんっ!」


 がきん、という大きな音と共に、バトルアックスは崩壊。

 手が、思ったより痺れた。


 だが、軌道を反らすことには成功した。

 砲弾の集中して 秒数を数え忘れたが、あと少し、矢を払い続ければ──。


「うぁっ!」


 油断。

 俺は砲弾に集中し過ぎた。

 手も、若干痺れていた。


 だから、その直後に射かけられた矢を弾き切れなかった。

 来るのは分かっていて、避ける事なら出来たが、俺は、背後に矢を通すわけにはいかない。

 だが、腕へ当たっただけなのはまだ幸いだった。


 ああ、そうか、砲弾を避けるために、弓方がこっちに移動して来たのも原因か。

 片手で、この人数はきついな。

 あと何秒だ?


 もう、長くは──。


爆発的な劫火(フレイム・ボム)!」


 トゥーリィが叫ぶ。

 どん、と大きな音が響いた。


 突風が俺たちの周囲を巻き上げた。

 高い壁は一瞬で火の海になり、おそらく弓方は即死するレベルの勢いだ。


「待避開始! 全隊員及び少佐殿(マルマル)はこちらに!」


 火の勢いは、劫火と呼んでもいいほどだ。

 その中心にいるのに熱さはほとんどないのはトゥーリィの魔法のおかげか。

 とは言え、どこから何が飛んでくるか、もはや見えない。


 野外の衛兵は全滅したはずだ。

 後は一刻も早くここを去らないと。

 少佐が俺たちの元にたどり着いた。


 後は……ていうか、まだ二人来てない!

 何してるんだあいつら(軍曹と伍長)!?


「ああもうっ!」


 劫火に戸惑っている伍長と、この局面でも相変わらず悠々と歩いている軍曹を、俺が戻って両脇に抱えて連れて来た。

 腕怪我してるから、物凄く痛いんだけどさ!


「先輩、それ好きですね、さっき私にもやりましたしね」

「急いでるからだよ! 早く」

「はーい」


 トゥーリィが暢気にそう応え、俺たちはその劫火の中から飛び出した。


「先輩、傷の治療しますよ?」


 上空を高速で飛びながらそんなことを言うトゥーリィ。

 いや、お前は慣れてるかもしれないけど、俺は結構きついんだぞ、これ?


「腕ですよね? 見せてください」


 俺が答えないままに、腕をめくられ、傷口を──。


「何で舐めてるんだよ!?」

「いえ、毒とかついてたかも知れませんし」

「毒なら吸えよ! それに、お前なら毒も解毒できるんだろ?」


 俺が訊くと、無言の微笑みで肯定するトゥーリィ。

 まあ、今日に限って言えば、この子は大活躍だったから、これくらいはいいけどさ。


「ありがとうな? 今日は何もかもお前のおかげだ」

「え……?」


 トゥーリィは信じられない、という表情で俺を見る。


「正直なところ、俺はお前をなめてた……いや、そのなめてたじゃなくて。まあ、お前は優秀な部下だよ。これからも頼む」

「はいっ!」


 そして、満面の笑みを浮かべた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ