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後書き&設定覚書

 当初、3000文字で二日おきに更新を予定しましたが、毎日更新するほうがアクセスが増えるというよこしまな目的で1500文字以上、毎日更新に変更しました。

 前作に続き、できるだけ各話の最後にフックを置くことで次話への興味をもってもらおうと考えましたが、本文が短すぎてあまり意味がなかったので、最後の方はブツ切りで次話に移行しています。


 文章の中に、「彼」、「彼女」という単語を使用しないという謎のこだわりや、「ことば」をはじめとする漢字もあるけど、ひらがなのほうが好きという意味不明のこだわりで、読点が多くなり不快に思われる部分があったかもしれません。

 その一方で、できるだけカタカナ名詞を使わないということにこだわっています。数字はすべて漢数字、テーブル(卓)やスープ(汁)以外はできるだけ漢字でというこだわりに、表現上の効果があったのかどうかはわかりません。


 謎語尾や、女言葉「~だわ、~ですわ」、爺さん言葉「~のじゃ」のようなものを排除してみましたが、表現力の弱さを補うために、自分のことを「俺」、「私」、主人公を「隊長」、「親父」、「教官」と呼びわけるという手法を使っています。


 この作品は、ずっと前に公立図書館で借りた「ロシアの貴族の娘が男装してナポレオン戦争に参加したときの手記(正確なタイトル不明。調べてもわかりませんでした)」にインスパイアされています。内容もほとんど覚えていないのですが、現実の従軍記なのにも関わらず、書かれているのは「~へ移動した」、「~で眠った」ということばかりで、戦闘シーン皆無であったのが印象的でした。戦争は移動、睡眠がほとんどであるというのが、この作品の基本テーマになっていますので、戦闘シーンが少なく不満を持たれた人も多いのではないでしょうか。戦記というより従軍手記のようなものを念頭にしたので、なにを書いて、なにを書かないかという取捨選択ができておらず、第3章など無駄にダラダラ続いている感が凄いことになっています。大いに反省する点だといえるでしょう。


 戦記物によくある「謎人称」を排除しました。「このことが、後に大きな失策につながるとは、この時の主人公には想像できなかった」というような神の視点を排除し、主人公の目に見えること、知っていることだけを読者に提供するということで、「戦場の霧」を描きたかったのです。残念ながら、表現力が不足していることは否めません。


 また同じ作者名で次の作品を書く予定です。

 今度はかなり強い主人公で、時代小説風の武侠ものっぽい作品をしばらく連載したいと思っています。その後に、この戦記物を続けたいと思っています。

 週一回10000文字か、四日で5000文字か、二日に一回3000文字くらいで続ける予定です。


 最後まで読んでいただいた方には、感謝の気持ちしかございません。

 本当にありがとうございました。


 覚書

 1金貨(100万円)=20正銀貨

 1正銀貨(5万円)=100銅貨

 1銅貨(500円)=10鐚銭

 1鐚銭(50円)

 1刻=2時間くらい

 深夜2時=1の鐘、4時=2の鐘、正午=6の鐘

 1歩=60~70cm、3歩で約2m

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