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第3話 恐怖の気づき、そして再会

目を留めていただきありがとうございます。


前書きって、何を書くべきかわかりませんよね。

 飛ぶ。東へ向けて。敵を探して、飛び続ける。

 「なんか、調子悪いなぁ。」

 そう呟く。家で力を使った時には感じなかったが、普段よりも力が弱くなっている気がする。

 「昨日の今日だし、疲れてるのかなぁ。」

 昨日、私が魔王を本当に倒したのかどうかは、わからない。それでも、雪は降り止んだ。ならば、何かがあったのだ。そして、その何かはきっと、私にとって疲れることだったのだろう。

 「こんなので戦えるかな?」

 サーチに引っかかった反応が何かはわからない。でも、戦うことにはなるだろう、とそう思う。

 「負けたらどうしよう。」

 きっと、死んでしまうのだろう。

 「嫌だなぁ。」

 せっかく、日常を取り戻せた、と思ったのに。

 「死にたくないなぁ。」

 一年前、力を手に入れてから昨日までは、何故かそんなことを考えたことも無かった。だから、戦えたのかもしれない。今は、考えてしまう。だから、戦えないかもしれない。

 「なんで、私なんだろう?」

 なんで、私の家だったんだろう、と疑問に思う。他の人でもいいじゃないか、と。

 「嫌だなぁ。」

 もう一度、繰り返す。そして、気づく。

 「独り言が多いな。」

 心が不安定になっているせいかもしれない。いけない、これはいけない。いくら嫌だと思ったところで、私以外には出来ないのだから。だから、やらなくてはいけない。

 「いくわよ。」

 言葉に出して、自分を励ます。

 飛ぶ。東へ向けて。恐怖を隠して、飛び続ける。


 しばらく、飛び続ける。

 「まだ、見えないな。」

 結構な距離を来たが、敵も敵が起こした災害も見えてこない。敵が移動したのかもしれない。ならば、

 「サーチ」

 もう一度、サーチを使う。

 「西!?」

 反応は今来た方向にあった。見落としたのだろうか。これまではそんなことは無かった。魔王軍は皆、体が大きい。それに、反応があったということは、力を使っている、と言うことだ。ならば、何かが起こっていなければおかしい。

 「罠?」

 可能性としては、それだろう。誘われているのかもしれない。でも、行かない訳にはいかない。放って置けば、人が死ぬかもしれないのだから。

 だから、今来た道を引き返す。今度はこまめにサーチを使いながら。

やがて、境目が見つかる。東と西の境目。しかし、

 「やっぱり、何もいない。」

 何もいない。何も起こっていない。ビルよりも高い視線から見下ろす限りなんの異変もない。気負っていた分、少し拍子抜けだ。

 「空だから?」

 もしかすれば、地上でなくてはわからない何かがあるのかも知れない。もしくは、地中か。

 とりあえずは地面から2メートルまで降りてみる。光を歪め姿を隠しているので人混みの中に混じるのは危険だ。見回してみるが、やはり何も無い。

 ビル、服屋、ファミレス、コンビニ、銀行。そんなものしかない。

 「地中かなぁ。」

 下を歩く人達が声に反応して上を見上げるが、何も無いことに気づき歩き去っていく。

 「どうやって地面の下を調べればいいんだろう?」

 何も思いつかない。

 何かヒントを見つけるためもう一度、周りを見る。ふと、何かが頭に引っかかった。ファミレス、そこに何かある気がした。近づいて、中を見てみる。おばさん、おじいさん、子供と母親。そんな中に一人見知った顔がいた。

 「ジャージ男!!」

 つい、大声を出してしまった。周囲の人達が不思議そうな、そして気味悪そうな顔をしながら去っていく。

 そこにいたのは、昨夜私と一緒に爆発に巻き込まれたはずのジャージ男だった。どんどんと昨日の出来事がややこしくなっていく。私の記憶、降り止んだ雪、サーチの反応、ジャージ男。

 私は混乱しながらも、考える。彼がここにいるのは、偶然だろうか、と。そして、私は言葉を発する。

 「サーチ」

 反応は真っ直ぐにジャージ男を指していた。

読んでくださってありがとうございます。


元々、3話で終わらせるはずだったのに話が全然進まない。1話1話をもっと長くすべきか。

 

文字を打つのに慣れてきた。

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