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~手のなるほうへ~  作者: コンブ
第1章
11/112

11

――――その頃、杏里―――――



「くそっ」


杏里は東の国に居た。


(なぜこんなことに…!!)


20年以上足を踏み入れていなかった自分の家に入る。


埃だらけの懐かしい我が家だが、彼にはそれを懐かしむ余裕などなかった。


(彼女だけは巻き込みたくなかった!!右京のせいで、オレはまた大切な者の失うことになるのか!!)


自室の扉を力任せに開ける。



そこは、この世界に別れを告げたその日のままだった。


(彼女だけは、なんとしても見つけなければ⋯!)


『黒の入り口』で、ユキナとはぐれた。


(人間の彼女がこの世界にいるのは危険すぎる。もし西の国に捕まっていたら、ユキナちゃんの命が危ない)


壁に無造作に立てかけたままの剣を手にとる。


少し錆びてはいるものの、それは昔のように鈍く光っている。


二度と持たないと誓った、殺しのための武器。



杏里は一息つく間もなく、家を飛び出した。



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