第六話 レモンsora
大樹
「ただいま! 兄ちゃん! あれ? お客さん??」
輝
「大樹おかえり」
カノン
「おじゃましてます」
大樹
「あっ、いえいえ ごゆっくりしてってください」
カノン
「ありがとう」
輝
「五十嵐、こいつ俺の弟」
大樹
「いつも兄がお世話になってます 兄の弟の、糸川 大樹です!
ちなみに中1で、兄ちゃんと一緒で野球大好きです!!
これから、よろしくおねがいします!」
カノン
「ご丁寧にありがとう! 私の名前は、五十嵐 カノン☆ 輝と同じクラスで
輝の・・・」
ドキッ って何ドキドキしてんだよ俺!
カノン
「輝の・・・彼女・・・です・・・
あと、スポーツはほとんどできるよ☆ ちなみに、部活はテニス部に入ってるよ!
こちらこそよろしくね! 大樹君」
大樹
「俺のことは、大樹でいいよ カノン先輩」
カノン
「ありがとう 大樹」
ドキッ あれ? ドキってどうしたんだ俺ー!
大樹
「お、おう!」
輝
「自己紹介も終わったし・・・ 大樹ちょっとリビング行ってろ」
大樹
「おう!」
ガチャッ
輝
「ごめんな 急に大樹が帰ってきたから・・・びっくりしただろ?」
カノン
「うん・・・結構びっくりしたけど・・・輝と大樹似てるね さすが、兄弟」
輝
「まあな・・・俺ちょっと、大樹見てくるわ」
カノン
「じゃあここで待ってるね」
輝
「ああ」
カノン
「輝・・・一つだけ聞いていい?」
輝
「なんだよ」
カノン
「あの・・・ 大樹に私が彼女って、言ってもよかったのかな?・・・」
輝
「何言ってんだよ! 当たり前だろ」
カノン
「よかった!」
輝
『俺は、嬉しかったぜ』
カノン
「なんか言った?」
輝
「いや、別に・・・」
カノン
「そっか じゃあ待ってるね」
輝
「おう すぐ、戻ってくるから(笑)」
ガチャッ パタンッ
さてと ふぁー、なんか眠たくなってきた・・・
輝が、戻ってくるまで寝てようか・・・な・・・
Z Z Z・・・
-そのころの輝と大樹-
大樹
「そんで・・・」
輝
「何が?」
大樹
「あの可愛い人彼女なんだ?・・・」
輝
「まあな・・・」
大樹
「いつの間に彼女なんてできたんだよ・・・」
輝
「今日・・・」
大樹
「そうなんだ・・・」
輝
「ああ・・・」
大樹
「兄ちゃん・・・」
輝
「なんだよ?」
大樹
「俺、さっき先輩に名前呼ばれたとき、ちょっとドキってなった」
輝
「まさか・・お前」
大樹
「俺、カノン先輩のこと好きだ・・・」
輝
「おい! 俺の彼女!」
大樹
「<ニヤッ>」
ガチャッ
輝
「どこ行くんだよ」
大樹
「俺の部屋」
パタンッ
輝
「なんだよあいつ」
カノン先輩居るかな・・・
大樹
「ちょっと話すだけならいいか」
ガチャッ
カノン
「・・・Z、Z、Z・・・」
大樹
「おーい」
カノン
「・・・ん・・Z、Z・・・」
大樹
「寝てんのか・・・」
カノン
「・・・Z、Z・・」
大樹
「また来るか・・・」
ガチャッ パタンッ
ガチャッ
輝
「五十嵐お待た・・・せ・・」
カノン
「・・Z、Z、Z・・」
輝
「また寝てるのか・・・ おーい、起きろよ!」
カノン
「・・んー・・・輝大好き・・・Z、Z、Z・・」
輝
「寝言でそんなこと言うなよな・・・ こいつ、バカ・・」
Cyu・・・
カノン
「・・・ふぁー よく寝た(笑)」
輝
「うわっ!!」 『急に起きんなよな・・・』
カノン
「あれっ?! 輝、お帰り☆」
輝
「た、ただいま・・・」
カノン
「どうしたの? なんかあった?」
輝
「なんで?」
カノン
「なんか、輝落ち込んでるみたいだったから・・・」
輝
「何でもねーよ 心配すんな」
カノン
「ならいいけど・・・」
輝
「・・・・・・」
カノン
「・・・・・・」
どうしよう・・・ なんか気まずい・・・・
輝
「俺さ・・・ お前のこと中2のときから知ってたんだぜ・・・」
カノン
「えっ? 一緒のクラスなったことなかったよね・・・?」
輝
「ああ・・お前は、覚えてないかもしれないけど・・・
中2の時俺さ野球の試合で怪我してさ・・・」
カノン
「そうなんだ・・・」
輝
「まあ、それで学校で試合してたからすぐ保健室行けって監督に言われて、
保健室行ったんだ・・・一応・・・」
カノン
「一応?」
輝
「あはは・・・ 保健室に先生居なくてさ・・・
だから、他の部活覗きに行こうと思ったんだけど・・・
知らん女子に止められて・・・」
カノン
「まさか、あの時の・・・」
輝
「そっ、そのまさか」
カノン
「私が説得しても言うこと聞かなかった・・・あのわがまま野球バカ・・・」
輝
「思い出したか・・・ その呼び名懐かしいな(笑)」
カノン
「うん、思い出した」
あれは・・・
-1年前 8月1日-
これからも、お願いします☆