2/2
出遅れたプロローグ
単純なことにさえ僕はひっかかり
堕ちて堕ちて、ついには朽ち果てて。
複雑なことにも僕は躓いて
さま宵迷って、ついには腐り堕ちて。
僕の存在を肯定する人もいなければ
否定する人もなく。
もちろん疑問に思う人もなく。
数人を除いてかもしれないが。
英語の文法のように
クエスチョンマークやnotを入れるなど
僕の存在にはない。
僕には存在というものがないのか?
僕は存在していないのか?
なんて話をすれば、とてつもなく複雑極まりない話になるので
今はやめておこう。
前文でも言ったが、僕は複雑が苦手なもんで。
単純も複雑も苦手な僕には
感情が非常に不思議なもの。
好き嫌いの感情も
大好き大嫌いの感情も
あるような気もするがないような気もする。
気がするだけで確定はできない。
嘘かもしれないし、真実かもしれない。
確定ができない理由は
今この状況で説明できるだろう。
「私の何処が好き?」
僕はきっとこの子を愛す運命。