8.第5章
いつもしないこと。今日は、してしましった。
「違うことを」
少し前にきた会員さんで、記憶に残った人がいた。
正直このサイトは、することは、ひとつ。
同じことの繰り返し。
私がするのを、「見せる」「見てもらう」
会員さんによって、いろいろ、細やかな要望、
指示がある。
相手もしながらだから、器用だなと思う。
私はそれに沿って「スル」。同じことの繰り返し。
中には、お話好きは人もいる。基本テキストなので、早く書けるなと感心もする。
私は、聞き上手らしい。そして淫らだと、
みな、口を揃えて言う。
なんども、聞いているうちに、
私はそうなんだなっと思うようになっていた。
いつものように待機していると、
ひとりの会員さんがきた。初めての「名前」
「あぁ~今日も始まった」私は、心の中で口にする。
何にも、書かないので、発言しないので
私の方から「はじめまして」「こんにちは」
と呼びかけた。
返事がないので、さらに、「聞こえてるかな?」と
聞いた。ネットも朝から不安定だったから。
相手がやっと発言した。「聞こえてます」と。
私は「よかったぁ~」口に出てしました。
最近ネットが不調で何度もやり直しをしていたから、安心した。
相手に好意的に伝わったようだった。
このサイトの「ご新規さん」私はそう呼んでいる。
だいたい、2種類に分けられる。
すぐ「スル」か、「シナイ」かの。
「スル」人は早い。「シナイ」人は長くなると。
この人は「シナイ」人のようだった。
そんなときは、日常的な会話から、
入るようにしている。
あいかわらず、発言は少なった。
私は聞いた。「このままお話する~?」
このサイトでは愚問かもしれない。
「スル」ことはひとつだから。
「じゃ、するね~」「見ててくれる?」
相手が歳下、幼く感じられたので、自然に、
くだけた口調になっていた。
黙って見られていた。なにも発言しなかった。
ひとりでしてるのと同じだった。
表示されている名前を呼んで「一緒に」と
呼びかけた。
相手が「見えた」気がした。
画面に映っているのは私だけど。
彼が「名前を呼んでくれて、嬉しい」と言った。
そんなこと言う人はあまりいない。記憶に残った。
あれから、彼は、来なかった。
自分から、メッセージすることは、
ほとんどないけど、彼にしてみた。
「おはよ~」と、名前を添えて。




