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6.第3章
「ありがとう。また来てね~」を真に受けた僕は毎日このサイトに足を運んだ。
しかし彼女は、僕に対してだけでなく、他の会員の相手もしていた。
冷静に考えれば、わかることである。そのことが僕を酷く落胆させた。
まだ、何も知らない。彼女のことを知りたい。強くその気持ちが芽生えた。
詳しくプロフィールを書いてる女性もいたが、彼女は、「ひみつ」と書かれた
項目が多く、よくわからなった。このことが僕を苛立たせた。
もっと彼女のことを知りたいのに、「なぜ?」教えてくれないんだと。
あの「幸せな時間」を経験した僕は、欲張りになっていたのかもしれない。
気持ちを落ち着かせようと、彼女の姿を思い出して、何度も「シタ」
彼女の体温、匂い、鼓動を感じたかった。
僕は「強欲」な人間だったんだ。幾度となく、果てた、そのとき気づいた。
彼女からメッセージが届いた。
「おはよ~」短いメッセージと、僕の名前が添えられいた。
まるで、あの甘い声が耳元でささやかれたようだった。
何気ない挨拶。歓喜と悲嘆が同時に訪れた。




