5.第2章
このサイトは特殊なところだと思う。
女性の行為(自慰)を見る。それがすべてな場所。
「それ以外に、求めるものがあるのか?」と
問う人もいるだろう。性的なパートナーを求める人も
いるかもしれない。性に支配された場所なのだと。
日常には無い空間。生活において、隠れた、隠す姿を、
お互いをさらけ出す場所。
彼女が服を脱ぐ姿を見ていた。顔に絡まったりして、
脱ぎにくそうにしているところが、幼く見えて、可愛かった。
「脱ぎにくい、服着ちゃったから」少し照れた様子でささやいた。
「お待たせ~」「するね~」子供をあやすような、優しい声。
今まで動画や画像で、見たことがある。それを見て自慰行為もした。
女性経験の無い僕にとっては、それしか無い。
けど違った。彼女が行為をしている時、
「「僕の名前」」を呼んでくれた。
「一緒に」っと
彼女がさっきまでの穏やかな姿から、想像できない、
彼女の乱れた姿を見て、夢中で「シタ」勝手に動いていた。
まるで合わせたかのように「一緒に」終わった。
「すごく感じちゃった。なんか安心できたから」
「ほとんど、一人でしちゃっけど」
彼女が申し訳なさそうに言ってきた。
僕は「ありがとうございます」真面目に答えた。
やっぱり、面白みのない言葉だ。自分自身、嫌になった。
「嬉しい。よかったぁ~」目尻が下がっていた。
「ありがとう。言ってくれて嬉しいよ。無言で去っちゃう人いるから」
彼女が頬を膨らませて言った。こんな表情もするのかと思った。
終始、彼女は笑顔だった。楽しいそうだった。美しかった。
僕が、名前を呼んでくれて嬉しかったことを伝えると、
「ごめん~夢中で呼んじゃった~」彼女が笑った。
「今日はありがとう~また来てね」最後にまた「名前を呼んでくれた」
彼女からすれば、何回も口にするであろう言葉。
でも、僕には特別な響きだった。繋がった気がした。
考えてみれば、
「母親以外の女性から名前を呼んでもらったのは、初めてだった」




