プロローグ
・松野美花…高校一年生。吹奏楽部のトランペットパート。オタバレしないように気をつけている。
私は松野美花。高校一年生の吹奏楽部だよ。今の時間は8:30くらい?人のまばらな通学路を登校中だよ。
遅刻してますよー、って思った子もいるかもしれないけど、高校は集合が遅いんだ。
それに、のんびり歩くの好きだし、なによりローファーが硬くて歩きにくいからね。
さて、そろそろ学校に着く。
今日はね、転校生が来るらしいんだ。
なんで知ってるかって?それは独自の情報ルート……もとい、人脈があるからだよー。
転校生ってどんな子なのかな?楽しみだね!
って、思ってたはいいけどなぁ……
教室で、私は黒板の前に立つ転校生の"声"に聞き覚えがあった。
実は私にはみんなに内緒にしてることがあるんだ。それは、"オタク"ってこと。バレないように振る舞ってはいたけど……
私はあるVtuberがいるんだけど、時々顔出ししてるんだよね。でも、めっちゃイケメンで!
……推しの話はこの辺にするとして、目の前の転校生。目のキリッとした感じや薄い唇、形のいい輪郭。そして何より、耳に心地いい重低音のその"声"! 全部私の推しに似てる、いや、瓜二つ。
心臓が早鐘を打つ。焦りが生まれる。推しで無くても顔が整っていて、リアルで『推しとして』惚れそう。
頼む、本人じゃないであってくれ!




