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第十八話 合同



 2日後のこと。西の洞窟へ向かうべく準備を済ませた俺たちは、涼也(りょうや)の拠点へ赴きユーリとサマル両名と合流した。涼也本人は別件でいないらしいので、そのまま西の洞窟に向かうことになった。



「そんな訳で、今日はよろしく頼むわ。カトレアほど動けるかは分からんけどな」



「何言ってるんですか。私と手合わせした時ユーリさん殆ど互角の戦いをしていたじゃないですか」



 涼也のギルドの団長であるユーリは、すらっとした長身のイケメンで神様(どうきゅうせい)の間でもカトレアと並ぶ当たり枠と持て囃されていた。少々荒っぽいところはあるが実力は確かだし義に熱い良い奴だと思っている。カトレアとは似たような境遇からか妙に仲良くなっている。



「ほら、鳩が帽子から出てきたよ!」



「わあ!凄いや!」



「私もやりたーい!」



 涼也のギルドから参加するもう1人は、少々奇抜な緑の道化師のような格好をしたサマルだ。元々街の外れにある寂れた街でピエロをやっていたのを、涼也がスカウトしたらしい。魔法、それも補助魔法や回復魔法に精通しており、このパーティでは貴重な回復役でもある。明るい性格でムードメーカーになるので、アレスやラミアとは仲良く慣れそうである。



「ええ人材が揃っとるのう、お主らは」



「これを活かせるかは俺にかかってるけどな…」



 つまり今回の探索は俺、カトレア、アレス、ラミア、ガロン、ユーリ、サマルの計7名で挑む共同クエストとも言える。前回よりも人数が増えている分、より確実な采配が俺に求められているので、各個人を上手く活かす必要がある。もっとも、



「そんなに心配せんでもあやつらなら大丈夫だろうて」



 と、ガロンには言われたのだが。





 いざ、西の洞窟に入ったのだが、ガロンの言う通りはっきり言って心配する必要はなかった。



「そうら、背中がガラ空きだぜ!」



 ユーリは短剣使いであり、圧倒的な早さと正確さで間合いを詰め確実に一撃をお見舞いしていく。大半の敵はそれだけで倒せるし、耐えた敵もそのまま何撃も追撃して葬っていく。



「おっと、そちらは幻覚ですよ〜!」



 サマルは相手に幻覚を見せたり毒状態にしたりなど、相手に隙を作らせて補助に徹している。アレスやカトレアなどがそこを詰めてそのまま倒していった。



「ワシの出る幕はなさそうじゃな」



「3層でこのメンバーが何処まで行けるか不安なので貴方は温存したいんです」



 ガロンは今のところ戦闘には参加していない。強力な攻撃呪文の使い手なので、まだカトレアやユーリも未経験の3層で何が合っても良いように敢えて残して戦力を温存しているのだ。



 あっけないほどの速さで1層、そして2層を突破した俺たちは遂に3層まで到達することが出来た。だが、そこは嫌な匂いが充満していた。



「何の匂いだ、これ」



 ユーリが警戒しながら辺りを見回す。それに対してガロンがしれっと言い放った。








「お主の鼻は腐っとるのか、血の匂いに決まっとるじゃろ」







 よく見ると足元にも血の水溜りが見受けられた。

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