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第十七話 依頼

大変遅くなってしまいました。お待たせして申し訳ないです。

これからも頑張って投稿して参りますので、応援して頂ければ幸いです。



「神様は、私のことが好きですか…?」



 カトレアからの思わずの質問に、俺は



「…嫌いな奴をそばに置く趣味は無いな」



 と返す。曖昧に返す方が良いと感じたからだ。



「それとも何だ?カトレアは俺がカトレアのこと嫌いだと思ったのか?」



「そ、そんな訳がありません!」



 お互い微妙に頬を赤く染めてしまう。何だか気恥ずかしい。

 その時、



「カトレア姉ちゃん、本読んでー!」



「読んでー!」



 アレスとラミアがカトレアの後方から抱きついて、読み聞かせのおねだりをする。カトレアはびっくりしながらも2人を見て微笑むと



「じゃあお部屋に行きましょうか。読んだら寝るように」



「はーい!」



「やったー!」



 アレスとラミアを引き連れてそのまま部屋に行ってしまった。俺はこの妙なやるせなさに困って見回すと、隠れてこっそり見ていたガロンがいた。



「青春じゃな」



 それだけ言うと、ガロンはわっはっはと笑いながら去っていった。やるせなさと同時に恥ずかしくなって自分の部屋に直行し、そのまま寝ることにした。






「そんな訳でお前んとこに西の洞窟に行って欲しいんだ」



「わざわざそんな内容で呼び出したのか…?」



 翌日。俺は涼也(りょうや)に呼ばれて2人で喫茶店に来ていた。コーヒーを啜りながら涼也が俺に依頼してきた内容は、驚くほどあっけないものだった。



「普段なら西の洞窟の依頼なんてギルドのボードで募集すればすぐどっかが受けてくれるんだが、今は状況が違う。お前らのとこと洸平のとこの騒動で良くない噂が出回ったらしく中々萎縮する声が多くてさ」



「俺の耳には入ってきてないが」



「お前んとこにわざわざ噂を教えてくれる奴はおらんだろ。早苗(さなえ)辺りならやりそうだが」



「俺はあいつのことは信用してない」



「まあ分からんでもないが、少なくとも情報屋としては優秀なんだぞ?お前の悪い噂を消したのもあいつだからな」



 …早苗が?俺の悪い噂を消す?何の目的で?

 彼女がどう言う思考でこちらを助けてくれるのか読めない。故に恐ろしい。逆に言うなら彼女次第で風向きを変えられる可能性があるということだから。



「まあ、早苗の話は今はどうでも良い。とにかく依頼内容はサブレ草を取ってきて欲しいんだ。10個ありゃ充分だ」



「まあまあきついこと言ってくるな。当然報酬は高く積んでもらうぞ」



「勿論金は用意するし、うちの店の割引をつけてやっても良い」



「ならまあ良し、やってやるよ」



 サブレ草は西の洞窟の地下3階で取れる薬草だ。主に解毒剤などの作成に使われる。それなりに希少価値があるので、市場で手に入れようと思うと良いお値段はするし、偽物もよく出回る。確実に入手するなら多額を払ってでも依頼を出して取ってきてもらうことだった。



「じゃあ早速カトレア達に準備する様言ってくる」



 俺はそう言って席を立ったが、涼也に止められた。



「そうだ、出来ればうちのユーリとサマルも連れて行ってやってくれないか。うちはどうしても実践経験が少ないから、カトレアやアレスのいる颯斗のとこと一緒に行く方が良いかなって。ユーリとサマルならまあ足を引っ張ることは無いと思うからお願い出来ないか?」



「んーまあ良いよ」



「助かる、それじゃ頼むわ」



 そして俺は涼也と別れると、準備の為に拠点に戻った。

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