43話 追撃者
遅くなりました。すみません。
失踪する気は全くないです。
長いですがよかったら最後まで読んでください。
評価、ブックマークも良かったらお願いします。
43話 追撃者
バン!
何でバレたんだ?
クマの様な大きな獣を銃で撃退、一難去ったと思うと、次は謎の二人組が現れた。
”一難去ってはまた一難”、全く良くできたことわざを作りやがる。
謎の二人組はどうやってか分からないが隠れていた俺の場所を正確につかみ、その位置へと銃を向けて発砲して来た。
現在、俺は他の三人と一緒に”アマゾン熱帯雨林”へ”転送魔法”もといテレポートを行って辿り着いたにも関わらず、誤作動というよりミスか何かのせいで、俺は一人で取り残されてしまった。
何が言いたいのかと言えば、要はピンチもピンチ、大ピンチという奴だ。
ただ、目的のため、”魔王の死体”を回収するまで死ぬわけにはいかない。
あいつらと合流するまでにくたばるわけには行かないってんだ。
と、言ってもここら辺の土地勘がない俺は圧倒的に不利、後手に回れば間違いなく結果は見えてる。
だったら、無理してでも流れは造らないとな。
ピン!
「グレネードー!!」
ドン!
俺が投げた物を二人はいち早く気付き、一人が叫び、二人とも木の陰へと飛び込んで伏せて隠れた。
その様子を見るにコレによって相手に対したダメージはない。
でも、時間は造れる。
そして、場所も分かる。
カチャ!
こっちから相手を狙う事もできる。
バン!
「はぁ!?」
確かに相手の足を狙った。
だが、弾は当たらなかった。
距離もそこまで離れていない。
自分の腕に特別自信があるわけじゃないが、外すわけがない。
外したんじゃない、防がれた?
いや、弾かれたんだ。
創作物かなんかで見るような感じで、弾を相手は弾いたんだ。
いや、できるわけないだろそんな事。
でも、実際にそんな事が起きてしまった。
それは偶然なのか、必然なのかわからない。
だが、それが例え偶然だとしても、百に一つの確率だとしても、ここでそれを引いてしまったのが問題なんだ。
バン!
「痛!!」
あそこで当たっていたら、こっちの方が絶対的に有利で、奴らから逃げ出す事もできたかもしれない。
が、状況はその真逆だ。
どうする?
んっ!?
グサ!!
一人が既に俺の近くまで接近しており、ナイフで俺の頭を狙っていた。
寸でのところで気付き、間に腕を挟んで防ぐ事はできた。
でも、左腕にナイフが刺さり、しばらくはまともには使えない。
「で、誰だ?」
俺は一旦距離をとって、フードをさらに深く被った。
「異世界人じゃないよな」
俺が”魔法”を使わずに銃を使っているの見てそう判断しているんだろう。
顔を見られた所で俺が誰か何てことはバレないだろうが、顔を記録されたら後々面倒な事になるかもしれないからな。
とは言え、それ以前の問題でここから生きて逃げれるかの方が問題だな、うん。
もう一人はと。
俺は近くにいる奴から、目線をなるべく外さないようにもう一人の居場所を確認すると、もう一人は特に移動はしていない。
でも、こちらをいつでも狙えるように準備はしている。
とにかく、コイツをどうにかしないとな。
ドン!
俺はとりあえず、先程ナイフで狙って来た奴に向かって挑んだ。
左腕はナイフのせいでまともに使えはしないが、何かしら行動しないとこの状況を打破する事はできない。
だから、できる事をやってスキを伺おうと思ったが、
「カッ!!」
相手のパンチが俺の腹へとクリーンヒットした。
壮絶な痛みが体中へと走った。
おかしいだろ。
これでも、訓練所では上澄みの成績ではあったってのによ。
片腕負傷してるというのを抜きにしても戦えるビジョンが全くといっていいほど湧いてこない。
所詮は小さな場所で粋がっていただけって事か、、、。
いいや、それは違う。
それは今までの俺を否定する事になる。
わかってた事だ、自分より強い奴、全く手も足も出ない奴がこの世界にいるって事は分かっていた。
悲観する事じゃない。
そう、俺は知っている。
空が青いって事は。
ドン!
「んっ!?」
俺は強引に敵と接近し、接触した。
その行動に敵は不思議がってはいたが、直ぐに対処しようと俺の腰当たりを掴み、そのまま投げ飛ばす体制に入ったが、
ピン、
「コイツ!!」
俺が何をしたのかを気付き、そのまますぐにある俺を押し飛ばした。
ドン!!
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「チッ、やりやがった」
あの野郎、間合いを詰めて近づき、俺がしまっていたいた爆弾のピンを外しやがった。
すぐさま相手を押し飛ばして、難を得た。
とは言え、
「やられたな。まさか自滅を選ぶなんて」
自分の持っている情報が漏れないように口を閉じる。
色々と聞きたかったんだけどな。
「お前の悪い所だぞ。それは」
「何がだ?」
俺の発言に相棒が突っかかってきた。
「見てない事を決めつけるところだ。言われてるだろいつも」
「とは言え、あの爆発に巻き込まれたら」
「かもしれないが、死体がない。死んだ所を見ていない」
そうだが、さすがにな。
「手榴弾の使い方は決して簡単じゃない。少なくとも異世界人がスムーズに使える代物じゃない」
簡単に使えるようになったら、それを利用されちまうからな。
「お前の体にあったのをすかさず使うなんて事はなおさらな」
うーん。
「軍人の可能性があるな」
「裏切りか?」
「まあ、操られてる可能性とかもあるがな」
”魔法”による精神関与はずっと問題になってるが、中々対策法って奴がないのが厄介だ。
「少なからず、爆風によって飛んだ位置を計算したが、その近辺には特に何もない」
「生きてると?」
「そう考えるのが妥当だ」
うーん、一か八かな賭けをやってくるなんてな。
「全く同じなのにこうも違うとな。とりあえず、報告して探すぞ。怪我でそう遠くへは行ってないはずだ」
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ハアー、ハアー
左腕どころか全身が痛い。
そりゃあそうだ。
爆発に巻き込まれたんだからな。
爆風を利用して、一気に相手との距離を離した。
俺が死んだと思ってくれればベストではあるが、とりあえず今はあの場から離れよう。
痛む傷を堪えながら、俺は前へと進んで行った。
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10分くらい歩いたかな。
痛みのせいでそこまでの距離は離れていないが、まあ何とかなりそうな感じがする。
そう思っていたのだが、
「まじかよ」
さっきの二人が既に迫っているのが見えた。
そう上手くはいかないか。
俺は直ぐ近くの茂みの中に伏せた。
ここまで来るのに時間をかけたのは傷のせいってのもあるが、自分の痕跡を残さないため、相手が追って来た時のために隠れたちできるようにと対策を取っていたからだ。
だから、後は自分のその頑張りを信じよう。
「あそこだな」
でも、その頑張りも虚しく、相手は俺の方へと向いて言った。
もはや言葉も出なかった。
ここまでか、、、。
「離れろ!!」
ドン!!
「またせたな」
助かった。
最後の保険、薄い望みで繋げていた保険がきいた。
”勇者”が来てくれた。
「コイツは!!どうしてここに?」
「”ライチ・シルヴァー”、こりゃあ大物が釣れたな」
流石は”勇者”だ。
こんな場所までその顔と名前が広まっている奴はそうはいない。
「”あいつ”の代わりかな?」
「さあ、連絡して一旦引こう」
そんな会話を二人がしている。
引く気か、そいつはまずい。
俺は直ぐにライチに目を向けると、向こうも相手が引く事を気付き、
「逃がさんよ。”パル・メ・ザン”」
バン!!
斬撃が周りの木々を切りながら、飛んでいく。
二人はそれを難なく避けたが、その隙にライチは一気に詰めていき、
ガン!!
「ん?」
剣を切り下ろしたが、相手は簡単に受け止めて見せた。
そして、相手は距離を取って逃げるどころか、詰めて反撃を始めた。
さすがは”勇者”、その攻撃を軽やかに捌いてはいる。
でも、相手も決して弱くはない。
相手が悪いだけで、十分な強さだという事はココで見てるだけでわかるし、さっきも身を持って味わった。
実際にライチに反撃のスキを全く見せないで攻撃を繰り返している。
このレベルはもう俺が入り込める余地はない。
ん、いや。
俺だってなにかしないと、かっこつかないじゃないか。
コレは俺が選んだ戦いなんだから。
「やっぱり」
俺は周りを確認してみると、一人がこの場から姿を隠しているのが分かった。
この場にある意識があの二人に注目されてしまっていた。
ライチと相対しているあいつは何も無策に攻撃しているわけではなかった。
確かにその攻撃はとてもレベルの高い物だが、残念ながらライチに勝つ事はおそらく無理だ。
それだけ、あの二人に差はある。
ただ、それは一対一の場合だ。
この場にはもう一人相手がいる。
二対一、もう一人が狙い撃つ算段であれば話は別だ。
いくらライチでも意識の外からの攻撃を全て対処できるという程の超人ではないと思う。
だが、この場は二対一じゃない。
二対二だ。
どこにいる?
もう一人は、どこにいるんだ?
先程いた場所から少ない手がかりを見て、探すしかない。
早くしないと、手遅れになったらまずい。
痕跡を残す下手な事はしてない。
全く手が出なかった相手だ。
俺より数段も上にいる。
でも、ここからは知識の問題だ。
俺だって積んできている。
簡単には負けられない。
だから、落ち着け、冷静になれ。
俺だったらどうする?
A:相手にはバレにくく、コチラからは相手がハッキリと見えて、できるだけ遠くの場所へと離れる。
相手の進んだ方向は痕跡は特にないが、ライチがいる反対側。
その方向で、答えに合わせて、俺が狙撃するなら、、、。
あそこら辺だ。
一度見失った奴をもう一度見つけるのはとても難しい。
今の俺の装備と体力じゃ、ほぼ無理。
だから、ここは俺の考えを信じる。
俺が相手の実力に負けてないという事を。
「来た」
俺の考えは合っていた。
フー、
バン!!
痛みをこらえ一呼吸おき、すぐさま持っていた銃で相手撃った。
そして、その銃弾は相手にヒットした。
「まじか!?」
ライチと戦っていた奴をその事に気付き、驚きの声を挙げた。
その隙をライチは見逃さず、すかさず剣薙ぎ払い、相手を真っ二つにした。
ハアー、
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二人を倒して、俺はライチに担がれヨウさん達がいる方、もしくは合流地点へと移動を始めた。
「あいつらは何なんだ?」
移動しながらライチが聞いて来た。
「多分、”プレデター部隊”だろうな」
場所的にもここら一帯で活動していると言われている部隊は”プレデター部隊”以外には考えられない。
”勇者”を倒したという評判はウソではないだろうな。
あの実力的に。
「じゃあ、”ヒューマノイド”って事か?」
「ああ」
”ヒューマノイド”異世界人たちが言う、俺達軍人の総称だ。
まあ、”プレデター部隊”じゃなくても軍人であるのは間違いない。
「じゃあ、おかしいな」
ライチはあの二人とあって何かに気付いたみたいだ。
「何がだ?」
何に気付いたのか、俺は気になり聞き返すと、
「”魔力”を持っていた」
「えっ!?」
衝撃的な発言をライチの口から発せられた。
次回は5月の初旬を目安にあげます。
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