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異世界戦争  作者: ガイ
5章 バッツ
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41話 スタート

長いですがよかったら最後まで読んでください。

評価、ブックマークも良かったらお願いします。

41話 スタート


チーム名?みたいな名前”バッツ”を決めてから俺達はとにかく歩き続けた。


その間に勇者パーティーだった二人、”ハッサク”と”ユイズキ”が目を覚まして改めて自己紹介をお互いに行った。


計画の大まかな内容を二人に話した。


”勇者”と”ソルダム”のように詳しい事は話していないが、”勇者”が協力するなら俺達もと言ってくれた。


どんな人かまだ分からないが、少なくとも”ヨウさん”達のパーティーメンバーにすごく慕われている事が分かる。


「ここだな」


地図とコンパスを見ながら、歩き続けると事前に決めていた集合場所にたどり着いた。


コウジさんと事前に話して決めていた場所、崖と崖の間の谷。


近くに障害物も多く、隠れるのに持ってこいだと思う。


そのせいもあって、ココに来るまで結構時間が掛かってしまった。


だから、多分先に付いてると思うんだが、


周りを見渡していると、


「こっちだ」


と、岩の裏から手を振ってこっちに合図を送ってくる男、コウジさんがいた。


そっちに向かってみると、穴の中でキャンプで使うようなテントなどが設置されていた。


「意外と快適そうにしてたんだな」


「まあな。時間が掛かるって分かってたからな」


見てみると、自作した様な物もいくつかあり、意外とコリ性かもしれない。


「来たんですか?」


奥にあるもう一つのテントから一人、コウジさんの助手みたいな人”アキさん”が出てきた。


「コレで”バッツ”の全員が揃いましたね」


「何だ”バッツ”って?」


「俺達のチーム名っすよ。”勇者パーティ”みたいな感じっす」


「ふっ、良いなソレ」


ウリはこの名前を結構気に入ってるな。


結構何気なく付けたんだが、もっと考えて付けるんだったな。


まあ、過ぎた事は良いか。


「で、その人は誰なんですか?」


と、話をぶった切り、奥にいる”アキさん”とは別の男を指さして言った。


「言ってなかったな。俺のもう一人の協力者、”ユウリ”だ」


見知らぬ男、ピンク色のような赤いショートヘアーの男、コウジさんの知り合いみたいだ。


「俺と同様に研究者だったが、異世界人に捕虜として捕らえられて逃げた奴だな」


捕虜から逃げた?


「どうやって?」


「色々とやってな」


「俺と違って、運動神経って奴がいいしな。まっ、俺の方が天才だがな」


自分の胸を叩き、誇らしそうに言う。


「信用してもらって大丈夫だと思うぞ。コイツとは一応ヨウ同様にそれなりの付き合いだからな」


俺が不安視している所を付いてコウジさんはそう言い、


「君が考えてる事は興味はないが、”魔法”を使えるって事には興味があってね。協力するよ」


幸の薄い顔で俺にそう言った。


俺がコウジさんの方を見ると、


「大体やろうとしてる事は察してるからな。だから、その事を話した」


俺の考えはこの人には悔しいが、お見通しらしい。


「どこまで協力すんだ?」


「安心してくれ、最後までやるよ。どうせ生い先短いしね」


「そうかい」


信用はできないが、人が少ないこの現状に協力してくれるのは良いのかもしれない。


実際、ここにいる全員手放しで信用するには付き合いが短すぎるしな。


「じゃあ、まあ本題に入ろう」


と、良い、穴の奥へと進んだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


穴の中、テントの裏には少し広い空間がアリ、そこで何か生活をしていたような跡が見えた。


思った以上に、あの二人、いや三人は結構快適にココで待っていたのかもしれない。


「とりあえず、”魔王の死体”がある場所まで行く良いルートはありましたか?」


今の所の一番の目的である”魔王の死体”、そこに行くための道筋を俺達が”勇者”の元に向かっている間に頼んでおいた。


「結論から言うと、画期的な物はない。最初に考えた通り北から向かうルートしかないな」


やっぱりか、、、。


「てか、どこにあるんだよ。”魔王の死体”って?」


ソルダムが俺の隣から聞いて来た。


知らないのも無理はないか、異世界では”魔王”の事は常識なのかもしれないが、俺達には非常識な物。


俺だって、別に学校や訓練所で習ったわけじゃないしな。


「”大西洋”だ」


「大西洋!!」


俺が答えると驚いて声をだした。


「向かう場所は”アマゾン”だな」


「まじかよ。だって、ココは」


向かう場所が分かると、その無謀さにソルダムも気づいたようだ。


今いる場所はユーラシア大陸の内陸にいる。


この場所から”アマゾン”は結構な距離がある。


飛行機なんかの乗り物を使えれば時間もかからないが、俺達にはあるわけがない。


「”船”で行くのか?」


と、”ソルダム”は恐る恐る聞いて来た。


俺は首を横に振った。


「でも、それしか方法ないんじゃないか?」


「分かるだろ。今の海域の半端なさを」


「”ポセイドン”か?」


”勇者”がいった事に対して、俺は頷いた。


”ポセイドン”の加護を持つ別の”勇者”が海域にいる。


「”ソルダム”も話くらいは知ってるだろ」


「ああ」


海という条件下の中では最も恐ろしいとされ、海戦では彼が来たら逃げろと言われるほど。


「あいつは海という条件さえあれば上位陣にも勝てるって言われてるからな」


「上位陣?」


「レジェンドランク、一番上のランクには全部で14人いるんだが、それで誰が強いってランク付けされて順位が付けられてたんだ」


「要は誰が強いかっていう奴か?」


コウジさんが聞くと、頷いた。


軍にいた時からそういうのはあったな。


訓練所で誰が一番強いとかな。


実際にランキングもあったし、人類最強とか、どこの世界もそういうのが好きなんだな。


「ライチさんは何位だったんですか?」


”勇者”の順位をウリが気になり、聞くと、


「当時は6位だったな」


丁度真ん中くらいの順位だった。


「でも、それは捕まる前、今だったら最下位どころか、そのランクに不釣り合いだろうな」


10年捕まってたんだ、そうなってしょうがないだろう。


まあ、そのブランクがあってもこの人はこの中では次元が違う強さを持っているだろうな。


「しかも、”ポセイドン”がいるからと言って海域を簡単に手放すような真似を軍はしない。要は海域に突っ込むのは”バカ”ってことさ」


と、コウジさんがまとめた。


「でも、”大西洋”だったらここから西に行けばいいんじゃないのか?わざわざ”アマゾン”に行かなくてもいいんじゃないか?」


ソルダムの意見は最もだ。


だが、その方法は出来ない。


「そもそも”魔王の死体”を回収できないのはその島の”環境”のせいなんだ」


「”環境”?」


「”魔力”が溢れている”環境”のせいで島の中に入れないんだ」


「”魔力”?」


そう、島の中の異常な”魔力”の量でその島に入る事が出来ないのが現状なんだ。


「何でなんだ?だって”魔力”って普通にあるんだろ?今、ココにも」


ソルダムは地面を指さしながら言った。


「心当たりあるだろ。だっきだっていただろ」


少し、ソルダムが考えると、


「”ヌル・ナガン”、”ルース”の異名を持ってた人か」


”SKULL部隊”の一人で諜報員としての偽装のために”魔力”を体に取り込み、そのせいで左腕は悲惨なものになっていた。


「”魔力”を持っている人の中にも勘違いしている人もいるけど、異常な”魔力”は毒にもなるの。しかも質の悪い事それを防ぐすべがないのよ」


ヨウさんが指でバツマークを作って言った。


「その解決策が”アマゾン”にあると」


「正確に言ったら”アマゾン”にある研究所だな」


俺もここから初耳だ。


”魔王の死体”を回収すると言っても、その問題をどう解決するかをまず考えないといけないと、コウジさんに話した時に、その事についてはこっちにアテが”アマゾン”あると言い、”勇者”の方にだけ集中しろと言われた。


だから、具体的な方法、そもそも”アマゾン”に行く意味も知らないので、


「じゃあ、その方法をそろそろ教えてくれ」


と、解決策を聞いた。


「”アストロノート”」


その言葉を聞いて誰もピンときていない。


「”アストロノート”と呼ばれる宇宙飛行士の装備、宇宙服が解決策だ」


「”宇宙”?」


ウリやフレアだけではなく、ヨウさんといった異世界人たちは”宇宙”という言葉自体にもピンときていない。


「今でこそ開発は止まってるが、戦争が始まる前までは”宇宙”に人を送ってたんだ」


「いや、”宇宙”ってなんなんだ?」


「”宇宙”ってのは要はこの空の上って思ってくれればいい」


「空の上」


フレアは小さく呟き上を見上げた。


漠然としない事は良くわかる。


俺も生まれた時には既に開発が止まり、身近になっているものではなく、俺もよくわかっていない。


「その”宇宙”の環境はとても過酷な物、それこそ生身で行ける所じゃない」


一呼吸置き、


「その環境に行けるようにするための装備が”宇宙服”だ」


と、コウジさんは言った。


「要は寒い場所用の耐寒装備の認識で良いのか?」


「ああ、それでいいよ」


”勇者”の良い直しで何となくではあるが、全員が納得できたと思う。


「”宇宙服”を元に造られた物、言うなら”耐魔力防護服”がその場所にあるからこそ”アマゾン”に行かなければならない」


そういう理由なら”アマゾン”に向かわざるえないな。


ソイツがなきゃ探すどころじゃないんだから。


「じゃあ、危険を冒してもわざわざ行かなきゃならないって事か」


コウジさんから頷きが返ってくる。


だが、問題なのはどうやって行くかだ。


いくら何でも遠すぎる。


直線距離でも遠いいってのに遠回りせねばならない状況。


その道中も決して安全ではない。


なんなら今回以上にやりあってる場所だってある。


「まっ、しょうがない。遠回りだが地道に行こう」


他に方法がないなら腹を括って行くしかないな。


と、思っていると、


「いや、別の方法がある」


”勇者”の仲間の大柄な男、”ハッサク”が口を開き、地面に簡単な絵を描き始めた。


その絵には先程までいた都市”アクエリアス”、今いる大まかな場所、そしてその二つから離れた位置にバツ印を付けた。


「ここは世界がまじあった時の原因で崩れた都市の一つだ」


「そこがどうしたんだ?」


「”アマゾン”って、”カプリコ”がある所だろ」


”カプリコ”は都市”アクエリアス”と同様に異世界人が持つ12の大きな領土の都市の一つで、場所は確かに”アマゾン”に近い。


俺は頷く、


「じゃあ、ビンゴだ。元々この都市と”カプリコ”は転送魔法によって繋がってたんだ」


「そうなのか?」


「ああ、遠く離れた都市間を物資のやり取り等で転送魔法を使って繋げる手はよくある。どことどこが繋がってるってのは有名どこしかわからないけどな」


「つまり、その魔法を使えば」


「距離と時間は大幅に短縮できるんじゃないか」


と、ハッサクが答えてくれた。


「でもよ、使えるのか?そういったのは侵入を防ぐために制限掛けてるんだろ。12の都市どうしならまだしも、もうない都市のは繋がってないんじゃないか?」


コウジさんの言い分はもっともだ。


でも、繋がっている理由はなんとなくわかる。


「詳しい理由はわからないけど、増援とかの話は聞こえた」


都市”カプリコ”、”アマゾン”近くの都市で木々が生い茂っている、いや木に支配されている地域でもありその独特な地形からゲリラ戦が繰り広げられている。


多分、今一番危険な戦場地と言われても納得できるほどの激戦区。


そして、軍側の新たな戦力”プレデター部隊”によって”勇者”の一角を落とした場所でもある。


おそらく都市間の移動では増援がバレると踏んで、隠れた場所、つまり都市として機能してない場所から秘密裏に増援を送りたいんじゃないかと考えられる。


何よりも一人その話を聞いているのは大きい。


「試す価値は十分にあるな」


俺の中にはその方向で決まった。


「だけど、それを使えるのか?」


その方向で行くのは十分ありなのだが、その転送魔法を俺達が使う事ができるのかという問題がある。


「ヨウがいれば大丈夫」


そう言いながらヨウさんを見ると、


「ええ、使える状態になっているなら大丈夫」


なら、行く価値がある。


「なら直ぐにでも向かおう」


「直ぐに、こんな状況で?」


遠くから微かに爆音が聞こえる。


都市”アクエリアス”の現状、確かにその近辺は危ない。


でも、


「この状況だからこそ、近づけるかもしれない。落ち着いてしまったらまた頑固に固められる。なにより、軍側が勝っちまったら多分こんなチャンスはない」


軍側が勝ったら、いきなり攻め込む事ができる”転送魔法”を残しておく理由が皆無。


確実に何らかの方法で使えなくなってしまう。


こんな状況だからこそ行かなきゃならない。


「俺も賛成だ。善は急げ問い言葉もあるし、行くメンバーを決めてささっといってもらおうか」


コウジさんも俺と同様の意見だ。


「よし、じゃあメンバーを決めていこう」


特に反対意見もでず、行くメンバーを決める話へと変へた、


「まず、”勇者”とヨウさんは役割的に決定だな」


この二人はメンバーから外す理由はない。


「後、俺も責任を持って行かなきゃならない」


コレで三人は決まった。


「先生が行くなら」


と、フレアも行こうとしたが、


「君はダメだな。ついでに言うとウリもダメだ」


と、コウジさんが反対した。


「なんで俺まで?」


「伸長の問題だ。”宇宙服”は高くて、大きすぎても小さすぎても切れないんだよ。だから二人はダメだな」


身長制限って奴か。


「じゃあ、ハッサクもダメだな」


コウジさんが言った事に対して、”勇者”はこの中でも一番大きなガタイを持つハッサクにそう言った。


「後、ユイズキもその怪我じゃ危ないな」


もう一人のパーティーメンバーであるユイズキに言った。


じゃあ、三人だけか。


「じゃあ、その三人と後は”ユウリ”を入れて4人だな」


先程存在を知った、コウジさんの協力者の名前がメンバー内に出てきた。


「おいおい、さすがに危ないっすよ。それは」


俺は直ぐにコウジさんに反対した。


「悪いが、連れてくことは俺が協力する条件でもある」


と、コウジさんは意見し、


「本来なら俺が行きたいところだが、さすがに足手まといすぎるしな。ユウリなら俺と違ってそこら辺の兵士並みに動く事は出来るし、何かと知識もあるから役立つだろう」


と、付け加えた。


「でも、」


「それにぶっちゃけた話、そこの二人以外、モモでもそこのソルダムでも誰が行こうとそんな変わらないだろ?そういう場所だし」


俺が反対する前にコウジさんが割って入ってそう言った。


まあ、言う通りではある。


俺が一緒に行ったからって戦力的には変わらない。


そういうレベルの危ない場所に行く。


「なら分かったが、保証は出来ないぞ」


と言うと、ユウリは頷いた。


「じゃあ、この四人で向かうで決まりだな。とりあえずヨウは俺達と連絡できるように頼むぞ」


「ええ」


ヨウさんはコウジさんに通信用の魔晶石を渡した。


そして、先ほど決まった四人が立ち上がり、


「残った人はコウジさんに中心に頼む」


そう、残して進もうとしたが、一旦フレアの近くによって、


「しっかりという事聞けよ。それと、、、やっぱりなんでもねえ」


フレアにだけそう言った。


”死ぬなよ”と言おうとしたが、その言葉を言うのを止めて俺達4人はその場を後にした。



次回は今月中です。

Twitterや活動報告で適当に次回については更新してます。

Twitter:@tScRxzYLtrcGXnG

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