39話 勇者VS最強
12月中に投稿しようと思ったのに無理ですみません。
次からは有言実行できるように頑張ります。
とりあえず、1か月に二回の投稿を目標にこれから頑張ります。
長いですがよかったら最後まで読んでください。
評価、ブックマークも良かったらお願いします。
39話 勇者VS最強
「クッウ!!」
最後の最後に撃った銃弾も左肩に当たり、傷を負ってしまった。
ただ、銃弾は致命傷を免れた。
リボルバー、ダブルアクションの特性状ワンテンポ遅れたおかげで先に狙い撃ち、相手の狙いがそれたのがでかい。
それにしても、すごい腕だな。
俺の方に転がってきた手榴弾を見てそう思った。
本来だったら爆発するはずだったが、不発に終わっている。
多分、手榴弾の弾体を破壊したのだろう。
噂程度にしか知らないが、投げられた手榴弾の一か所を正確に撃つなんて離れ業をすぎる。
偶々、当たったにしてもこっちに返してるわけだし、どちらにしろ離れ業だ。
「よっと」
俺は”サイレント”が持っていたいくつかの武装を回収した。
さすがに数キロ先を撃ち抜くスナイパーライフルはそれなりの質量で持っていくのは無理だが、仕方がない。
「よし、やるか」
俺は相手から取ったナイフの柄を力強く噛みついた。
そして、もう一本のナイフを傷口に向けて、
グサ!
「ウッグゥゥゥ!!」
傷口に刺した。
そして、中にあった銃弾を抉り取った。
「ハァ、ハァ」
強烈な痛みが肩に流れたが、なんとか取る事が出来た。
そのまま素早く止血を施して、
「とりあえず戻られねとな」
”勇者”の救出の無事を願いながら、都市の方向へと進み始めた。
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「よし、行くよ」
合図を聞いて、一気に”勇者”の元へとヨウさんを背負いながら走り始め、
「”グ・ランズ・アース”」
ヨウさんはそう唱えた。
ゴゴゴゴゴゴゴッ!!
地面が突然揺れ始めて、動き始めた。
す、すごい。
周りの地面が割れ、波のように高く上がり、建物を呑み込んでいく。
多くの人を巻き込んでいく。
ここまでの規模でできるなんて、いや、ヨウさんが異常なんだ。
これがダイヤランクの称号、勇者パーティーの一角、まだまだ遠いい。
「なんだ、アイツら」
地面が揺れて、混乱している中で私達が向かって来るのを一人が気付いた。
狙撃手は先生とソルダムさんが注意を引いてくれくれている。
出来る事なら、誰にも気づかれずに”勇者”に接触だけるのなら理想だったけど。
「フレアちゃん一気に行くよ。大丈夫?」
私が頷いて、返事をすると、
ズッドーーン!
今度は地面が立ち昇り、砂嵐のように広がっていった。
視界が一気に悪くなり、どこに誰がいるのか分からない。
だからこそ、相手も私たちの位置が分からず狙いをつける事ができない、
でも、見えないだけで私は臭いで位置が、”勇者”の場所がわかる。
ババッバッバババッバババ!!
あちらこちらから銃声が聞こえる。
私達を狙っている物や違う物、様々な銃声が聞こえてくる。
近くを通過していく物もある。
土と銃の嵐、いつ当たってもおかしくない。
でも、ビビッてちゃいけない。
私がここまで来れたのは先生が、みんなが繋いでくれたからだ。
だから、私も繋げるんだ。
”勇者”救出のために。
銃弾より速く走って、
ドッドーン!!
力強く踏み込み走り、銃弾を置き去りにしていくんだ。
「もうすぐです」
もう、”勇者”は目の前だ。
バン!!
「タッ!!」
足に銃が撃ち込まれた。
狙われた?
いや、そんなのはどうでもいいんだ。
今ココで倒れるわけにはいかない。
しっかりと繋ぐんだ。
「グッ、アァーーー」
声を荒げ、叫び、さらに強く地面を蹴り飛ばした。
「ヨウ!?」
「ヨウさあん」
「うん」
”勇者”の場所まで来れた。
私も繋げたんだ。
「”リジェクト”」
この魔法によって、全てではないが”勇者”を縛っている物を解除することが出来るらしい。
流石に簡易的な物のため全部を一気には無理らしいが、少なくとも”勇者”の魔力は戻った。
「とりあえず説明は後、魔力戻ったでしょ。この場をどうにかして」
「えっ、あっ、ああわかった」
”勇者”は色々と困惑してたけど、持っていた鎌を構えた。
すると、ハッキリと分かるくらい魔力がカマに流れ、異様な空気を肌で感じた。
「フレアちゃん」
ヨウさんはそう言って、私の頭を押さえて二人で地面に伏せた。
「全員しゃがめ」
えっ!?
土煙の中から微かにそう聞こえた。
「”パル・メ・ザン”」
ズバン!!
”勇者”がそう言いながら、カマを横へと振った。
それと同時に大きな魔力の斬撃が飛び、当たり一面尾土煙が晴れて、飛んだ斬撃が建物を切っていった。
すごい威力でも、
「当たってない」
「なに!?」
ガチャ!
「何か来ます」
ドドドドドドドドドッ!!
四方八方から銃弾の雨が飛んできた。
「フレアちゃんは私の近くに来て」
ヨウさんが片方を魔法で、もう一方を”勇者”がカマを使って防いでいる。
「作戦がかわったのか?」
銃を捌きながら、”勇者”がそう言った。
さっきまで周りはただ囲むだけだった。
距離を一定に話そうとした時、何か仕掛けようとした時にだけ周りは支援をしていた。
周りは”ラスト”と呼ばれる人をサポートしているだけだった。
なのに今はその周りが決めに来ている。
”勇者”が言った事は多分この事だと思う。
じゃあ、さっきまで主体に動いていた人は何をしてるんだ?
ふと、そんな疑問が頭の中に浮かび、見てみた。
「危ない!!」
バン!
急いで、ヨウさんに飛びついた。
相手を見てみると、銃を構えてこちらを、ヨウさんを狙っているのが見えた。
「ッウ!!」
でも、避けきる事が出来ずにヨウさん足に当たってしまった。
その瞬間、ヨウさんがはってた”結界魔法”が解けてしまい今まで防げてた銃弾が”勇者”に襲い掛かってきてしまった。
「クソっが」
直ぐにカマを使って対応したが、背中に何発も当たってしまった。
このままじゃまずい。
どうにかして一回立て直さないといけない。
「”ドイハ”」
呪文を唱えて、周りび煙を出した。
簡単な目くらましの魔法。
コレで一瞬でも気がそれてくれるのを祈るしかない。
ドドドドドドドドドッ!!
それでも銃弾は止むことがなかったが、
「ナイスだよ」
そう”勇者”が言うと、カマで地面を切りつけて即席の穴を作り、ヨウさんと私を担いで中へと入り込んだ。
「ハァ、大丈夫か?」
ヨウさんは足以外にも銃弾を喰らい既にまともに動けない様子。
”勇者”は銃弾が体に当たり、ヨウさんのように体内に銃弾が喰らってはいないが、多くのアザを作り、既に息を切らしている様子。
私達はもう満身創痍って奴だ。
「やばいな。想像以上だ」
「まだ、”加護”は戻ってないの?」
「ああ、魔力は大方戻ったが、まだ色々と残ってる。それを差し引いてもだ」
先生の予想では全部ではなくても”勇者”の力が戻ったら、この状況で勝つ事は出来なくても突破、逃げ切る事はできると考えていた。
でも、実際は何もすることが出来なかった。
いや、何もさせてもらえない。
「相手の連携がヤバイ」
「多分、ここまでの事を考えてる思います。ハッキリと聞こえなかったですけど、作戦をBに変更すル打の何だのって言ってました」
全部は聞こえなかったが、色々と無線で何か作戦の事を話しているのは聞こえた。
「ああ、そうだと思う。おれの攻撃も全く当たってないし、相当何か積んできてるのかもしれない」
確かに私達が来て、最初に”勇者”が出した魔法の時も、それが発動する前に敵の一人が”しゃがめ”と言っていた。
何が来るのか分かっていたみたいに。
「ハッキリと言えるのはこのままじゃ、ココを突破するのはできない」
”勇者”の口からハッキリとそう言われ、空気が静まった。
「周りの包囲門は私が何とかする」
だが、直ぐヨウさんが口を出し、
「だから、何とかして」
そう言い、
「了解。なら、煙が晴れたら”アレ”で行くぞ」
”アレ”と何かわからないが、とりあえず私も頷いた。
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煙が晴れるまで、包囲門で作戦通り絶えず撃ち続けた。
魔法を使えたのを見るに”勇者”のデバフはいくらか解けている。
ただ、持ってきた銃弾でも十分意味がある。
一応、”アレ”もあるが、第一目標の”勇者”の確保を優先するならこのままでいい。
ただ、
「いつでも準備はできるように」
と、だけ無線で伝えた。
魔法使いの”ヨウ・シトロン”が現れた時から既に作戦は変更し、銃こそそのままだが、”勇者”を殺しにいっている。
あくまで確保が優先だが、逃げられるくらいなら倒す事も視野に今回の作戦は入れている。
『確認できました。三人が倒れている様子が見られます』
煙が出て、様子が確認する事が出来なかった時に、サーマルで中を見るように指示をした。
その報告を聞き、時間を確認した。
「1分過ぎてるな」
結構掛かっているな。
何か仕掛けるには充分だな。
「中佐、煙も晴れました。倒れてるのを肉眼でも確認できます」
近くの部下が報告をした。
「一旦打ち方止め、俺を含めA班で囲んで近づく。残りはそのまま包囲し、銃を変更しとくように」
と、指示を出した。
1分、何があってもおかしくない。
これで立ち上がる様なら、もうやらなければならない。
長引けば長引く程、”勇者”の力が戻ってくる可能性もある。
そうなって、手が付けられなくなり、被害が広がるのが一番危険だ。
もう、これ以上は”捕獲”以外も視野に入れとかなければならない。
「準備できました」
A班の準備が完了し、倒れている三人を囲むような位置取りをし、さらにそれを囲むように部隊を配置した。
狙撃犯からの連絡は途絶えている今、いない物と考えるなら2重の包囲門で敵を囲んでいる。
ちと心もとないが、やるしかない。
時間を掛ければかけるほど、不確定要素が増えていく。
実際に、”勇者パーティー”のあの”エルフ”のように。
軽く手を挙げ、それを合図に進んで行った。
あと10m、特に動きはない。
そう思った瞬間、
ヅヅヅッヅ、
再び地面が揺れ始めた。
奴らが最初に現れた時の規模に比べれば小さい物だが、今立っている地面が浮かび上がった。
ザザザ、
突然地面が動く感覚、あまり経験したことのない感覚に全員に動揺が生まれ、その瞬間を逃さないように”勇者”は早々と三人の首をそのカマで切り飛ばし、もう一人の元まで移動し、カマで肩から切り下しにかかった。
だが、最後の力を振り絞り、相手を掴み、
「援護ォ!!」
バババッババババババン!
その叫びから、俺を含めて残った7人で一斉に狙い撃った。
その状況に勇者は直ぐに、掴まれえている一人を無理やり持ち上げて、即席の盾を作りながら素早く走り始める。
二人を薙ぎ払った。
ピン、
この状況を変えるために、手榴弾のピンを抜いて相手の足元へと投げ、
ドッーーン、
大きな爆発音を鳴らした。
これで、仕留めたなんて事はない。
全員がその確信を持っている。
爆風から吹き飛ばされた”勇者”に全員が銃口を向けて、
ドドドドドドドドド!!
撃ち始めた。
「クッソが」
勇者がそう呟きながら、ジャンプして空中で避けた。
だが、こっちにしてはチャンスでもある。
全員が素早くリロードを終え、
ドドドドドドドドドッドン!!
空中に浮かぶ”勇者”に狙いを定めて、再び撃ち始めた。
ザッ、
長いカマを地面に刺して空中で停止、そのまま体を上手く捻りながら空中で動き銃弾を避けきり、地面へと再び戻ってきた。
あの構え、
「伏せろ!」
ビュン!
その状況に動揺を浮かべた3人には俺の言葉は届かず、敵の飛ぶ斬撃の餌食となってしまった。
言葉が届き伏せた1人に目を向けると、首にカマが胸にカマが刺されていた。
どうやら、攻撃と同時にカマを投げて狙われていたようだ。
そして、カマを回収してこちらに向かって来た。
「あと一人」
そう、呟いたのが聞こえた。
この間、1分も経たずに俺一人だけになってしまった。
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「あと一人」
ヨウの魔法で俺達の周りだけ、地面を上げて、敵の包囲門を分断させた。
”遠くのはどうするのか?”と、聞いたが、他の仲間がやってくれている。
そう言われた時はあまり信じていなかったが、ここまで出来たという事は良い仲間に巡り合えたみたいだ。
最後にあと一人、先ほどまでの戦いで只者ではないが、サシでなら勝てる。
俺の中にはその確信が強くあった。
カマを相手に向かって振り回し、銃と呼ばれる物を吹き飛ばし、攻撃を続けた。
「!?」
だが、当たらない。
全部が寸でで避けられる。
まだデバフはある。
でも、さっきまでと違っていくらか速くなっている。
魔力ないんだろ?
獣人でもないんだろ?
ここまで戦えるのはハッキリ言って、化け物だろ。
バン!
一瞬動揺をして、相手が狙っていたことを気付けなかった。
足を狙い撃たれてしまった。
しかも、先ほどまでと違って、撃った銃弾は足を貫通した。
「クっう、”ブレン・ダ”」
痛みを振り絞って、周りに斬撃を出す魔法を出した。
先程のとは違って、距離は短いが近くにいれば細切れになる。
だが、相手は既に引いて、当たる事はなかった。
足を撃ち、一気に詰めに来ると思ったが、相手は冷静に俺との距離を取ってきた。
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「フー」
距離を取って、思いっきり息を吹いた。
危なかった。
さっきよりも格段と強くなっている。
だが、”サイ”の予測よりも遥かに弱い。
こっちは元々相手が万全な状態だと考えて準備して来た。
それでも、俺以外は対応できなかった訳だが、仕方がない。
俺は元々、コイツ等化け物と戦うために造られたんだから。
相手の足を撃ち抜いた。
この銃弾は異世界人の協力な身体強化の魔法にゆる肉体対策に作られた特別な物。
安定的な生産は出来ていないが、この銃弾は”プレデター部隊”によって”勇者”を倒したという十分な実績もあり、デバフがある相手には充分な威力ではある。
とは言っても、相手は手負いの”獅子”、さっきの魔法だって当たれば俺は細切れになる。
一撃でも喰らえば負ける”無理ゲー”を強いられている。
だが、この勝負は無理に勝ちにいかなくていい。
相手は一時的に一部の射線を防いだだけで、根本的な包囲を抜け出していない、
時間が経てば確実に勝てる。
絶えず、無線で周りが動き、射線を広げようとしているのが、聞こえている。
俺はただ相手をここに止めておけばいい。
そうすれば勝てる。
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「ライチは大丈夫そう?」
ヨウさんが聞いて来た。
地面を上げたが、”勇者”の邪魔にならないように一部を凹ませて私達はそこに隠れている。
隠れながら上の様子を見てるが、順調な流れだったが最後の一人がそれをぶった切った。
「このままじゃまずいかも」
そうして、私はありのままの事を答えた。
無線で話している声から、この台地を撃てるように射線を広げる部隊と、二か所から登ろうと準備している部隊に分かれている事が聞こえる。
このままじゃ1分程、また包囲される。
「ウっ、」
ヨウさんはさっきの魔法だって無理して発動してもう限界。
”勇者”だってそうだ。
だから、私が何とかしないと。
そう思って上に登ろうとすると、
「フレアちゃんだめ」
ヨウさんに捕まれた。
「危ない」
そう、力強く言われてしまった。
確かに、私は力不足、何もできないかもしれない。
でも、
「無理をしなきゃ全員助からない。ヨウさんだってその体で無理をした。先生だっていつもそう」
私はいつも子供だからって、守られている。
でも、
「私だってこの場に”覚悟”を持って立っている」
「そんな”死ぬ覚悟”何かをフレアちゃんは持たなくていい、そんなのは私達が持てばいいんだから」
「違う」
そう言って、掴まれた腕を振りほどき、
「私が持ってるのは”生きる”、”みんなで生き残る覚悟”です」
先生はいつもその”覚悟”で戦っている。
だから、私だって同じ”覚悟”でこの場に来たんだ。
そういって、飛び出した。
二人の戦いを見てみると、”勇者”が嵐のように攻撃を繰り返しているが、相手はそれを上手くいなしている。
相手は先生のように右手に拳銃、左手にナイフを持っているが、戦い方は大きく違う。
何か良くわからないけど、柔らかい感じがする。
そして、とてつもなく強いという事は感じる。
実際に、あの勇者の攻撃を捌き切ってるんだから。
「”ガン”」
でも、あの”勇者”の攻撃で精一杯のはずだ。
こっちにまで意識を持っていける余裕はないと思う。
だから、この魔法で戦うんだ。
右手を左手首に載せて、銃を構えるようにし、右手の先に魔力が集まっていった。
この魔法は魔力を単純に放出するだけの単純なもの。
魔力の量に左右されてしまう魔法でもある。
私のような魔力の量が少ない獣人にはあまり向いてない物ではあるが、そこはもう一人の魔法で補う。
”チャーグル”、この魔法は唱えてから魔力を溜めとく魔法。
そして、次に使う魔法にその分を上乗せする物。
さっきの”ドイハ”もこの魔法のおかげで、本来の私が出せる量以上の煙幕を張る事が出来た。
今回は約5分の魔力、特別多くはないけど、本来私が出せる量よりは多いい。
コレを撃てればこの状況を抜け出せるかもしれない。
ガタガタ、
手が震えて狙いがあまり上手く定まらない。
落ち着け、力みすぎるな、しっかりと狙うんだ。
大丈夫、練習してきたんだから、
ドン!
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獣人の子から放たれた魔力の弾丸は真っ直ぐと目の前の敵に向かって行った。
だが、それも避けられてしまった。
コイツ、俺の攻撃を捌くのに手一杯ってわけでもねえ、まだ余裕がありやがる。
ほんとに”ヒューマノイド”か、”化け物”の間違いだろ。
俺の長いカマの間合いを潰すには近づけばいい、言葉にするのは簡単だけど、それを実行できる奴なんて数えられるくらいしかいなかった。
それも、魔法を使わないというハンデ持ちでそれができるのはいない。
それをコイツは実行しやがった。
ドッ、
「ニッィ」
俺の膝を膝を使って外側に強く押し込まれたせいで、体制を崩しそのまま先ほど撃たれた傷にナイフを突き刺してきやがった。
この間合いでの戦いは俺のデバフを抜きにしても悔しいが、相手の方が上にいやがる。
でも、これだけ近けりゃあ、
「”ブレン・ダ”」
だが、この攻撃も当たらなかった。
こっちの攻撃が届かないギリギリの場所までもう下がっている。
全部もうバレてやがる。
もう、このままじゃ、
「!?」
そう思った時に相手の後ろから獣人の子が突然現れた。
さっきの魔法でもう打つ手がないんじゃなかったのか?
相手の視覚、バレてない、絶好のタイミング、色々と頭の中を駆け回っていった。
俺はすかさず持っていたカマを振り上げた。
相手は後ろに下がってそれ自体は当たらなかったが、それでいい。
繋げるんだ。
最後の一撃のために。
振り上げたカマを後ろに持っていき、刃先を地面に刺して、再び構えた。
俺の構えを見た相手は気付き、それに合わせて動いた。
やっぱり、知ってるんだ。
でも、
「良いのか?」
獣人の子はその動きに合わせて突っ込んだ。
それに気づいた相手は獣人の子の攻撃を抑えて、そのままの勢いで遠くへと投げ飛ばした。
予想外の攻撃に対してさすがの反応と捌き方だ。
でも、
「ナイスだ」
もうワンテンポ遅い。
この攻撃を知ってるなら分かるだろ。
「”シュ・レッド”」
カマで地面事切り上げて、相手を切り裂いた。
切り上げた斬撃は空まで昇っていった。
次回は今月中です。
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