26話 ”コウジ タカネ”
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26話 ”コウジ タカネ”
樺太に到着してから、俺達は北東を目指していった。
北東の方に異世界人の街ができており、そこに境界線がある。
その境界線の付近に異世界人の魔法やらの研究所が建てられていると予測したからである。
と言っても、研究所が建てられているのは十中八九そうだろう。
研究対象から遠いところにわざわざ建てないだろうし、予測もクソもない気がする。
俺の差探し人は多分その研究所、もしくはその付近にいると考えられる。
問題があるとしたら、場所よりもそこにいるかどうかだ。
アカガネ少尉が言っていたのはその人が樺太を目指していたという事だけ、そもそもたどり着いていない可能性もある
し、気が変わって別の場所に移動している可能性も全然ある。
そうなったら、もう見つける事は不可能になるだろう。
「ボーっと空見てどうしたんですか?」
俺が色々と考えているとフレアが気になって聞いてきた。
「まあ、なんだ星に願いをって奴だ」
俺がそう答えても不思議そうな顔をしてきたので、
「昔の人は流れ星を見て神様がこっちを見てると思ったからお願いをしたんだよ。それに倣ってんだよ」
「でも、全部と止まってますよ」
あー、まあ痛い所というより当然な事を言って来たな。
「まあ、あれだよ、願掛けなんだからそんな気にすんな」
「そうですか?」
「それに、こんな満天の星空見れることなんてそうないんだから、フレアも何かお願いしとけ」
俺がそう言うと、フレアは言われた通りに夜空を見上げた。
でも、綺麗だな今日。
冬山でのサバイバル訓練の時見た夜空にも負けてない。
そう言ってもあの時はこんなに余裕を持って見てる暇はなかったけどな。
今の俺と同じように星空を眺めてる奴もいるかもしれないな。
場所によっては太陽かもな、空は繋がってるというしな。
いや、もう繋がってない奴もいるか。
「先生、大丈夫ですか?」
「あっ、ああ。もう寝るか」
「はい」
そう言いながら明かりを消して、俺達は寝た。
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その後も俺達は北東し続けた。
樺太には軍の人間が避難作戦のために多くいたが、俺達はそれを躱しながら進んで行った。
想像よりも、数が多いのは気になったが、特に問題なく進んでいく事ができた。
その結果、
「あれだな」
魔法の研究施設を見つける事ができた。
が、
「人がいっぱいですね」
「ああ」
フレアの言う通り、研究所の周りには人がたくさんいて、中の荷物を運び出している。
服装ら見て、おそらく軍人だろう。
避難作戦にあたって、中の物を回収するのに当たっているんだろう。
だが、問題はそこではない。
俺と同じ状況の人が、あの中にいるとはとても思えない。
つまり、ここまで来たのが無駄足になったって事になるか。
いいや、それは違う。
「フレア、もう少し進むぞ」
「はっ、はい」
俺達はそのままさらに北東の方向を目指していった。
しばらく、進んで行くと3~4m程の壁が広がっていた。
「なんですかコレ?」
「多分、異世界人の街との境界線ってとこだろ」
俺の故郷にも似たような物があった。
戦争が始まってからはその境界を高くしていたし、ここも同じだろう。
ここからは本当にただの予想だが、俺と同じ死んだ事になっている人が軍がいるこっち側にいるとは思えない。
俺ならあっち側で何とかする。
多分、俺が探している研究者もあっち側で研究施設に近い所でやりたかった研究をしてるんじゃないかと予想していた。
俺は壁に向かって石をいくつか投げたが、特に何も起こらなかった。
やっぱり、この壁は飾りみたいだな。
壁に手を掛けてよじ登った。
フレアにも右手を出して、上へと引っ張り上げて壁を乗り越えた。
俺達はあっち側、もとい異世界人の街がある方へと来た。
でも、だからといって景色、世界が特別変わるというわけではない。
そう、変わらないんだ。
「とりあえず、このあたりを探してみよう」
「はい」
俺達は周りに何かないか探し始めた。
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この世界は異世界人が来たことによって地形が大きく変わった。
この世界がそのままになった場所、異世界人の世界の場所、その二つが合わさってできた場所の3つの地形が今広がっている。
この場所は二つが合わさってできた場所、樺太の元々あった街に木が合わさって入り組んだ森ができている。
要は迷いやすく、見つけに喰い場所となっているため、ある意味隠れ場所にはうってつけかもしれない。
ココを俺一人で来てたら、何も準備してないかったし迷ってたかもしれない。
「んっ!こっちです先生」
ただ、優れた耳と鼻を持っているフレアがいる今なら迷う心配もない。
それに今の様に手掛かりも見つけやすい。
俺はフレアが向かう先に付いていった。
しばらく道なき道を進んで行くとそこには大きな木にのまれた家があった。
大きな木に隠れているため、一見家かわからない。
まさに隠れ家だ。
「あの家に誰かいます。他の家と違って、小さいですけど話声が聞こえました」
ここ以外にも隠れた家などはあったが中に人はいなかった。
少し調べたが、人が住んでいた形跡は全くなかった。
境界線が近い場所で危ないとでも感じて離れていったんだろう。
誰かがいるというのは初めての重要な手がかかりだ。
「何人いるかわかるか?」
「3人です。多分」
やっぱり、良い鼻持ってるな。
残り香から人の数までわかるなんて。
とりあえず、3人って事は異世界人の家族ってだけかもしれない。
もう少し様子見よう。
「私達が近付いてから、話声がしなくなってきました」
そう思っていたら、フレアが俺にそう言って来た。
確かに、今見た感じはとてもじゃないけど人がいるようには見えない。
こっちの存在に気付いてる?
なら、危険だ。
異世界人の領域なら、今の俺の恰好は明らかに向こうから見たら敵だ。
俺はそのままやられる。
一回引くか?
ココにいるとは限らないし、でもわざわざこんな所にいるのも怪しい。
可能性が0じゃないんだったら、俺は、
「行くぞ」
そう言って、家に向かった。
どうせバレてるんだ、仕切り直す方が怪しい、ココは開き直って行こう。
「家の中に注意を払ってくれ」
「はい」
フレアに指示をして、家のドアにノックをした。
でも、反応はない。
俺はドアに手を掛けた。
違和感があるが、鍵は掛かってない。
トラップだ。
俺達に気付いて仕掛けたのか、それともずっと仕掛けているのか?
どっちにしろ家に人がいるなら家を丸ごと吹き飛ばすような派手な物ではないだろう。
俺はそう予想をして、扉を引いた。
カチャ、
開けたと同時に音がし、目の前から矢が放たれてきた。
俺はソレを横に躱した。
「んっ!!」
だが、扉の隣に少年が隠れていたらしく、ナイフを持ってこっちに突っ込んできた。
少年はそのナイフを掌に刺して止めた。
相手は少年のその対応に驚いていたが、
ガシッ!
俺はそのまま相手の手を強く握り、地面へと叩きつけた。
そして、少年の喉元にナイフをあてがった。
すると、
「ちょっと待ちな」
家の中から声が聞こえた。
見ると白衣の男が何かを持ってこっちを見ていた。
「なんの用か知らんが、そいつを離してもらおうか」
そう言いながら、持っていた物を俺達の方にハッキリと見せてきた。
「コイツは言わゆる自爆スイッチだ。離さないとどうなるかわかるよな軍人さん?」
魔法じゃなくて、スイッチ。
抑えてるコイツは恰好的に冒険者って感じがするけど、もう一人はいかにも研究者って感じだ。
もしかしたら、ビンゴかもしれないな。
俺は抑えていた少年の喉元からナイフを離して、解放した。
俺は一歩二歩と離れて、両手を挙げた。
「あんたが”コウジ タカネ”か?」
俺は白衣の男にそう聞いた。
「そうだが、それがどうしたんだ?」
やっぱり、そうか。
コイツはラッキーかもしれない。
「俺はあんたに話が合ってここまで来たんだ」
俺はそう言い、間が少し空いて。
「俺にはない」
そうキッパリと言われたが、俺の手を見て、
「リングはどうした?」
そう聞いて来た。
「あんたと同じ、幽霊だよ俺も。アカガネ少尉に俺の夢のために一回死ぬことを提案された」
「少尉?結構出世したんだなあいつも」
「ああ、アカガネ少尉に少しでも恩があるなら話ぐらいは聞いてくれるって、あんたを紹介されたんだ」
「それでここまで来たと?」
俺は頷いた。
するとしばらく黙り込んだ。
多分色々と考えているんだろう。
俺が軍のスパイで捕まえに来たとか、色々と。
でも、リングを取るリスクには見合ってない事をこの人は知っているはずだ。
それだけ今の時代リングは命並みに大事だという事だ。
「わかった。中へ入れ」
しばらく考え込んで、俺を中へと案内してくれた。
俺とフレアは言われるままに家の中へと入った。
外の様子からもっとホコリっぽいと思っていた。
それに、研究者っていうからもっと資料とかが散らばっていると思っていたが、想像とは違って案外綺麗だった。
俺達は奥の部屋に通されて、俺を最初に襲った少年は俺の後ろに静かに立っていたが、テーブルに向かい合う形で座った。
スイッチと少年が後ろに立っている感じを見ると完全に信用されているわけではなさそうだ。
そして女が一人出てきて、俺達の前にお茶を出してきた。
「先生?」
出されたお茶を見て、フレアがこちらを見てきた。
考えている事は大体わかる。
このお茶は本当に安全なのかだ。
無理もない、俺達はまだ味方ではない。
ココで仕留める事を考えてるんだったら、毒を盛られている可能性だってある。
だけど、俺はこの人に信用されなければならない。
俺の夢のために。
だったら、俺はこの人達を信用しなければならない。
ガッ、
俺はコップを掴み中のお茶を一気に飲み干して、
ガンッ、
再びコップを机に置いた。
その様子を見てフレアを含め全員が驚いた。
「結論から言うと、アナタに俺の夢を協力して欲しい」
俺は目を見てハッキリと言った。
「夢?」
「ああ」
「どんな夢なんだ?」
お茶を飲みながら興味深そうに聞いて来た。
「俺の夢はこの戦争を止める事だ。ただ、止めるんじゃなく両方が生き残る様に止めたいんだ」
「確かに、戦争が終わるんだったら、どっちかが絶滅することになるだろうな」
どちらかの世界が滅びるまで戦いは続く、やっぱりそうなのか。
「ああ、俺もそう思う。だから、それを止めるんだ」
「それに協力しろと」
俺は頷いた。
だが、
「無理だな」
と、直ぐにハッキリと言われた。
「それに、俺はそんな事に興味ないし、そんな事に力を貸すつもりはない」
そして、キッパリと断られた。
「わかっただろ。話は聞いたから、もう帰るんだな」
俺達にそう言った。
まあ予想通りだな。
話を聞いてもらって協力してもらえるとはそもそも思ってなかった。
強力しようとする人の方が少ないだろう。
ただ、この人は研究者だ。
わざわざ死の偽装まで行って、自分のやりたい道に進んだ人。
自分の関心が向けば、協力してもらえると踏んでここまで来たんだ。
そして、俺はその材料を持っている。
だから、
「まあ、待ってくれ、話はまだ途中なんだ」
俺は話を続けた。
「大体俺が何の研究をしてるのか知ってんのか?」
「異世界人の遺伝子の解析や魔力の研究を主に行って、実際に異世界生物の遺伝子を混入させて魔力を持つことになる結果が出た」
「ああ、その通りだ。つまり、お前の夢には全く関係ないだろ」
そう、言われた。
「確かに一見関係ないかもしれない。でも、大いに関係があるんだ」
「どこがだ?」
「今俺に必要なのは”力”だ。異世界と軍、二つの勢力に負けないくらいの”力”が必要なんだ」
「なるほどな」
俺がそう言うと、どこか納得したようだが、
「でも、残念だな。力が増したとかいう結果だけ見てきたんだろうが、そんなのは微々たるものだ。例えば異世界最強の力を持つ勇者の一部もしくは遺伝子をお前に混入させたとしよう。確かに勇者以上の力は手に入るかもしれないが、それで終わりだ。群れに勝つことはできない」
と、言われた。
「要は二つの勢力以上の力を手に入れる事は出来ないって事だ」
そう結論付けた。
「そもそも、この研究自体珍しくも何ともない。探せばレポートだって見つかるだろう。それなのに軍が行わないって事はリスクに見合う物がないって事、まあそういう事だ」
つまり、たいした”力”を手に入れる事ができない。
意味がないって軍は判断したって事になるんだろう。
でも、俺は違うと思う。
例えばその遺伝子が勇者ではなく、
「”魔王”だったら、どうだ」
”魔王”、何百年と異世界人を恐怖のどん底に陥れた存在。
勇者達が協力して遂に勝った、悪魔の王様。
それが”魔王”だ。
「すくなくとも二つの勢力に近い”力”は手に入るんじゃないか?」
「確かにそうかもしれない」
と、少し悩まし気に言ったが、
「いいや流石に無理なんじゃないか」
と、否定気味に言って来た。
でも、さっきよりもハッキリとは言わなかった。
そして、ココからはあくまで賭けというより可能性の話になるかもしれないが、
「あなたの研究の結果は10年程前の物、それで終わっているとは思えない。あるんでしょその続きが」
俺が言った事に対して、少し固まったが、
「二つの勢力に劣らない”力”を手に入れる事も可能って事になるかもな」
と、答えた。
「だが、リスクもある事はわかってんのか?」
そう言って来た。
でも、俺の方をしばらく見て、
「わかってるみたいだな」
俺の覚悟を判断した。
「だから、あなたには俺が魔王の死体を持ってきてから頼みたい。今日は口約束でもいいかたその旨を伝えに来たんだ。あんたも気になるだろ?魔王の死体何て」
”魔王の死体”これがこの歩人の関心を引く材料だ。
こんな時代にわざわざ自分が死ぬ選択を取るほど研究熱心な人だ。
そんな人が”魔王の死体”なんて物に興味がないわけがない。
「なるほどな。俺が研究者なら、この材料に乗ってくると?」
俺は頷いた。
今すぐに協力をしてもらうのは不可能でも、事後なら乗ってくるはずだ。
これは可能性ではなく、確信に近い。
「あなたは別に俺の夢に協力する必要はない。ただ、俺を実験のモルモットでも思ってやってもらえばいい。ただそれだけだ」
「内容は分かった。”魔王の死体”を入手した後の約束、もとい俺との連絡手段が欲しいというわけだろ」
「ああ」
しばらく黙ると、
「お前の夢のために必要な物はなんとなく分かった。いいだろう協力しよう」
「ちょっ、コウジさん」
”コウジ タカネ”の答えに対して俺と最初に対等した少年が慌て始めた。
「そんな事してていいんですか?何しようとしてるかはよくわからないですけど、目立っちゃいますよ。そしたら、ヨウの計画が」
ヨウ?
誰かの名前だよな。
飲み物を出してくれた人か?
「確かにそうかもな。ただ、”魔王の死体”、そんなそそられる物は是非見てみたいからしょうがない」
と、少年に答えた。
少年は少し俯き、残念そうにしていた。
少しまずい事をしたかもなと考えると、
「だが、まあ落ち着け。そっちの方も俺はちゃんと考えている」
そう言ってきた。
「えーっと、君の名前は何と?」
俺にそう尋ねてきたので、
「俺は”モハメッド・バトラー”、適当にモモで良い。こっちは”フレイア・ループス”、フレアでいい」
俺は自分とフレアの名前を簡単に教えた。
「そうか、なら気軽に呼ばせてもらうよ。知っていると思うが俺は”コウジ タカネ”、呼び方は何でも良い。で、こっちは”アキ・クリスタン”、俺の助手的なもんだ」
そう言って、飲み物を出してくれた茶髪のボブの女の人を指した。
黒色のつり目が特徴的で、顎髭が所々残っているコウジと違って真面目な雰囲気が漂っている。
でも、この人が”ヨウ”ではないのか、じゃあ誰が?
「で、こっちが”ウリ”ただの”ウリ”だ」
少年を指して言った。
緑色という目立つ髪で片目が隠れている。
服装かたも想像できたが、こんな特徴的な髪色、多分この子は、
「察していると思うが異世界人だ。ランクで表すと”ブロンズ”いや”アイアン”って所らしい」
やっぱりか、
「この事は後で詳しく話すとして、大事なのはここからだモモくん」
コウジは姿勢を正して、話を続けた。
「君は私の協力を”魔王の死体”回収後と考えてる、そうだね?」
「ああ、そっちの方が楽だろうし協力を求めやすいと思った」
「その判断は間違いないと思う。ハッキリ言って君の夢の方に私は微塵も興味ないしね」
だろうな。
そっちの方にはあまり期待していない。
俺はこの人の実験の結果で力が手に入ればいいと考えてここまで来たし、それで十分。
その前とその後はこっちで何とかしようと考えていた。
「だが、その協力を今からにする」
そうコウジは言ってきた。
こっちは絶賛人手不足、協力してくれるならとてもありがたい。
でも、
「何でだ?メリットて言う意味なら何にもないんじゃないか?」
この人達にとって得は特に何もないと思うんだが、
「メリットはいくつかある。まず、個人的に魔物の領土に興味がある。そして、”魔王の死体”の回収できる可能性が挙がる事だ。モモ君は”魔王の死体”がある魔物の領土の危険性はわかっているか?」
コウジは俺の尋ねてきた。
「実際に見たわけでも聞いたわけでもないから予測の範囲でしか言えないが、回収ができなかった事やその言いぶりから考えるには危険な所なんだろ」
俺はそう答えた。
「ああ。今は私も知らないが、魔王が倒される前はこの世の地獄だともいわれていたらしい」
だろうな。
そんな生半可の所だとは思ってはいない。
多少の覚悟はしていた。
それでもどうにか回収しようと考えていた。
「まあ、現在もその地獄は健在と考えていいだろうな」
そう言う事なら手を貸してくれるのはありがたい。
でも、
「その話でいくなら、この戦力でも変わらないんじゃないか?」
この中で戦えそうなのが少年、ウリだけだ。
そのウリも条件などもあっただろうが、俺は倒した。
あまり変わりはしないと思う。
「ああ、ここにいるだけなら全く変わらない」
そうだろうな。
二人も見た目的には戦えそうではないし、でもコウジには何かある。
不可能に近い”魔王の死体”の回収の可能性を高くする何かが。
「だから君にもある事に協力してもらう必要がある」
「ある事?」
「ああ、ある事」
多分そのある事は、
「”ヨウ”の計画って奴か」
「ああ、その通り。話が速くて助かるよ」
やっぱりそうなのか、
「協力条件って奴か?」
「まあ、そうなるかもしれない。少し遠回りにはなる、それは確かだ」
時間が特別あるかは追いといても、危険をわざわざ冒すのは避けたい。
「でも、”魔王の死体”回収の上で必要な事であるのは確かだ」
コウジは強くそう言った。
「飲むかは置いといて、その計画ってどんなの何だ?」
話を聞いてからではないと何とも言えない。
そう思って、とりあえず話を聞く事にした。
「まあ、内容を知らなければなんとも言えないもんな」
「ああ」
そう受け答えをして、コウジは姿勢を改めて、
「その計画は”勇者の救出”だ」
と、言われた。
次回は未定です。
現在就活中のため、しばらく上げれないです。
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