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異世界戦争  作者: ガイ
2章 新兵
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14話 あきらめ

長いですがよかったら最後まで読んでください。

14話 あきらめ


「あっ、あっぁぁぁぁ!」


俺は両足を切られてしまった。


俺は立つことができずに、その場に倒れてしまった。


痛い、痛すぎる。


あまりの痛みのせいで、俺の目からは涙が止まらなかった。


だが、今は泣いてる場合じゃない。


バン!


俺は拳を握り地面を思いっきり叩き、痛みを我慢した。


でも、どうすればいいんだ?


俺は地面に蹲りながら自分の足を触り、目の前に転がっている物を改めてみた。


だ、ダイチ上等兵、、、。


クッゥ。


全部上手くいくと思ってた。


俺は歯を思いっきり噛み締めることしかできない。


でも、、、。


いや、反省はまだだ。


今は俺がこの状況から生き残る事を考えないと。


この状況を?


両足を切られた、この状況をどうやって?


えっ!?


俺は切られた足を確認すると、そこには全く血がでていなかった。


それどころか切られたはずの足がそこにはあった。


どうなってんだ?


今でもまだ切られた痛みが確かにある。


でも、俺の足は切られていなかった。


つまり、切られてはいないけどその痛みはある。


魔法か。


訓練所での座学で魔法は習った。


魔法には呪文を口に出して発動する”口頭呪文”と、呪文を口に出さなくても発動咳る”無口頭呪文”の2種

類ある。


しかし、魔法というものはとても幅が広く、そして深い。


単に”口頭呪文”といっても様々な種類存在しているらしく、”無口頭呪文”にいたってはほとんどわかってい

ない。


だが、”口頭魔法”は種類こそ多いいが、魔力を持っているものが呪文さえ唱えれば一応発動する事ができ

る。


逆に唱えた呪文さえわかっていれば、どんな魔法かという事に結び付ける事ができる。


そのため、俺達は魔法こそ使えないが、たくさんの魔法と呪文を暗記させられた。


確かあの時、あいつは“メイク”といった。


メイクは魔力とかを形造る魔法。


魔力の剣を使って、その後”無口頭魔法”で何かを付加させた。


そして、”足を切られてはいないが、切られた痛みがある”という不思議な現象が引き起った。


俺は足の痛みがまだある中、自分の体に起こった現象を推測した。


要はまだ、俺の両足はあるって事、それが大事なんだ。


今はチャンスを伺え。


俺はうつ伏せのまま、そっと相手に目をやった。


--------------------------------------------------


パッ、パッ。


俺は魔法で作った剣を消して、両手を払った。


フー。


とりあえず、何とかなった。


俺が一息落ち着くと、


「ブレットさーん」


と、俺を呼びかける声が聞こえた。


俺はその方向を向いてみると、俺と分かれて追った、5人が見えた。


そして、俺のもとに駆け寄ってきた。


「ああ、何か問題があったのか?」


俺はそう尋ねた。


今後ろで倒れている奴は捕まえる事はできたが、見つけた時に俺のパーティーメンバーは誰一人いなかった。


時間もそれなりに経つし、捕まえてないはともかく、追いつていないってのは想定していなかった。


だから何かあったのかと思い聞いた。


「はい、、、実は」


フリッツ君は少し言いずらそうだったが、全部話してくれた。


「なるほどな」


ドルマが撃たれて追えなかったか。


若そうに見えるが、それだけの腕なら少し期待できるかもな。


「すみませ」


俺が今後の事を考えていると、フリッツは謝ってきた。


「おれのせいでブレットさんのパーティーメンバーが、それに俺は」


「何言ってんだ?」


俺はフリッツ君の肩を叩き、


「過程も大事だ。けど結果だけ見たら誰も死なずにコイツを捕まえる事ができたんだ。お前のおかげだ」


俺はそう言った。


そうなんだ、誰も死んでいないって事で十分だ。


「反省は帰った後な」


「はい」


俺はそう言い、


「とりあえず、無茶は今はしなくていい、足の事もある。ドルマとブンは一回拠点に戻ろう」


俺は手で顎を触り、


「残りはクグロフと合流してくれ。できたらもう一人捕まえて欲しい。無理はしなくていい、無理なら拠点まで

引いてくれ」


全員が頷くもしくは返事をしてくれた。


「それで、あんたはどうすんの?」


何も割り振られていない俺が何をするのか、ドルマが聞いて来た。


「わかってんだろ。俺はお話だ」


そう、俺は答えた。


ドルマは、「だろうね」と言った感じの顔をしてきた。


「でも、勿体なくないですか?ブレットさんがやるのは」


フリッツ君から疑問が挙がった。


まあ、俺がこのパーティーでは一番ランクが上だ。


そう、思うのは当然だた思うが、


「俺の魔法はそういうのが得意なんだ。適材適所って奴さ」


ドルマが頷いた。


「それに、俺一人抜けてもそっちは問題ないさ」


俺はいないといってもクグロフがいる。


フリッツ君は自身はないけど、レベルは高い。


「十分任せられるよ。だから、そっちは頼んだ」


俺は親指を立て、そう言った。


そして、フリッツ君たちはクグロフがいる方へと向かっていき、見えなくなった。


「さてと、」


さっさと始めるとするか、聞きたい事はいっぱいあるからな。


俺は振り返り、倒れている奴を確認して、顔を見るために髪を掴んだ。


そして、髪を引っ張って顔を上げた。


目を閉じ何も反応しなかった。


「はあー」


痛みのせいで気絶してるのか?


少しめんどくさいな。


ペチ、ペチ。


俺は軽く相手の頬を叩いた。


「んっ、」


すると、反応があった。


よかった、早く始めれそうだ。


そう安堵した瞬間、


バッ!


俺の目の前に砂利が飛んできた。


俺は思わず両手を顔に持ってきた。


--------------------------------------------------


俺は相手が油断した一瞬のスキをついて、倒れている時に予め隠していた砂利を相手の顔に投げつけた。


そのおかげで、相手は俺の髪から手を放した。


よし。


そのおかげで、俺は相手から離れ、逃げる機会を得られた。


両足はまだ痛いものの、そんな事を機にしている暇はない。


ガチャ。


俺はトリガーを引いた。


また、時間を稼ぐためにコイツの足を撃って後はコイツから逃げるだけだ。


俺は銃口を足に向けるように構えようとした。


が、


ガキン!!


俺の銃身の横を剣で抑えて上に向けられてしまった。


「クッ!」


ドン!


俺は奴の剣を銃身の横でそのまま抑えていたが、力の押しあえに負けて壁に押し付けられてしまった。


「クソが」


まじかよ。


俺自身の精一杯の力を込めてもまったくびくともしない。


力勝負は全く話にならない。


でも、それはなんとなくわかっていた。


だから、小細工使って時間を稼ごうとしたんだ。


なのにコイツはすぐに反応しやがった。


どんな反射神経してんだコイツ。


「中々の精神力だな、お前」


「何がだ」


俺は相手と銃と剣を間に挟み向かいあいながら話した。


「普通は戦意喪失するようなもんだがな。大したもんだよ」


まあ、そうだろうな。


実際に切られてはいなかったが、それに気づかなかったら俺だって失って諦めてだろう。


だから、俺はなんとしても生き残る。


俺は右足の膝を相手の腹目掛けてかましてやった。


パチン。


だが、簡単に止められてしまい。


「ガッァ!」


そのまま右足の太ももを刺されてしまい、俺は立つことができなくなり、その場に塞ぎこんでしまった。


刺された場所を持て見ると、足を貫通しているが血はでておらず、傷跡はない。


しかし、痛みだけはある。


痛みだけだったらまだ、


ガッン!!


俺は足の痛みを我慢して戦おうとしたが、そんな事を考えている間に、空いては俺は地面に叩きつけた。


俺は首を抑えられて、仰向けの状態になった。


俺は何とか空いた両手で相手に抵抗したが、全く意味がなく、俺は完全に抑え込まれてしまった。


そして、その状態で、


「あれだけ動けるって事はなんとなくわかってるんだろ?俺の魔法」


そう、話しかけられた。


俺は何も答えず、とにかく今はどうやってここから逃げるかを考えながら抵抗していた。


相手は俺を抑える手とは逆の手のひらを上に向け、


「”リ・メイク”」


先程と同じ呪文を再び唱えた。


その結果、何もない空間からいくつかの剣がでてきた。


まずい、また来る。


「一応説明するが、俺は魔力で作ったこの剣に俺の得意な神経に作用させる魔法をエンチャントさせたもだ」


そう言い、剣を一つ手に持つと、振りかぶって俺の腹の横側に刺して来た。


「ウッーーー!!」


刺された部分から激痛が走った。


俺は口が押えられていたため、俺の叫び声はせき止められてしまった。


「その結果、刺された箇所に痛みだけが引き起こされる。そんな不思議な事態を起こすのが俺の魔法だ」


相手は俺に説明してきた。


「肝心なのはここからで、一番重要なのは直接俺の魔法で死ぬことがないってことだ」


言いながら再び剣を一本握り、上に振り上げた。


まさか、コイツ。


「、、、ーーーッ!!」


そのまま、思い切り俺の左胸、心臓目掛けて振り下ろされた。


一瞬、呼吸を忘れ声も上げられない程の激痛が走り、死んだかと思った。


いや、本物なら俺は死んでいたんだ。


呼吸がうまくできない。


相手に押さえつけられてるからか?


いや、違う。


その痛みと恐怖からだ。


俺は抵抗する事も忘れて、ただ震えた。


「死ぬほど痛いだろ?まあ実際比喩でもなんでもないんだが」


再び剣を手に取ると俺の文字通り目の前に突き立ててきた。


「お前らはここで何をしてたんだ?それとお前らの拠点の場所はどこだ?」


相手は俺の口を押えた腕を離して俺に聞いて来た。


ハアー、ハアー。


俺はただ息を整えるだけで、何も答えなかった。


答えるわけにはいかにだろ。


俺が黙っていると、相手は持っている剣を話した。


「ンッンンゥーーー!!」


魔法の剣は重力に従って、俺の右目に落下してきた。


目に激痛が走り、叫ぶ。


「不思議な感覚だろ?剣が刺さっているのを見るなんて」


相手の言う通りで、刺さっている剣が見えている。


本来だったら、見えなくなっているはずなのに見えている。


そんな不思議な感覚を激痛と共に俺は体験した。


「それで、答えは?」


今後は逆の目、左目に剣を突き立てて聞いて来た。


・・・。


俺が何も答えずに黙っていると再び手を離した。


「ガッァ!」


今度は左目に激痛が走った。


そして、今度は俺の喉に剣を構え直した。


「それで、答えは?」


ただ淡々と繰り返す。


おそらく、俺が答えるまで。


別にいいんじゃないか、答えたって。


目的を言ったところでもうどうにもできないだろう。


拠点だって、俺が知ってるところなんて別に隠してあるような拠点でもない。


俺がここで言わなくてもコイツらだったらいずれ簡単に見つける。


速いか遅いかの違いぐらいだろう。


それに速く解放されたい。


俺が迷ていると、


「ーーー!!」


喉に俺は刺された。


そのせいか、声も上げられず、一瞬息すらできなくなった。


苦しい。


もう言った方がいいんじゃないか?


そんな風に思えるほど辛かった。


俺は相手の顔を見た。


こんな事を淡々と無表情でやっていたが、目だけは違った。


この目を俺は知っている。


訓練所での訓練時、ベベがたまに見せてた。


いや、ベベだけではない。


訓練所にいる連中で、こんな目をしている奴を俺はよく見た。


そいつらは全員が異世界人に故郷を奪われたり、家族を殺されたりと何かしらの被害を受けてた奴だ。


そいつらは時折そんな怒りの執念のような目をしていた。


今の相手のように。


俺はこの目を何回も見てきた。


だが、初めてだ。


自分がこの目の対象になるのは。


こんな目をしてたのか、向けられて初めて分かった気がする。


「ハハ」


俺は痛みなんかも忘れて乾いた笑いが口から自然とこぼれた。


「壊れたか?」


相手はそんな俺を見て、少し困惑していたようだが、直ぐに剣を掴んで俺のオデコに突き立てて、


「それで、答えは?答えなかったらコイツで掻きまわす」


と、怖い提案と共に続けた。


俺はこの目を変えようとしたのか。


バカだったんだな、俺って。


無理だろそんなの。


”やらなきゃやられる”そういう世界だったんだ。


グサ!!






次回は来週の同じ時間で、

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