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異世界戦争  作者: ガイ
2章 新兵
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12話 作戦 後編

長いですが、最後まで読んでいただければ幸いです。

12話 作戦 後編


「くっ!!」


敵の銃撃を魔法によって防いで、止んだと思ったら、いきなり爆発が起きた。


その爆発の影響で、奴らがいた道が塞がれてしまった。


「二手に分かれたか」


爆発少し前、煙でハッキリとは見えなかったが、一人が反対側に飛び出していったのは確認し

ている。


その反対側には、先ほど俺達の魔法から仲間を助けるために飛び出した奴が逃げ込んでいるこ

ともわかってはいるが、念のため。


「フォー、頼む」


「了解」


俺は自分のパーティメンバーの“フォー”に頼んだ。


彼女は綺麗なブロンドの髪を片方を三つ編みをしているのが特徴的で、内のパーティで索敵

魔法が得意。


いつも、周りの魔物などの数を調査してもらう。


一応事前に索敵はしているが、道を塞がれて相手がどう動いているのかも分からなくなってし

まったからな。


それと、


「バケット君はこの建物の周りを正確じゃなくていいから、ここに向かってきてるかを頼む」


「わ、わかりました」


時間稼ぎをして、奴らの仲間を呼んで取り囲む算段をしているのかもしれない。


だから、今回の依頼を合同で行っているフリッツ君パーティのバケット君に周りの索敵を頼

んだ。


“フリッツ”君はシルバークラスのパーティリーダーで、真っ赤な髪をしている。


小柄な体格をしているが、それに見合わない大きな剣を背中に担いでいる。


“バケット”君は金髪の綺麗な金の目をしており、フリッツ君パーティでフォーと同じよう

に索敵で周りを見ている。


そのため、この二人に索敵を俺は頼んだ。


フォーはしゃがんで右手の掌を付け、バケット君は持っていた杖を地面に付けて、魔法を発

動した。


「それでどうだ?」


俺はフォーの肩に手を置いて、聞いてみた。


「1,1、6,7に分かれているみたい」


「オッケー、サンキュウ」


「ええ」


やっぱり、2で合ってたか。


さらに、そこから二つに分かれているのか。


「リーダー、とりあえず向かってくるのはいないです」


「了解だ」


とりあえずこの建物の周りはまだいないか。


少数は多数を生き残らせる囮か?


生存率を上げるために4つに分かれているのか?


それにしては偏りすぎじゃないか?


いや、あれこれ考えても結論がでるわけではない。


とりあえず確認できることはしないと。


「ラクさん、さっきの一人は“スキャン”してるんですよね?」


俺が尋ねると、ラクさんは頷いた。


“ラクサ”通称ラクさん彼女はフリッツパーティのシーフで、フードを深く被って、首にゴ

ーグルを下げている。


色々な範囲の汎用性のある魔法を覚えており、“スキャン”もそのうちの一つである。


「異常は?」


「ないです」


だったら、


「クグロフ、フォー、コーン君、ラクさんで7人の方を追ってくれ。俺と残りの5人で分かれ

て、一人ずつ追う事にしよう」


俺自身も一人を追う事ぐらいの簡単な索敵魔法ならできる。


だから、それぞれ索敵魔法を行える物を加えた3手に分かれて、相手を追う事を俺は提案し

た。


「大丈夫なんですか、それ?」


俺の提案に対して、フリッツ君から疑問の声が挙がった。


「さあ、わからない。囮の可能性も全然あるが、そんなことを考えたらキリがなくなっちま

う。だから、安全に情報が取れるように、“スキャン”した奴を捕らえるのが狙いだ」


「なるほど」


「だから、4人組はクグロフを中心にラクさんの魔法で潜伏。相手の動向を見るだけでいい。

危険と判断したなら引いてくれ」


俺はクグロフをの背中を叩いた。


「任せとけ」


と、クグロフは自分に胸を叩き言った。


“クグロフ”は狼の獣人で長い黒髪に獣耳が飛び出しているあり、内のパーティの二番手で

ある。


俺も信頼を置いてるし、クグロフなら命を大事に深追いはしないはずだ。


「捕らえるのは“スキャン”した奴だけでいい。もう一人にはその事は考えなくていい。そ

れとバケット君は外にも定期的に索敵を掛けて建物周りも見てくれ」


「わかりました」


フリッツ君は俺に言っていることを理解して頷いてくれた。


フリッツ君はまだリーダーの経験が少なく、今はまだ勉強中。


本来だったら、魔物がいるくらいで楽な任務の予想をしていたんだが、まさか敵がいるとは

な。


だが、敵がいるといっても最初の攻撃で半壊もできてこっちが断然有利。


いや、だめだな俺がこんな考えしちゃ。


「全員気引き締めてけな」


俺は低く力強くいった。


全員が頷いた。


何が起こるかわからない、人数的な有利なんてあてにならないんだから。


--------------------------------------------------


「じゃあ、一階はまかせたからな」


「はい」


ダイチ上等兵は俺に言うと、二階への階段へと上がっていった。


アカマタ分隊長は俺の話を聞いて、起爆させる爆弾を1階と2階の物に絞ることにした。


最悪下の階さえ爆破させられれば建物を壊すことはできるという考えからだ。


下だけ爆破させるのは、倒壊の予測が全くできなくなってしまうため、本来は上からの爆破

らしいが、そんなことは言ってられない。


今の優先事項は建物を壊すことだから。


それでも、アカマタ分隊長は倒壊時に予測しやすいように爆発を片側に寄せるようにしてい

る。


それによって、俺とダイチ上等兵が起爆させる量が向こうに比べて少なくなっている。


多分一人の負担を減らすために考えてくれたのだろう。


さらに、ダイチ上等兵から


『俺達は10分で全て終わらせて、ここを撤退。理想は相手に建物を残したままここを撤退し

て、相手を丸ごと下敷きにすることだ』


分かれる少し前に言われた。


相手は索敵魔法でこっちが4手に分かれ、何人がいるかわかっているだろう。


そこから、俺達の方は囮だと深読みして無視してくれればいいんだけど、どう転ぶかはわか

らない。


もし、相手が追って来るなら俺達の方に10分掛からないくらいで追いつくという読みから、1

10分で終わらすという考えになったと思う。


まあ、とにかく俺は今自分が与えられた起爆の指名をやるだけだ。


俺は走りだした。


--------------------------------------------------


ダイチ上等兵と分かれてから5分程経ち、俺は一階を走り回り、指定された爆弾の操作を手

早く行っていった。


最初に考えた通り、起爆の操作をそれほど難しいものでもなく、簡単に素早く行う事ができ

た。


ピッ。


そして、俺は目の前に爆弾の時限装置のセットを完了させた。


これで後は二つだ。


ダッ!


んっ!


走った足音が聞こえた気がし、俺は振り向き確認した。


だが、誰も見えなかった。


気のせいか、いや。


俺は伏せて耳を地面に付けた。


ダッダッダッダッタッ!


やっぱり、追って来てる。


さすがに、正確な人数はわからないが足音的に多いいのはわかる。


俺とダイチ上等兵に対してかなりの人数来たな。


どういう考えで相手が分かれているかはわからないけど、この分だと本隊は大分楽になるに

だろうが、俺とダイチ上等兵は厳しくなるな。


死ぬかも、、、


そう考えると背筋が震えた。


アカマタ軍曹の無線の時に啖呵は切ったし、その時から生き残る事しか考えてはいない。


でも、やっぱり死ぬかもしれないというのはずっと頭にあった。


怖い物は怖い。


それが現実になると思うと。


、、、。


いや、そんな事考えてる暇なんてねえ。


俺は再び走り始めた。


爆弾の起爆、撤退、そして生き残る。


これだけを考えてやるしかない。


--------------------------------------------------


「よし、見つけた」


俺は自分の索敵魔法で一人捉えることができた。


「では、作戦通り行く。フリッツ君、そっちの指揮は頼む」


「はい」


そして、俺は5人と分かれ索敵魔法で見つけた奴の方へと向かった。


--------------------------------------------------


ピッ!


これで、あと一つ。


ダッダッダッダ。


今度は立った状態でハッキリ聞こえた。


来る。


俺は背中に担いでいた銃を持ち構えようとし、足音がする方を見た。


来た!!


そして、見た場所から異世界人が2、3人現れた。


カチャ、


俺は持っていた銃のトリガーを引き、構えた。


--------------------------------------------------


今回のパーティリーダーの“ブレット”さんと分かれ、指示のもと俺が指揮を執って相手の

一人を追っている。


“ブレット”さんは俺よりも一つランクの高いゴーグルランクですごく頼りになっていた。


だが、今はそんな頼りになる人と離れて、俺が支持をして相手と戦わなければならない。


相手は一人といっても洗練された兵士だ。


俺が上手くできるのか?


そんな不安が大きい。


俺はシルバーランクになりたてで、今一緒にいるブレットさんのパーティには俺と同じラン

クで経験ある人も多いい。


俺なんかで本当にいいのか?


そんな不安がずっと頭の中に残っている。


「フリッツそろそろ見えるぞ」


索敵係バケットからそう報告がきた。


「わかった」


俺は返事だけした。


敵がもうこの先に、、、。


「緊張してるの?」


そう、黒い長い髪をなびかせながら隣を走っていたブレットさんのパーティで主にタンクの

役割をしている“ドルマ”さんが聞いてきた。


「はい」


俺は正直に答えた。


もし、失敗して逃がしたら?


いや、殺されてしまうかもしれない。


俺や俺以外の誰かが。


そう考えると息が少し苦しくなってきた。


本当に俺なんかで大丈夫なのか?


バン!!


「しっかりしな」


不安になっていた俺の背中をドルマさんが思いっきり叩いて、


「あなたが今ここのリーダーなんだからシャンとしな」


言って来た。


「あなたが不安がってたら私達も不安になっちゃうでしょ」


それはそうかもしれないけど、この不安を簡単に拭うことなんて簡単にはできない。


俺はダメだな。


「そんな不安がる必要なんてないわよ」


「えっ」


「あなたはそんな不安がるような実力じゃないんだから、もっと自信をもちなさい。自身さ

え持てればブレットにだって負けないくらいにはなれるのに」


そう、ドルマさんに言われた。


少し嬉しい。


ブレットさんは戦場での活躍をよく聞くほど有名な人。


そのパーティの一員の人に認められ、ブレットさんにも追いつけると言ってくれて。


「ありがとうございます」


「うん」


まだ、不安な事は多少あるけど少し楽になった気がする。


そして、前を見てみると人が一人見えた。


あいつが、、、。


相手の仕草を見て、俺は


「ドルマさん頼みます」


と、叫んだ。


--------------------------------------------------


パン!!


俺は銃を構えて見えた相手に向かって撃った。


んっ!


しかし、俺が撃った弾は相手には当たらなかった。


外した?


いや、違う。


俺が撃った弾があり得ない起動で曲がって壁に着弾した。


外させられたんだ、魔法で。


クソ、少し撃つのが遅かった、もっと早ければ。


いや、反省は後ででいい。


少なからず、俺が今持っている武器であの魔法を突破するのは無理だ。


俺は相手に背を向けて走り始めた。


今はとにかく逃げないと。


後ろを確認すると相手は追ってきていた。


そして、俺と異世界人の鬼ごっこが始まった。



次は来週の月曜日の同じ時間で、

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