11話 作戦 前編
あんまり、進んでないような気がします。
そして長いですが、最後まで読んでいただけると幸いです。
11話 作戦 前編
魔法陣から赤いレーザービームが発射された。
それと同時に前にいたラッセルク上等兵が俺と隣のリア一等兵への方へと飛びついて来た。
その結果、俺達は後方へと飛び、目の前に赤いレーザーが通過した。
「だっぁー-」 「がっぁー-」
レーザーがつうかした後は焼き焦げ、抉られていた。
そして、そこにいたスラッグ軍曹の部隊の半分はいなくなっていた。
生き残った何人かもレーザーの影響で体の一部を抉られなくなっていた。
おそらくいなくなった人はあのレーザーで、、、。
目の前でヒトが、、、。
これが魔法なのか。
俺は目の前の光景にただ茫然と見ているだけだった。
パン!!
痛っ!!
ボーっとしていた俺はいきなり頭を叩かれ、
「おい、バトラー何をしている。速く動け、バカ」
と、ラッセルク上等兵に引っ叩かれた。
俺は立ち上がろうとしたが、上手く立てない。
腰が抜けたのか。
俺が、、、まじかよ。
魔法が発射された方を見てみると何やらわらわらとしてきた。
「もう一発くるぞお」
アカマタ分隊長が大きな声で思いっきり叫んだ。
また来るのか。
俺は何とか分隊が避難した方向に向かおうとした。
が、目の前に怪我をして蹲っている人が見えてしまった。
あっ、あの人。
「おい、バカ」
俺はその人にもとに走ってしまった。
その姿を見て、ラッセルク上等兵が叫んだ。
幸いにも蹲っている人は小柄であった。
そのため、発射さらるのと同時に、簡単に持ち上げ分隊が避難している方に投げた。
ラッセルク上等兵がその人を抱え、物陰へ隠れた。
ヤバイ。
俺はなんとか前の物陰へと飛び込んだ。
そして、俺の真後ろをレーザービームが通過した。
危なかった。
なんとか間に合った。
俺は自分の足を確認すると震えていた。
が、なんとか足が動いた。
俺はその両足を両手で叩いた。
まだだ、まだやることがあんだ。
俺は物陰から魔法の発射場所を覗き込んだ。
あの魔法は名前は忘れたが、威力は高い代わりに魔力が多く必要で大規模な物だったはずだ、
実際何人かでやってるみたいだし、そう何発も撃てないはずだ。
よし、大丈夫。
最初は体も頭も全く動かせなかったけど、今はまだ何とか働いている。
『おい、何してんだ』
突然耳から大きなアカマタ分隊長の声が聞こえた。
勝手なことをしたから起こっているんだろう。
『まあ、説教はとりあえず置いといて、注意を引くからそこから避難しろ』
すると、分隊が避難した方から銃口が飛び出し撃ち始めた。
--------------------------------------------------
バカ野郎が、なにやってんだあいつは。
おれはバトラーがこちらに投げた人を抱え、物陰へと移動した。
「コイツを頼む」
「はい」
俺はそいつを他の人へと託した。
「スラッグ部隊の者も私の指示に従ってもらう。無事な物は全員銃を持て、迎撃だ。私の指
示で撃ってくれ」
アカマタ軍曹の指示のもと全員が動き始めた。
「アオは本部や他の部隊に連絡をつなげてくれ」
「わかりました」
そして、アカマタ軍曹は無線を取り出し、大きな声で、
『おい、何してんだ』
と、叫んだ。
まさか、あのタイミングで助けに行くなんて。
無謀すぎる。
まあ、無事で良かったけど。
『まあ、説教はとりあえず置いといて、注意を引くからそこから避難しろ』
そして、アカマタ軍曹は俺達に指示を出し、迎撃を開始した。
相手の一人が前に出て、何かを唱えると周りに透明な壁のようなものが現れ、防がれてしま
った。
防御魔法だ。
まあ、こうなることは予測済みだろう。
あくまで、向こうをこちらに近づけさせずに時間を稼ぐのが目的だろうし。
「分隊長つながり、状況を説明したところ。今設置している爆弾で爆破するため、直ちに避
難するようにとの事です」
「やはり、そうか。わかった」
どうやって侵入したかわからないが、相手がここにいる以上狙いはここなのだろう。
本来この建物の爆破理由は相手に渡さないようにするためである。
そう意味では上の判断は正しかったのだろう。
全部の爆弾の設置はまだ、終わっていないが、破壊だけなら十分だろう。
『いや、待ってください』
そう考えていると、アカマタ軍曹の無線からバトラーの声が聞こえた。
「何がだ?」
『リングでマップを見てみてください』
そう言われアカマタ軍曹が確認してみると、
「なるほどな」
と、呟いた。
「上も直ぐに気づくだろう」
と、さらに続けた。
どうしたんだ?
俺もマップを確認してみるとそのわけがわかった。
おそらく先ほどの魔法による攻撃のせいだろうが、爆弾起爆のため電気配線の一部がおしゃ
かになってしまった。
そのせいでいくつかの爆弾の起爆ができなくなってしまっている。
『例え今避難できて、起爆できたとしてもこの建物が破壊できない可能性があります』
確かに、バトラーの言う通り爆破しきれる可能性はない。
けど、マップを見てみても多くの爆弾が死んでいるわけではない、十分破壊しきれる可能性
もある。
これは、どうするか悩みどころだろうな。
「確かにこのままじゃ賭けになってしまうな」
アカマタ軍曹は手を顎に置いて悩んでいた。
だが、選択肢なんてほとんどない。
「それでも、一度避難し、起爆させる」
アカマタ軍曹はそう判断した。
いくら起爆できる爆弾が少なくなったといっても、相手が今ここにいる状態では何にもでき
ない。
選択なんて、避難して起爆しかない。
それで、ここが崩壊することを祈るしかない。
『いや、起爆の要の部分ができてないところもあります。このまま起爆してえ壊せる可能性
は全然あります。でも、それ以上に倒壊の仕方の予測ができないです。周りの他の隊への被
害がよそくできないです』
確かにバトラーに言われた通りだ。
爆破解体は元々は周りの被害も考えて綺麗に解体するために、細かな計算の元に設置して、
爆破する。
いくらかの爆弾が起爆できない状態じゃどう崩壊するのかが全く分からない。
もしかしたら、俺達が避難した先に倒れてくるかもしれないし、被害が出るかもしれない。
このまま、起爆させるのは危険が高いが、
「だがな」
そうは言っても何もできないんだ。
『俺に考えがあるんです』
「どんなだ?」
『元々今回使用している爆弾は要の部分を起動させて、他の所にも信号を送る形になってい
ると思います』
「だから、その部分を起動させると」
『はい、資料にもその方法は書かれてますし、操作自体は簡単です。全部をさせるのは無理
でしょうが、遠隔と手動で合わせれば今より多くの爆弾が起爆できるはずです』
バトラーの言う通りではあるが、難しい事には変わりない。
『それに、今いる俺達の上の道や通るところの道えお崩して防げれば時間も稼げるはずです』
「言いたい事はわかった。その作戦でいくならこちら側は何とかなるだろう。だが、バトラ
ー、君側の方への応援はいけない。つまり、一人でやることになるぞ」
『、、、はい』
無線から少し間が空いて返事が聞こえた。
そうだ、道を塞いでしまったら俺達は向こう側には行けず遠回りになる。
わざわざそんなリスクは負わない。
「死ぬ覚悟はあるのか?」
言っては悪いかもしれないが、生存率の高いほうに人を多くする。
そういうものだ。
それに、この作戦は少し玉砕覚悟気味。
俺達が死んでもこの建物と相手方を巻き添えにするといった感じにも聞こえてしまう。
だけど、やった方がいい事でもある。
だから、覚悟が必要になってしまうんだ。
そういうものだ。
入隊してからたった2年、そんな覚悟が何回も必要になり、何回も死にかけた。
俺はただそこで死に損なって、昇級しただけだ。
だから、俺は、俺達はここでまた持たなければならない。
バトラーも。
『ないっすよ。俺にそんなの』
無線からバトラーの声が聞こえた。
『俺は生き残ることしか考えてないで』
そう言った。
それを聞いたアカマタ軍曹は口角を上げて、
「そうだよな。そんなもん必要ないよな」
笑いながら言った。
そして、俺達に向かって、
「この中に今から玉砕覚悟で一矢報いると、思った人もいるだろう。だが、私はそうは思っ
ていない。玉砕覚悟なんてね」
さらに続けて、
「今まで何回も死ぬような思いを体験してきたが、私は一回もそんな覚悟を持ったことはな
い。そんなものは必要ないと思っている。必要なのはたとえ周りに誰もいなくなって、最後
の一人になっても、手足が無くなったとしても」
そして、一呼吸挟み、
「生き抜く覚悟、それが必要なんだ」
と、アカマタ軍曹は言った。
「だから、君たちも玉砕覚悟を死ぬ覚悟を持たずに、最後まで生きる覚悟を持ってくれ」
そうだよな。
俺は何で死ぬ事なんて考えていたんだ。
そうだ、生きて達成すればいいだけだ。
おそらく、全員がそう思っただろう。
「上にも今話した内容で行く事を伝え、了承は得た。今から25分後に起爆させるように、時
限装置を起動させていく」
そう話すとリングに通知が来た。
「いま更新されたマップに起爆させる爆弾の場所を送った。アオは半分を率いてくれ」
「了解です」
「北側は私が、南側はアオが担当する。全部の時限装置を起動させたのなら直ちに避難して、
西側を目指してくれ」
西側、バトラーの方か。
おそらく、バトラー一人で担当するため、マップにも起動させる量が少ない。
爆破させる際に、東西で爆破の威力の差が生まれ倒壊する方が偏ってしまうという考えから
だろう。
「それでは、私の合図で作戦を実行する。全員いいな」
「「「はい」」」
全員で返事をし、準備をはじめた。
「クソが、全く厄介な事を言ってくれたよ。あの新人」
俺の隣で話を聞いていたラッセルク上等兵が小声で呟いた。
「まあ、やるしかないんですし」
「っち、このまま避難だけなら生きてたかもしれないのに」
ラッセルク上等兵は舌打ちをして、また呟いた。
この人は昔から生き抜く事しか考えていない。
まあ、ある意味アカマタ軍曹の考えに似ているのかもしれない。
でも、今はそれは置いといて、
「アカマタ軍曹少しいいですか?」
「何だ?」
俺はアカマタ軍曹に話かけた。
--------------------------------------------------
よし、俺の意見が届いた。
このままだと変な倒壊の仕方をして被害が出るかもしれなかった。
いや、最悪避難できても巻き込まれる可能性もあった。
これでいいはずだ。
それで、起爆が25分後って事は20分で作業を終わらせここからできるだけ遠くに離れなけれ
ばならないってことだよな。
マップで起爆する爆弾を確認した。
ギリギリだな。
俺は銃で迎撃された先を見た。
結界による防御魔法が展開されておる先には10人見えた。
そして、金のプレートを持った一人が他に指示を出していた。
おそらく、あいつがあのパーティのリーダーだな。
ゴールドランクのパーティってことか。
ゴールドクラスは全体の中間の位置のランクだ。
とても強く、タイマンで戦う場合は軍隊のほとんどの奴は勝てないといわれている。
それこそ、俺がいた訓練所で純粋な力ナンバーワンのDクラスのガットでも勝てない程だ。
それは、高い身体能力と技術、魔法を有しているためである。
全員のプレートは把握できてないが、ブロンズとかも見れるし全員がゴールドってわけでは
ない。
異世界人は個人の実力も魔法にいよって、俺達よりも強いといわれている。
一番真価を発揮するのはパーティで組んでいる時だ。
それぞれで自分の得意としている技術や魔法によって役割を分担することで、奴らは何倍に
も強くなっていく。
5人で一つのパーティのため、今回は2パーティとなっていると考えられる。
基本的には一つのパーティ相手には一つの分隊、つまり倍の人数で相手するのが一般的だ。
つまり、今俺が所属しているアカマタ軍曹の分隊は全員生き残り無傷ではあるが、スラッグ
軍曹の分隊は半壊しており、一般的の基準を見てしていないことになる。
しかもこの一般的な基準はあくまで下位4つのランクであるシルバークラスまでに適応され、
ゴールドクラスのパーティには人数や兵器も必要とされている。
今俺達の戦力がまともに戦えば全滅は必然、全員が死ぬことになる。
これから、俺と分隊の二手に分かれることで、相手の戦力も分かれる。
分隊の方はそれのよって、大分楽にはなる。
だが、俺の方に何人が追って来ようとも単独で逃げ切るのは難しく、普通に考えて俺の助か
る確率は限りなく低いだろう。
生き残るかは俺の頑張り次第か。
パン!!
俺は自分の顔を両手で叩き、呼吸を整えた。
そして、道を塞ぐための爆弾の設置をした。
一つ余ったが、設置が完了した。
『こちらの準備は完了した。そっちもいいか』
アカマタ分隊長の声が無線から聞こえた。
「俺は大丈夫です」
俺は答え、
『では、敵へ一つ手榴弾をこちらで投げる。それを合図に作戦開始だ』
「了解です」
俺は返事をして、分隊の方を見た。
すると、手前にスモークを投げ、モクを焚いた。
えっ!!
ハッキリと誰かは見えなかったが、一人が隠れている所から飛び出して、こちらに走ってき
た。
何してるんだ?
その走ってきた人が、相手側に向かって手榴弾を投げ、俺がいる場所に飛び込んできた。
ダイチ上等兵だ。
飛び込んできて初めて誰が来たかわかった。
「バトラー、準備は?」
ダイチ上等兵は俺にすかさず聞いてきて、
「できてます。大丈夫っす」
ドン!
その瞬間に投げていた手榴弾が爆発した。
ドドーン!
それを合図に俺達は道に設置した爆弾を起爆させた。
予め考えた通り、上手く道を塞ぐことができた。
「じゃあ、行くぞ。バトラー」
「はい」
作戦が開始した。
次は水曜日の同じじかんで、




