転生3
約5年ぶりの更新。逆に面白いもんですね。
状況をまとめよう。
1.俺は死んだ
2.ここは天界
3.俺の前にはガキとジジイ
4.そいつらは神
なるほど全てを理解した。
これはいわゆる転生ってヤツでは!?
「あーそうそうそれそれ。最近管理飽きてさ、新しいシゲキ欲しいなって。だからたまたま不運で死んだやつ1人連れてきて、記憶持たせたまま僕が別で管理してる世界に放り投げたらどうなるかなって思ってさ。」
「正直暇なんじゃよ。わしら。せっかく人間が文明発展させ続けられるように宇宙の外とかまで作りこんだのに、人間マジ愚か過ぎて魔法とかいう原始的技術に頼って全然発展させないの。しかも人間同士で争い始めるんじゃよ。それをずっと繰り返しててさ、つまんないんじゃよ。」
何だこの若者言葉かぶれの超上から目線イキリジジイ。
「あーやっぱ最近のガキは愚かじゃの。神に向かって不敬とは思わんのかの。まあ世界のこと全部知ってるからの。新しく発展してるものなんて若者の言葉ぐらいしかないんじゃよ。そればっか聞いてたらそりゃこうなるに決まっておろう。」
さっきからしれっと心読むのやめてくれよ。
「まーわかった。やるならさっさしてくれよ。俺は前の世界に未練タラタラだからな。ちょっとはサービスしてくれんだろーな?」
「えー別に前の世界とがどうでも良くなーい?どうせ君が死んでも周りの人が悲しんで終わりだよ笑。だってキミ、なんにも遺して無いじゃん。それより今後のこと考えた方が遥かに効率的じゃん。サービスしてもらう側の態度じゃないんじゃなーい?」
うっわこのガキ嫌いだ。すごく。オスガキとはこんなガキのこと言うんだろう。メスガキムーブをオスがやるのまじで痛いから辞めてくれ。
「あーそれよく言われる笑。まべつにどーでもいいし。神なんだから自由じゃないと。で、転生のことなんだけど、何がしたいとかある?」
少なくとも心読んでくるようなやつを崇めたくはないな。
「やりたいこと…」
今思えば大した人生じゃなかったな。テキトーに遊んで、テキトーに勉強してればまあそれなりの所に落ち着いて、テキトーに学生してたら勝手に死んで。彼女はできなかったけど、まあまあ楽しかったなやっぱり。そういえば昔からやりたいことがあったんだった。
「ペット飼いたいな。もふもふででかくてかわいいやつ。それもいっぱい。」
「なるほどテイマー系ね。それはちょっと僕たちの専門じゃないな。動物系の管理してる人の所に飛ばすからそこで諸々の手続きはやっといてね。」
「わしは作るだけ作って調整とかは全部こいつに任せてるからな。ある意味最高権力者らしいじゃろ?」
「じゃーこの世界でも頑張ってね。色々オマケはつけとくから安心しなよ。」
「それだよそれ!待ってましたあざーす!異世界転生頑張りまーすてきな?笑」
「おうおう笑。行ってらっしゃーい。」
「見てるからな。せいぜいわしらを楽しませろよ。」
その瞬間目の前の景色が変わった。
なんだここは。やけに無機質で、まるで効率しか考えていないようなミニマリストが自身の指標の赴くままに殆どのものを捨て去ったような部屋は。
全面真っ白。少し薄暗い空気が強烈な白でかき消されて居る。
目の前にはと折りたたみ式の机と椅子。キャンプ道具を普段使いしているのか?
とりあえず状況には慣れてきた。さっきから温泉に浸かった時のように脳がリラックスしているのがわかる。思考がそうなるようになっているのか?
音がする。初めて背後を振り返ると、背後には白いスライド式の扉。白い部屋には似合わない黒い取っ手が着いている。
足音が近づいている。階段があるのか?
うーんどうしよう。とりあえず扉があるなら開けてみよう。
磁石かなにかで簡単には開かないようになっているのか、開けるのに少々手こずったが、問題なく普通のスライド式の扉だ。開けた勢いが余って乱暴に開けてしまったが、やはり磁石かなにかで力が吸収されてゆっくり閉まった。原理がわからん。
目の前の景色は、まあいわゆる廊下。ミニマリストが好みそうな雰囲気で、特筆することも無い。左手側から音がする。下へ行く階段が見える。ここは最上階?上に行く階段が見当たらない。
階段からの音が大きくなる。あの影は人だ。何かを持っている?
「おお!君が例の転生者か。何も無いところだけど、ゆっくりして行ってくれよ。」
女性だ。それも大人の。黒髪を束ねて、丸いメガネ。胸がでかくないか?こんなの見た事ないぞ。フリースを羽織っている。接客のやる気が感じられない。お盆を持っている。上にはお茶とかぶきあげ、箱ごとのチョコパイ。センスがいいな。敬語で喋ってやろう。
「貴方は?ここはどこですかね。」
「ここは私の部屋だよ。ここで仕事をしている。まあ立ち話はなんだから軽く座ってくれ。」
そういいながら机の上にお盆を置き床に腰掛ける。
床に座るタイプなのか。
「失礼します。」
椅子があるのに床に座るという意味わからない状況。しかし良く考えれば椅子のサイズにしては机が小さすぎる。足がちゃぶ台程度しか無い。
「私は生物神だ。便宜上そう名乗って居る。主に生物系のシステムのプログラムが専門だ。」
「わざわざどうも。」
菓子に手をつけられる雰囲気では無い。
「で、えーと君のやりたいことは、テイマーとしてペット捕まえてみたいんだっけ?具体的に聞かせてくれよ。」
「そうですね。まあモフモフででかい犬とか猫とか。鳥もいいな。熊とかネズミにウサギ、魚もいいな。イルカとかシャチも飼ってみたいですかね。」
「随分と多岐に渡るんだねぇ。とりあえず脊椎動物全種からの懐きやすさをカンストさせとけば良いかな?まあ懐きやすさが高くても攻撃とかしたら好感度下がるからそこらへんは慎重に扱ってくれよ。」
「あそうだ、この世界に獣人ってやつはあるんですかね。」
「あるよ。まーでも人権あるからね。ペットにはできないよ。したら私が許さない。」
「あ、モンスターとかは?テイムしてみたいですね。」
「じゃあ理論上は家畜化可能なモンスターの懐きやすさも上げとくけど、やっぱり普通の動物よりかは懐きにくいよ。あと広義で虫系とか軟体生物も入ってくる。」
「了解です。あとは、動物をモフり続けられる身体能力と、生活に困らないぐらいのちょっとした才能があるとありがたいです。」
「まーそんぐらいなら転生者だし、経験でカバーしてくれよ。まあ成長速度あげとくからあとは努力次第って感じで。子供時代頑張ればだいたい何とかなるよ。」
「イケメンにしといてください!」
「そこは任せろ。でもお前の努力結構あるからな。まー大まかにはこんなもんでいいか。生まれどうする?」
「貴族か孤児で獣に育てられるかの2択です。」
「獣に育てられた方が面白そうだから後者な。よし大体決まったな。じゃー適当にオマケしとくから。管理神達呼ぶから来るまで覚悟固めしとけ。」
クソ、冗談なんて言わなければよかった。
「おっ決まったー?あーはいはいそんな感じねぇ。いい趣味してんね笑。まあまあ楽しめそう。」
ガキが来やがった。ジジイはどこいった。
「じーさんは動きたくないとか言ってるけど見てるよ。まーあの人は作るだけ作って管理は全部僕らに投げてるから。嫌な上司だよね笑。」
「先輩、…を…していいですかね?」
「あーいいねおもろそう。採用!」
目の前で隠し事作んなよ。気になるだろ。
「覚悟はいいね?まあ待たないけど。最後になんかある?」
相手神だし、最後ぐらいちゃんとするか。
「えっとまあ死んだのに転生させてくれた事には感謝してます。前の世界に未練しか無いのでワンチャン帰れるとかないですかね。」
「ムリムリ笑。諦めな。それより次楽しんだ方がいいって。まあ君なら暇にはならないだろうよ。」
まー無理か。腹を括るしかないか。
「生物神さんもありがとうごさいます。」
管理神に隠れてかぶきあげ食べてる生物神にもお礼を言っておこう。
「仕事だからね。チョコパイ持ってけ。あ、今食えよ?」
チョコパイは食い慣れた味がした。
「よし!さっさと行ってこい!なんかあったら夢に出るから。」
うわ、最悪。
「楽しませろよ!」
突如視界がブラックアウトした。空手でキレイに技を食らったような気持ちいいような気絶。ああ、新しい人生が始まるんだ。
好きなことやって道化を演じてやろうじゃん。
強い熱望があった場合のみ続きを書きます。
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