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未来の勇者!ことにゃん!!  作者: にゃるる
6/10

エントロピー?


15分後、お母さんと私はソファーの上に固まった様に座り呆然とテレビの画面を見ていた。

、、、物語は意外な方向に進んでいた。。。


いつも番組開始に始まる主題歌は無く、、、ずっと無音のままで映像が映る。


ボロボロになり、あちこち欠けたり溶けたりして散らす様に地面に鎮座しているメカ三体、そして搭乗席にはだれも居ない。

激しい戦闘を繰り返したと思われるその周辺には廃墟となり砂化した都市が地平線まで続いている様に見えた。


画面は変わり、緑色に発光する立方体の中にボロボロになったことにゃんが閉じ込められていた。


いつもの鎧装備はボロボロで疲れ切った表情で虚ろな表情をしている。


そして、立方体の下側から液体が(多分、水?)溢れ出て来て、最後には溺れて気を失う所で画面は切り替わる。


そして、画面が一時停止したように止まってしまいブラックアウトして五分以上経ってる。



なんだろうこの展開。。。


〟ビビビッ、、ビビビッ、、〟


突然、スカートのポケットに入れてるあたしのスマホに着信のバイブレーションの通知があった。


あ、同時にお母さんのスマホにも着信があった様だ。


お母さんは素早い動きで既にスマホを耳に当てて相手と話してる様子。

「えっ?、、あ、、、はい。私ですけど、、、」

相手だれかな?仕事の相手かな?


じっとお母さんを見てるとスマホが新しい!

お母さんスマホの機種変したんだ!あ、、、私が欲しかったホログラム機能付きの新型だ!!!いーなぁ!!!!とポケッと見てた。



ちなみにあたしはというと、、、ドラマが中途で終わって気分が良くなかったのでスマホはポケットの中に入れたまま着信を無視してた。

なんか伝えたい用件があれば、相手は大抵録音してくれるでしよ!

ゲーム機としてのスマホは大好きだけど、電話として通話はなんか緊張してしまうやら面倒くさい気がしててどっちかと言うと嫌いだった。



お母さんはずっとスマホを耳に当てて、あたしの横でソファに座っている。


電話は終わったみたいだけど、、、あれ?寝ちゃったかな、、、?


「お母さん?」声を掛けてみた。、、、が、反応がない。相当疲れていたのかな。毎日仕事大変そうだもん。


お風呂の準備でもしようか?

寝る前にはいつもはあたしが先にお風呂に入ってしまうけど、、、今夜はお母さんに先に入って貰おう。

ドラマも途中で終わって画面真っ暗だしな!


と思い、テレビのリモコンで電源を切ろうとテレビ画面を見ると、なんか赤い色で文字が浮かんでいる。


うん?


【エントロピーの可逆に御協力大変有難う御座います】


って表示されていた。


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