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黒猫
、、、、、、、、、、『あれ、いつの間に寝たんだろう』
ちょっとだけゲームして休むつもりが、そのまま寝てしまっていた様だった。
『あれれ、、、!?』
起きようとしてみたが、、、身体が動かない!
『これって金縛りって奴、、、;』
目だけは見えるし瞬きも出来た。ベットの上に横たわったまま動けないだけだ。『試験勉強で身体が疲れているのかな?』とか考えながら目だけをキョロキョロ見廻していると視界の中に窓が見えた。寝落ちする前は夕日が差していた窓の外は暗闇になっており、すっかり日は暮れてしまったみたいだ。
そのまま窓を見つめていると、急に闇の中に緑色の丸い小さな光が二つ現れた、、、としても驚かない、うちで飼ってる黒猫のキュウちゃんだ。いつの間にか部屋に入って来て窓の所で寝ていたらしい。
キュウちゃんはあたしが目を覚ましたのに気づいたらしく、ヒョイと窓枠から降りるとベットの脇まで歩いて来て、ピョンっとベットに登ってきてあたしの顔の近くに来てゴロゴロと喉を鳴らした。
そして、可愛らしい声でこう言った。
「にゃあ、とうとうこの時がやって来たにゃん。」