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第十四話 -淡い慕情-

第二戦目が終わりました。続きです。

 戦い終えて日が暮れて、四方から降り注ぐ魔力灯火の明光は、帰路を辿る空蝉の姿体を満遍なく照らす。他愛ない談笑に花を咲かせる生徒も居れば、無機質な舗装路に視線を落として、憂愁を背に浮かべる生徒も居た。

 エクセリア魔力学校の校外に続く舗装路に揺れる数多の影は、総じて校門を目指す。暫くの間、生徒用の会議室で次戦の対策を練っていたのにも関わらず、此処には大勢の人間の姿が在った。


「訓練場は空いてなかったなあ」


 傍らで深い疲労の色を滲ませる野郎を見据えて、「そうだな」と、俺は素直に頷いた。


「いつもは空いてるのに……」


 舗装路の両端に等間隔に並ぶ灯火の明光が、疲労を湛えたシャルの表情を照らす。彼女が言う様に、生徒全員が使える校内の訓練場は、基本的に空いているのが常だった。

 だが、流石は模擬戦闘訓練の開催期間だ。今宵の訓練場は例外だった。

 其れ故に、恒常的に空いている第一区画の公衆訓練場で、明日の調整を行う予定だったのだが……。


「疲れたか?」


 濃い宵闇に浮かんだ彼等の相貌を目した儘、俺は問い掛けた。


「疲れた。目一杯つかれた」

「少し、ふらふらします」


 アルスは多少の余力が在る様だが、隣のシャルは目に見えて限界が迫っている。今日は、だいぶ頑張らせて仕舞ったな。

 然して、俺は永久の闇を穿つ光点を眺めて、そっと息を吐いた。


「今宵の鍛錬は無用だ」

「公衆訓練場には行かないのか?」


 疑問符を浮かべる野郎を一見して、俺は小さく頷いた。


「行くのにも時間も掛かる。今日は、大人しく休息を取った方が良かろう」


 斯く言う俺も、慣れない対人戦で蓄積した疲労は大きい。明日は今日以上の強敵との対戦が予想される。加えて、順調に駒が進めば三連戦だ。疲労は十分に回復させて、明日に備えた方が得策だ。

 然して、隣で頭を垂れるシャルを見て、「だな」と、アルスは彼女の顔を覗き込んだ。


「シャルは、本当にキツいらしい」

「大丈夫だよ。ちょっと疲れただけ……」


 其の言葉の切れ目に蹌踉めいたシャルの身体は、咄嗟に差し出された野郎の手に支えられる。


「言わんこっちゃない。その疲労が大敵なんだろうが」

「うん……」


 シャルは焦点の定まらない虚ろな瞳で、虚空に視線を彷徨わせる。人様から注目される状況を忌避する彼女だ。今日の訓練は、尋常でない緊張の中で戦っていたのだろう。大衆の視線に耐えて、初日の二戦を終えて、身体を支えていた緊張の糸が切れたのだ。

 蹌踉めく程に草臥れても致し方ない。


「歩けるか?」

「大丈夫。ありがと」


 顔を覗き込んだ野郎に対して、肩口に添えられた野郎の左手を一見した少女は、眉尻を下げて微笑んだ。

 然して、ほんの一瞬の驚愕に歪んだ野郎の面容。打って変わって、野郎は困惑した様に額に皺を寄せた。

 其の刹那、見慣れた表情に抱いた他愛ない違和感。理由は何と無く察したが、俺は敢えて、「どうした」と、野郎の顔を見据えて問い掛けた。


「いや。素直すぎて怖いなって……」


 アルスが言葉を言い終える直前、シャルはアルスの肩口を弱々しく叩いた。


「いつも素直だよ」

「俺への罵倒も全部?」


 野郎の嫌らしい微笑から目を逸らした儘、シャルは強く頷いた。

 然して、「ツラい」と、肩を落とした野郎と顔を伏せたシャルを眺めた儘、俺は笑った。

 強い語調に相対する彼女の表情は、其処の位置からは見られないのだろうな。素直だと言い張る彼女の捻くれた言葉は、アルスには何の様に聞こえるのか。何の様に噛み砕いて、何の様に解釈するのか。


「ばーか」


 外方を向いたシャルの罵倒。


「やっぱり素直じゃないなあ」


 天を仰いだアルスの笑い声。

 然うだ。端から見れば、何時だって彼女は素直だった。

 更に言えば、アルスも然り。互いが互いに思慕を抱き、互いが互いに嘘を吐く。だが、溢れる思慕を風貌に映す彼等は、何方も素直な心を隠せず居た。

 斯くして場所は、校門を抜けて校外へ続く舗装路。校内を点々と照らす魔力灯火とは異なる色調の灯火が仄暗く照らす此処で、俺は見知らぬ人影を見た。


「ん。なんだあれ」


 門外の土壌に穴を穿つ、暖色の光を浴びた彼等を見据えて、野郎は眉を寄せる。然して、あり得る可能性を辿った俺は、「ああ」と、彼等の後背に言葉を投げた。


「魔力導線の事前点検だろう」


 魔力導線の点検作業の案内が、全体告知用の魔光板に掲示されていた記憶が、俺の意識の前面を覆った。

 だが、野郎は疑問符を浮かべた儘、「ふうん」と、首を傾げた。


「告知を見ていないのか」


 俺は腰に手を据えて、盛大な吐息を吐いた。

 大々的に告知していたのだがな。


「その手の類は、基本的に見ないぜ」

「威張れる話か」


 他愛ない文句を一言、踏ん反り返って武具を地面に突き立てる野郎から視線を逸らして、俺は穿った穴に降りて行く彼等を見送った。

 魔力導線の改修工事は模擬戦闘訓練の後日に実施される。其の日は、エクセリア魔力学校の休学日の筈だ。然もなくば、訓練にも講習にも支障が出て仕舞う。


「魔力導線なあ……」


 然して、唐突に野郎は言葉を吐いた。


「総統府の地下だっけか」

「何の話だ」

「魔力の源泉」


 蹌踉めくシャルの様子を伺いながら呟いた野郎の言葉に、「ああ」と、俺は相槌を打った。


「アルカディア公国全体の魔力を担っているんだろ?」

「らしいな」


 シャルの肩口に手を据えた儘、アルスは上天に吐息を吐き捨てた。


「とんでもねえ話だよなあ」


 アルカディア公国の全土に魔力を分配する為に整備された魔力導線。其の根幹は、アルカディア総統府の地下に存在する事が公示されている。果てし無く強大な魔力を持った数十人の魔導師が、此の国の歯車として、基盤としての役目を担っている。外部の人間が彼等と顔を合わせる機会は無く、ひとたび其の任を其の背に括り付けた人間は、一切の外部接触のない世界で生きる運命に紐付くと聞く。故に、極めて孤独な責任だ。

 然しだ。其の様な責任を好き好んで背負い込む輩が、果たして此の国に存在するのか否か。巷では、総統府側の意思で選任されているのでは無いかと専らの噂だが、其の真意を知る一般市民は、此の公国に誰一人として存在しない。公国内外に漏れぬ様に、最重要機密事項に指定されている為、総統府の人間以外は知り得ない機密だった。


「……」


 斯くて、脚を止めて見返した背後には、眩い灯火に浮かび上がるエクセリア魔力学校と、遥かな山頂に聳える総統府の荘厳な姿が映える。内郭の人間さえ滅多に足を踏み入れる事が許されない王侯貴族の居城に、俺は死のみ別つ恐ろしい運命を背負った人間の蒼海に沈んだ表情を思い描いた。


「ミラ?」


 自然に生まれる宵闇を穿つ眩い明光と、遥かな宵闇を掻き消す仄かな灯火。静寂に揺蕩う野郎の声音は、宵闇の黒と灯火の白に融けて消えた。


「不義と正義に、違いは無いのかも知れんな」


 其の声音も虚空に融けて消えた。


「いや。忘れて呉れ」


 然して、俺は立ち止まった彼とシャルの横を擦り抜ける様に、前を向いて一歩を踏み出した。

 いま此の瞬間は、目の前の課題に専念しよう。余所見している余裕は無いのだ。

 然して、俺は上天に向けて視線を擡げた。


「し、シャル?」


 束の間の停滞に響いた野郎の焦燥感を孕んだ声。俺は我武者羅に身を翻して、咄嗟にアルスの真隣を踏んだ。其処に居る彼女は力なく顔を伏せて、アルスの肩口に凭れた儘、長い睫毛が伸びる瞼を閉じていた。


「おいッ!」


 アルスの手から離れた武具は、俺の身体に凭れた。

 彼は勢い良くシャルの肩を掴んで、前に屈んだ儘、彼女の顔を覗き込む。三者の声音が止んだ間隙。彼女は華奢な肩を上下に揺らして、恙無く呼吸していた。


「眠っている様だな」


 然して、野郎はシャルの肩口を掴んだ儘、手前の肩を落として、深い深い溜息を吐いた。


「驚かすなよ……」

「余程、疲れていたのだろうさ」


 安らかな面差を浮かべた儘、シャルは意識の深淵に潜る。流石に限界だったのだろうな。

 斯くして、俺は野郎が離した武具を掴んで、折った腰を伸ばした。アルスは何度か彼女の肩を揺すり、「シャル」と、彼女の意識に声を掛けるが、彼女が目を覚ます気配は無かった。


「完全に眠ってんな」

「其の様だな」


 仕様が無いな。休息を取っても良いが、此処は学校を出て間も無い郊外だ。学校には生徒用の休憩施設も備わっているが、直に夜も更ける。帰れるのならば、家に帰って休んだ方が良い。

 然して、シャルの顔に脳裏を思い描く野郎を見据えて、「アルス」と、彼の背に言葉を投げた。


「運べるか?」

「あ、ああ。多分な」


 意表を突かれた様に目を見開いた野郎だが、僅かな逡巡の末、シャルの片腕を掴んで、手前の腰を折りつつ身体を反転させた。

 其の儘、シャルを背中に乗せた野郎は、掴んだ腕を手前の肩に回して、彼女の両腿に手を掛けた。


「そらよっと……」


 然して、勢い良く立ち上がった野郎の背で、シャルの小柄な身体は跳ねた。


「おお。元気が良いな」

「ちげえんだわ。コイツが軽過ぎる」


 アルスは軽く跳ねて、シャルの体勢を調整する。然して、伸し掛かる力に逆らう事なく垂れる彼女の片一方の腕を、手前の空いた肩に乗せた。

 斯くして、野郎は早々に脚を前に出す。俺は彼の後に続いて、彼の真横に並んだ。


「ほんとに、ちゃんと食ってるのか……?」


 物憂げに視線を落とした野郎は、シャルに問い掛ける様に言葉を漏らした。


「見た目も細いからな」

「まあ。背も低いし、胸も無い……」


 言葉尻が窄んだ声音の切れ目に、アルスの身体は跳ねる。咄嗟に瞼を閉じた野郎の条件反射を見て、俺は息を吐く様に笑った。


「良かったな」

「いつもの癖でな……」


 半ば習慣と化した溜息を吐いた野郎は、静かに寝息を立てるシャルを背負い直した。

 彼女が起きる気配は無い。言葉に触れる役目を担った意識は、未だ深淵の底を揺蕩っている様だ。


「難儀な野郎だ」


 宵闇を穿つ矮小な光点を一瞥、俺は小柄で重い命を抱えた野郎を見据えた。

 決して弛まぬ男が一歩を踏み締める度に、安堵の表情を浮かべて瞼を閉じるシャルの繊麗な髪は畝る。アルスの首筋を撫でる彼女の髪を払う様に、野郎は首を捻った。

 仄暗い灯火に揺れる二者が描く情景。風雅な薫香を此の双眸で楽しむ暇、言葉は少なく、共に辿る帰路を隔てる分岐も間近に迫る。


「まだ、起きねえのか」


 呟いた野郎は首を捻って、手前の肩口から覗き込む様にシャルを見遣る。


「今日一番の功労者だ。仕方が無いさ」

「まあな」


 二人の横に並んで、シャルの安らかな相貌に掛かる寝乱れた髪を見据えた。


「無理すんなって方が無理か」


 背に括り付けた重責に無頓着で居られる人間とは掛け離れた少女だ。身体的に精神的に疲弊しても尚、其の重責を果たす為に、己に鞭を振るい、己を奮い立たせて戦った。

 然して、或る事実に辿り着いた俺は、「だが」と、半ば無意識に言葉を継いだ。


「お前も然うだろう」


 呆けた様に上目で宵闇を見上げる野郎の横顔を睨んで、俺は口角を吊り上げた。

 意地を張って我意を貫き通し、愚直に目標を捉えて突き進む気質が、アルスがアルスである証左だ。目標を見失って仕舞えば、彼は其の場で地団駄を踏んで終いと、此の心は警鐘を鳴らした。

 其れ故に、俺は野郎に目標の在り方を示したのだ。然うして、恐らく其奴は正しい選択だったのだろう。

 然して、バツが悪いと言いた気な野郎は、此方に視線のみ差し向けて、俺と同じく微笑んだ。


「自分を忘れてんぞ」

「手前の評価を手前の口から吐き出す趣味は無い」


 嫌らしい微笑に中指を突き立てる様に、俺は野郎から視線を逸らして、宵闇に浮かんだ灯火のひとつに視線を差し向けた。

 斯くして、静寂の奏者は帰路を別つ分岐に差し掛かる。


「確と送り届けて遣れよ」


 俺は野郎の肩を叩いて、彼の胴締に武具を捻じ込んだ。


「言われんでも、送り届けるっての」

「へえ。そうかい」


 少し気を抜けば、人様の胸部の話題ばかり口に出す野郎の言葉に説得力は無い。然れば、シャルの魔道書を毎日の様に頂戴するのだ。

 然して、彼は眉を顰めた儘、其の場に立ち止まった。


「何だよ。その顔はよ」


 視線を彷徨わせて、「ん」と、彼の質問の意義に思索を巡らせる数瞬。


「親から賜った大切な顔だが」

「顔の素性は聞いてねえのよ。顔の状態を聞いたんだわ」


 訝しむ視線を呉れる野郎から再び視線を逸らして、俺は瞼を閉じた。


「いや。別段、深い意味は無いさ」


 物事の輪郭さえ暗黒に塗り潰された視界が研ぎ澄す意識の片隅で、「本当か」と、冗談半分に疑う野郎の声が響く。だが、俺は潔白だった。

 自分が如何なる表情を浮かべていたのか。アルスが、俺の相貌に違和感を感じている事さえ意識の枠外に在った。

 いま風雅な逢瀬に趣を見出した心の赴くが儘に、俺は彼等を見詰めていたのだ。其処に、特別な意味など無かった。

 だが、斯く言う野郎は如何だろう。


「お前こそ。何か言いた気だな」


 俺は、眉を顰めた相形の裏に垣間見えた野郎の憂愁を問う。隠された彼の内懐は、言葉を纏わず表に顔を覗かせる。浮いた感情に依る場合は、何時も然うだ。分かり易い男だよ。

 然して、「いや」と、間を置いた野郎は、シャルの方を一見して此方に視線を差し向けた。


「大した事じゃないんだがな……」


 堰に阻まれる言の葉を必死に押し出す野郎は、シャルの腿から片手を離して頭頂部を掻いた。


「赤髪野郎の顔を思い出す度に、妙な不安がな……」

「ふうん」

「どうにかしたいんだが、どうにもならなくてなあ」


 斯く呟いた野郎は、道端に転がっていた小石を勢い任せに蹴り飛ばした。

 無駄な苦悩は余計な枷に他ならないが、此の憂愁を拭えるか否かは野郎次第だ。

 如何ともし難いと顔で語る野郎を見据えて、「そうだな」と、俺は脳裏に散らかった言葉を纏めた。


「簡単な話だ」


 然うとも。恐らく、簡単な話なのだ。

 俺の一言に次いで、野郎は勢い良く顔を擡げて、「おお」と、輝く双眸で此方を見遣った。


「簡単に解決する方法があるのか?」

「ああ。恐らくな」


 前方に傾いて俺の助言を待つ野郎の期待に、「だが」と、俺は明確に壁を挟んだ。


「俺が教えても意味が無い」

「あ?」

「解決する方法がある事は教えられるが、其の方法は自分で探した方が良い」


 手前でも意地の悪い回答だと思うが、致し方が無いのだ。

 俺が呉れて遣った言葉を噛み砕いた野郎は、「なんだ」と、傾けていた身体を真っ直ぐ伸ばした。


「期待して損したぜ」

「悪いな」


 然して、野郎は片手を振り仰いで、「構わんさ」と、瞼を閉じた。


「でも。そうかあ」


 語尾が吐息に掻き消される野郎の言葉が、上天を覆う宵闇に語り掛ける。其の声音に応える光点は、ただただ寡黙に輝いていた。

 はてさて、宵闇を穿つ無数の光に重ねる数多の可能性を絞る為に、野郎は幾星霜の時を要するのだろうな。

 打開策に気が付いて初めて始点。其の結末を思い悩む間が中点。勇気を振り絞って、漸く終点を辿る。アルス次第で長短が変わる線分の存在を、いま俺は認めた。

 彼の思慕の名を、俺は間違い無く知った。


「まあ。解決する術は無限にある筈だ」


 俺は、彼が抱える憂愁と俺が想像した彼の内懐を踏まえて、数多ある光点の一粒を摘んだ。其の光点は、憂鬱に沈む彼が欲する最適な解決策だ。少なくとも、俺は斯く思った。

 然しだ。無論のこと、彼の憂鬱を晴らす方法など沢山ある。俺は辿れず、彼のみ辿り着ける方法さえ在るのだろう。

 然れば、俺は吐き出す助言を靄に霞ませるのだ。


「悩める内に悩んで、何時か思い悩んでいた事さえ馬鹿馬鹿しく思える時が来る筈だ」


 彼女の為にも、俺は野郎の期待には応えず、酷く曖昧な助言しか呉れて遣らないのだ。

 斯くして、俺は二手に分かれた分岐路を、手前の寮に続く方向へ進んだ。


「つれねえ野郎だぜ」

「お互い様だ」


 野郎の文句を背に受けても振り返らず、道を征く脚を止めず、俺は前を向いた儘、口元を綻ばせた。

地元の桜花が散りました。

良いものです。とても良いものです。短い命を美しい儘で散らせる桜が語った夭折の美学です。

私の目が見る桜花は、不純な美を孕んだ純粋な美の象徴であり、絡んだ因果と付された運命を想って噛み締める陰陽の風情です。来年も美しい花を咲かせて、儚く散って呉れるのでしょう。今から楽しみです。


さて。模擬戦闘訓練の初日が終わりました。

ミラは読心術を心得ているのでしょうか。人の内懐を見透かす能力に長けている様ですが、自身の心には疎い様です。

次回の更新は、四末予定です。しばらくお待ち下さい。

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