微かな違和感
セラミスの家は、結構大きかった。
多分、この村の中で村長の家より大きい。
一人暮らし、と言っていたが…。
「あー、大きいでしょ。家。私一人暮らしなのに。」
「どうして?何か特別な身分とか…?」
よく見たら服も、どことなくいい雰囲気がする。
「別に、そういうのじゃないよ。私に弓を教えてくれた人がいてね、その人に貰ったの。」
なるほど、その師匠がお金持ちだったとかか。
「それはそうと、アリス、もう結構落ち着いたでしょ?」
「うん。おかげさまで、かなり。」
「よかったよかった。それじゃあ、アリスちゃんには武器を選んでもらおっかな~」
??
「どういうこと?武器って…」
「そのままの意味だよ!アリスちゃんには私と一緒に戦ってもらうんだからね!」
「へ?」
戦うって、だからどういう…
___あー、なるほど。
「私はセラと旅をするから、そのための武器を選べと…」
「そ!そういうこと~」
飲み込みがはやいねぇ、とセラは言う。
ちなみにセラというのは、四文字だと面倒だからという理由で付けた呼び名だ。
「すごっ…」
武器庫には、思わず驚きを口にしてしまうほどの量の武器が並んでいた。
セラが持っているような弓、片手剣に、その盾や、魔法の杖。
他にも大剣、ハンマー、魔導書。他にもさまざまな種類があった。
「…これかな」
私は手前の方にあった魔導書を手に取った。
「おー、それはグリム・タナトスっていう魔導書だね。闇系の、攻撃型が強力。私は弓だから二人で遠距離から攻撃って感じになる。」
「ほえー。サラは、弓以外には何か得意な戦い方ってあるの?」
「んー…、弓以外にはないかなぁ。独学だったしね。」
「そっか……ん?さっきといってること違くない…?なんか弓を教えてもらった人がいるとか…」
「んー??」
と、セラが首をかしげる。
「そんなこと、いってないと思うけどなぁ…」
容姿書けませんでした。申し訳ない…。
次では必ず書きます。マジです。
ちなみにタナトスというのは、神話に出てくる死神の名前です。
グリムはグリム童話から取っております。
ところで今回は、アリスちゃんの武器選びですね。
これからどのように魔導書を使いこなしていくのか…
さて、この物語を読んでいただきありがとうございます。次回も近いうちに公開すると思いますので、読んでいただければ幸いです。