第八章 ガチャと魔法
─よーいスタート!─
私となえ、彩花は一緒に行動する。
「ねぇ…あれは何?」碧花が指差す先にはでっかい石の怪物がプレイヤー達を邪魔している。
[あれは警備ゴーレムね…!ってゴーレムの上にある光って宝玉じゃない?]そう言われて見てみると七色に輝く玉がはめてある。
「でもあんなに高いところ手が届かないよ……」全長5メートルはあろうゴーレムの上にある宝玉なんて取れるはずがない。
(大丈夫!私の風魔法で空なんか余裕で飛べるわ」
「風魔法?」ゲーム初心者からしては魔法など知らない存在だ。
(まぁ見てて!)彩花はこう唱える。
(ウィークウインド!)私達の足元から風が出てくる。
「わっっわっ」自分の体が軽くなったように体が宙に浮く。
[これで1つ目ね]私達はすんなり1つ目の宝玉をゲットした。
(以外と楽勝ね)私達は気を緩めていたら
[あっっ‼]なえに向かって魔法が飛んできた。
(貴方達何をするの!?)
「キャアアー」私が持っていた宝玉が奪われた……
「いったっ」
[私に攻撃するなんていい度胸ね!]なえは攻撃態勢を取る。
[final blow]なえは唱える。
するとこのフィールド全体に魔方陣が描かれる。すべての魔方陣が描き終わるともう一度なえは唱える。
[end]このフィールドに火が舞い降りる。
ゴーレム達は全滅しプレイヤーも私達しかいない。宝玉もすべて割れてそこには何も残ってはいなかった。