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木漏れ日亭 短編小説集

ずるい。

作者: 木漏れ日亭

 続き書いちゃった。

 私は、どうしても言わずにはいられなかった。


「ねえ、ちょっと確認しときたいんだけど」


「ん? なに?」


「あのさあ、私ってあんたのなに?」


「へ? そりゃ恋人だろ、違ったっけ?」


「違わないわよ。恋人ってわかってるんだ」


 ならよけいに言わずにはいられない。


「じゃあさ、なんでいつも下ばかり見てるのよ?」


「アリさんや虫さんがいたら悪いだろ」


「は? そりゃいるでしょうよ、地面だもの」


「だろ? だからだよ」


「よくわかんないんだけど?」


「アリさんや虫さんが困るだろ、こっちがよけてあげないと」


「……まあいいわ。じゃあこれは?」


 私は上を向きながら歩いてみた。


「下だけじゃなくて、上もよく見ながら歩いてるよね?」


「ああ、よく見てるなあ。そんなに俺見てて楽しい?」


「楽しいに決まってるでしょ! ってそうじゃなくて、なんでなのよっ」


「だってさあ、空見てると気持ちいいじゃん。雲とかさ」


 だんだん腹が立ってきた。


「はいはいそうですか、アリや雲が好きなんだね、よ~くわかりましたっ!」


「なに怒ってんだ?」


「なにってあんたねえ! 私がどんだけあんたを……」


 ……。


「ばかだなあ、お前を見ながらなんて歩けないよ?」


「……なんでよ?」


「お前以外目に入らなくなって、いざって時に守れないだろ?」



 ずるい。

 なんだかこの二人、書いてて気になってきちゃった。


 もしかしたらまた続きを……?

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― 新着の感想 ―
[良い点] くっそ、このリア充めまたか(^ω^) だから、末永く爆発しててくださいよ(^ω^) [気になる点] お互いがお互いを好き過ぎる件について(^ω^) [一言] 彼女さん、本音出てますよ(^ω…
2017/06/24 19:39 退会済み
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