ふすまが怖い
ふすま、特にふすまの持ち手の部分が怖いです。なんとなく意思を持っているような気がしてしまって、長い時間直視することができません。そんなふうに思うようになってしまったのには、主にふたつの理由があります。
まず小さい頃、寝ていたベッドのすぐ横にくっつくようにしてふすまがあったのですが、それがこのように持ち手と持ち手がぶつかるようになっていて。
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イメージできますでしょうか? この部分が人の顔のように見えて怖かったんです。だからいつも反対側を向いて寝ていました。
それから、ちょっと説明が難しいのですが、ふすまにぶつかるたびにレールから外れてしまうということがたびたびあったので、ふすまを左右逆にしている時期がありました。しかし、しばらくするといつの間にか元通りに……。誰も触った覚えがないのに。閉めるときに無意識に元に戻していたのだとは思いますが、それ以来わたしにとってふすまは怖いものになってしまいました。ひとりでに動き出すんじゃないかとか、いつの間にか半開きになっていて、そこからなにか出てくるんじゃないかとか、余計なことを考えてしまいます。