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いきる、なう  作者: ねこうさぎ
央都編
80/157

クリスマスパーティーッ!

リクエストから、クリスマスパーティーの話です。

月影さん、リクエストありがとうございました!

満足頂けると嬉しいですっ♪

「突然ですが、クリスマスパーティーをしますっ!」

『………?』

リコの突然の宣言に居間に集まっていたパーティーメンバーは皆、頭の上に疑問符を浮かべた。

「リコ、あのね?」

しばしの放心のあと、誰よりも早く立ち直ったフレイアが立ち上がってから言う。

さすがフレイア。いろいろと突っ込んでやれ!

「クリスマスって何かしら?」

「って!そっちかよ!」

不思議そうに首を傾げるフレイアに結局俺が全力で突っ込むのだった。


「というわけで、クリスマスっていうのは、なんとかって人の、誕生日だがなんだかをお祝いする日のことですよ!」

「…ルイード、クリスマスっていうのは、そんなにアバウトなイベントなの?」

「…まあ、間違ってはいない」

というか、情報が少な過ぎて間違う要素がない。

「ふぅん…まあ、いいや」

フレイアもそこまで気になっていなかったのだろう、この説明で納得してくれた。どうやら大体があっていればいいかと思ったようだ。

「とにかく、その日にパーティーをしたいって言うのね?」

フレイアの問いにリコがこくこくと頷く。

「残念にゃけど、私たちは宗教が違うにゃ」

『まあ、自分で言うにょはシャクだが、姫は私を崇める宗教だにゃ』

「そこ2人の関係性って謎だよな」

「ウンディーネ、同感だが今は突っ込まないでくれ」

収集つかん。

「了解した。まあ、なんだ。頑張れ」

ウンディーネに声援をもらい、片手を挙げて答えながら、猫猫の方を見る。

「俺やリコも宗教違うが、ただパーティーをするための理由として使っているだけだから、そんなことは気にしなくていいぞ」

というか、そんなの言い出したらフレイアは絶対ダメだろう。本人が神なんだし。

「そんにゃの?じゃあ、参加しよーかにゃ」

『まあ、上手いものが食えるにゃらにゃ』

猫猫が賛成の意を示した。瞬間、今まで黙っていたリコがまた嬉しそうに話を始めた。普段の眠気はどこへやら、いつも眠そうな目も今日は爛々と輝かせて、説明を始める。

まるで子供だな。

「もっちろん、美味しいものも出します!まあ、準備はみんなでするんですが…。ただ、せっかく可愛い子が集まっているので、コスプレしましょう!サンタさんとか!!」

『……』

沈黙する一同。

やばい、早めに釘を指しておいた方がいいな。

「ああ、なら、女子たちでやれよ。楽しみだなぁ」

世界樹(うち)は可愛いのばかりだからな。嘘はついてない。楽しみだ。

それなのに、ウンディーネを除く全員から半目で睨まれている俺。

いやいや、おかしいだろ?

「何言ってるんですか?ファンクラブもある癖に」

「さらっと人が気にしてること言ってんじゃねぇよ」

どこの世界に男の方が多いファンクラブがあることを喜ぶ男がいるんだよ。

『……』

だから、その参加しろよって目をやめろ。

「ルイードがやらないなら、私もやらなくてもいい?ちょっと、嫌な予感しかしないから…」

フレイアが自然な感じで不参加を表明した。その両隣から落胆の声が上がる。もちろん、白愛と麗麟からだ。

「どうしてですか?!せっかく主上を着せ替え人形する絶好の機会なのに!」

「主上に色々着せる大義名分がせっかくあるのに、これを逃したくありません!」

「…うん、それを予想したからよ?」

2人からの抗議の声を呆れ顔をしながら受け流す。フレイアもかなり2人の扱いが慣れたらしい。

「ダメですっ!どうしてパーティーで1番目と2番目に可愛い子が辞めるんですか!ここは平等に全員参加です!」

「「ええー…」」

「ええー、じゃない!これは決定事項ですっ!では、準備の分担をしましょうか」

そう言って話を進めようとするリコに一応確認をしておく。大事なことだ。確認と、釘刺し。

「……俺の性別間違えた衣装持ってくんなよ?」

リコはあからさまに視線を逸らして、

「…善処します」

…絶対する気ないだろ。


「あとは、お菓子…?んー、どんなってしていないんだけど、どうする?」

隣で買い物メモを確認していたフレイアが聞いてくる。ちなみに、買い物メモはこんな感じだ。


買い物メモ

何か、メインになるもの

何か、サブになるもの

お菓子

飲み物


適当にも程がある。

準備の分担はこうなっていた。


買い物→フレイア、ルイード

部屋の飾り付け→猫猫、リコ、白愛

料理→麗麟、ウンディーネ、ルイード

食べ物以外の用意→リコ、白愛


フレイアも料理はできるのだが、こいつの場合、本人がやっているとは言い難いし(何かを召喚してる。しかも、めっちゃ上手いやつ)、飾り付けのメンバーに不安があり過ぎるので、そっちの監督をしてもらうことになっている。

猫猫とか、絶対遊ぶだろ。

家が壊れる気がして来た。

「何でもいいんじゃないか?適当につまめるものにしておけば」

「んー……ドラゴンチップス?」

「一体何をチップしたんだ?ドラゴンのなんだ?そのドラゴンってのは比喩表現でいいんだよな?」

「シャーベルトの針?」

「ん?それは毒がある部位じゃないか?」

「んー、ルビリアルフラーー」

「それはダメ」

フレイアが伸ばしかけていた手を止める。

それだけはダメ。

「というか、フレイア。メインに使う材料は大体買っているが、なぜかそれの肉がないぞ?」

「あ、大丈夫大丈夫。それは買わなくてもいいと思ったからだから」

適当に買った品々を支払い、店の外に出た時辺りが騒がしいのが気になりつつも尋ねるとフレイアはキョロキョロとしながら答えてくれた。

「あっ!こっちこっち!」

手を挙げて振った先は人々が集まっている方向。そこから、何やら嬉しげに尻尾を振ってやってくる影。

口に食用肉になるモンスターを咥えた、ガルムがフレイアの前に来ておすわりをしていた。

「よし、いい子いい子。ありがとうね?じゃあ、家まで運んでくれる?」

「ワンッ!」

いやいや、ワンッて。

一応、ガルムってギルドで危険指定受けていたような…。

とりあえず、フレイアにそんなことを言っても無駄なので(本人が既に常識外だから)、俺たちはガルムを伴って家へと帰り着いた。

この後、街が軽いパニックに陥っていたのは、俺たちのせいじゃないと思いたい。


ルイードの自宅で一番広い居間にて、四人が考え込んでいた。

「どうします?」

「うーん、悩みますね」

「にゃんでもいいんじゃにゃいの?」

『私は関係ないよな?さっさと仕事しておくぞ?』

リコ、白愛、猫猫の飾り付け担当の四人なのだが、まともに働いているのはルイードの予想とは違い、猫猫だけだった。

いや、予想通りとも言える。

魔法を使って適当に行っているのだから。

家の安否は猫猫の魔力調節の技術に期待するしかないらしい。それはともかく、残りの2人は何に悩んでいるか。その答えは、2人が睨むようにして見ている紙にあった。


フレイア→

白愛→サンタ

麗麟→メイド

ルイード→

リコ→

ノア→

ウンディーネ→執事


コスプレの衣装が決まらないのだ。主に、ルイードとフレイアの服が。

もういっそ、何着か渡して全部きてもらうか、なんて話にもなったのだが、本当にそれを2人にお願いすれば確実に怒られる。それどころか一着も着てもらえないかもしれない。それは避けねばならなかった。

なぜなら、今回のクリパはこのために企画したのだから。

前々から、リコと聖獣コンビで何度も相談を重ね、共通の目標である、好きな人にコスプレをさせる、ということを達成せんと思考を募らせてきた。今回のこれは立派な大義名分となり、それが達成される手前まで持ってこれているのだ。これを逃すわけにはいかない。

「やっぱり、無難にサンタさんとか?」

「それは白愛さんが既に決まっているからダメです。もっと、こう…絶対に普段だったら無理なことにしましょう」

「…無理なことね……」

おそらく、サンタも十分に無理なことだが、というのをギリギリで我慢する。

確かに、せっかく努力が実ったのだ。怒られるギリギリまで要求してみたい。

「…魔女とか?」

「素で魔女だよ、主上は」

あー、確かに、と言った顔をするリコを呆れ顔で見る。パーティーメンバーのクラスを間違えるなと言いたい。

しかし、確かにフレイアは普段は制服のような服装なので、魔女という感じではないか、そう考えて、それも選択肢の一つに加えていると

「なら、魔女は私がしたいにゃ」

ノアからそんな声が上がった。

「「……」」

思わずノアを凝視する2人。

ノアは今日も頭の先から足の先まで真っ黒だ。

「「ノアさんのクラスも魔女じゃないですか」」

息のあった突っ込みに、ノアは不思議そうに首を傾げるだけだ。

「違うにゃよ?」

「「へ?」」

『ノアのクラスは魔道戦士にゃよ?』

魔道戦士。魔道士のクラスと戦士のクラスの上位職。

どちらのレベルもあげる必要がある代わりに近接戦闘可の魔道士になれる。

((何、そのチートなクラス…))

リコと白愛はノアを見て同時にそう思った。

「まあ、とりあえず、魔女は置いといて…ノアさんなら巫女とか似合うんじゃないですか?」

「あー、それさんせー!」

「え?巫女にゃ?」

『まあ、あながち間違いでもにゃいにゃ。ノアは私の巫女だから』

ノトも賛成の意を示したため、ノアのコスプレが巫女に決定した。

「そう言えば、リコも入ってないよ?」

「あ、忘れてました。私、いりますか?需要ないでしょう?」

「んー、けどさ、それ言い出したらダメなんじゃないかな?主上とかがじゃあ、私たちもとか言うよ?」

「確かに」

その後の相談で、一通り決め、あとは衣装の準備だけとなった。


フレイア→悪魔

白愛→サンタ

麗麟→メイド

ルイード→制服(女子)+眼鏡

リコ→シスター

ノア→巫女

ウンディーネ→執事


「シスターは麗麟に借りるとして、残りはどうするの?」

「うーん、どうしましょうか…」

2人が唸っていると無事に飾り付けを終えたノアがやって来てしばらく紙を見たあと、

「あ、メイドと執事にゃらあるにゃ。今、空間魔法に入ってるにゃよ?」

「「……」」

なぜ、持っているのか?と言った疑問の視線を2人はノアに向けるが、ノアは気づかず首を傾げている。

やがて、2人は軽く首を振ってその疑問をなかったことにした。考えたら負けだ、この猫たちのことは。

「じゃあ、それで解決するとして、残りは適当に買ってきましょうか」

「りょーかい!」

「いってらっしゃーい」

そうして、2人は買い物に出かけたのだった。


ちょうど、白愛とリコと入れ違いになるようにフレイアとルイードが帰ってきた。

嬉しげに出迎えた麗麟、であったが…

「……あ、この間の…」

エレンを捕まえる際にフレイアがガルムを使役していることを知っている麗麟でさえも、しばしの間方針してしまうほどに異様な光景だった。

あの、好戦的でテイムが難しいはずのガルムがフレイアに尻尾を振って戯れようとしているのだから。

しかも、その口には肉…の元がそのまま咥えられている。

「ただいま、麗麟。じゃあ、ウンディーネ、ルイード、調理お願いね?」

それだけ言うとフレイアはさっさとガルムに肉を置かせ、少し遊んでやってからまたガルムたちを飼っている異空間に戻した。そのまま家に入っていく。

残されたのは、ほうけている2人と困った表情で頭を掻くルイード、それに、肉塊だけだった。

「……これ、解体するんですか?」

麗麟の問いに応えられるものは誰一人としていなかった。


クリスマスパーティー開始。


「………うぅ…ほ、本当にこれでいなくちゃいけないの…?」

フレイアのそんな弱々しい声が脱衣所から聞こえてくる。既に脱衣所のドアの前で待ち構えているパーティーメンバーのうち、聖獣コンビが同時に声を上げた。

「「もちろんです!!」」

目が輝いている。本気で楽しみにしているらしい。

そんな2人は既に丈の短い紺のメイド服とやはり丈の短いサンタを着ていて、それが恐ろしいほど似合っているのだが、そんなことはどうでもいいらしい。

可愛いのに、あの2人はフレイアの前では残念だよな。

「…ふぇ……やだよぅ…」

泣きそうな声を出しつつ、フレイアが恐る恐る脱衣所から出て来た。

『…おお〜っ!!』

少しの間をおいて歓声が上がる。

超絶似合っていたからだ。

てか、本当にヤバイな、こいつのクオリティの高さは。

ノアが着ているような真っ黒な服なのだが、面積が著しく少ない。黒い布を胸元で縛り、黒のホットパンツを履いている。しかも、生足で。そして、黒のハイヒールを履いている。頭とお尻に矢印のようなものと背中にコウモリの羽のようなものを生やしていなければ何のコスプレかわからなかったことだろう。首もとに付けられた黒いネックレスが輝いていた…て、あれは俺があげたやつか。

金髪を辞め、黒髪に赤目にしていたのが、さらに似合う要因になっていたようだ。よくよく見ると、口元からキバが生えていた。

正直、悪魔召喚とかしてこんなのが出てきたら本来の目的なんでどうでもよくなるよな。

「可愛いっ!やばい、やばいです〜!主上!!」

白愛が茶色のニーハイブーツを鳴らして言う。麗麟もニーソが下がるのも気にせずにフレイアの周りをぐるぐる回って観察していた。

「はぅ…あんまり見ないでよ…」

顔を真っ赤にして疼くまるフレイアがまた可愛いって…フレイア、どんどん度ツボにハマってるな…。

「じゃあ、次はルイードさんですねっ!」

隣に立つシスター…の、衣装を来た悪魔(リコ)が言う。

俺に何のペナルティもなければ、楽しい企画なんだがな。

ため息をつくと、ウンディーネがポン、と肩を叩いて来た。そして、気の毒そうな顔でドンマイ、と言われる。

うわぁ、黒の燕尾服着た人に言われると、何故か虚しさが数倍に膨れ上がるわぁ…。

ウンディーネは、その男装を長い髪を頭の高い位置で束ねることによって完璧に着こなしていた。認めたくないが、普段の俺の数倍は男らしく、かっこいい。

俺も男装が良かったんだがな…いや、男装ってのはおかしいか。俺、男なんだがな…。

そう思いつつ、フレイアと入れ替わりに脱衣所に入った。着替えは俺で最後だ。

ノアさんはとっくに着替えてて、黒髪黒目に似合い過ぎる、フレイアにも引けを取らない美少女巫女さんとなっていた。

猫耳もあるし、もはや何がしたいのか良くわからない。そもそも、クリスマスパーティーでコスプレという発想もわからなければ、その中に巫女などを入れてしまう気持ちもわからない。

まあ、企画者がリコだから、深く考えたら負けなのだろう。

そんなことを考えながら、俺は無事に着替えを終えたのだった。


「…ルイードさん、出てきてくださいよー?まだですかー?」

ドアの向こうからリコの声が聞こえてくる。これで五回目だ。しかし、俺は返事もせずに姿見を凝視した。

理由は簡単。そして深刻。

俺、男辞めようかな…

渡された服はブレザータイプの女子の制服で、央都などでよく見かけられるデザインだった。

白と黒のチエックのスカートは膝上10センチ、ニーハイ及びローファー着用。シャツはアウトで第二ボタンまで開ける。ブレザーの前も締めない。ガーディガンは締める。リボンは緩めにしろとのこと。

うるさいやつだ、と思ったのだが…

いや、自分では言いにくいし、言いたくないし、認めたくない。だから、コメントは控えておこう。

俺はいろいろ言われることを覚悟でドアを開けた。

『……』

開けた途端、前でお互いの服装をコメントしあっていた口を止め、ピタリと身体の動きも止めて、全員で俺を凝視する。

そしてーー

『きゃあーーーーーー!!!』

ーー悲鳴が上がったのだった。


「…酷い目にあったね…」

疲れ切った顔で可愛すぎる悪魔が寄りかかってくる。ヒールが高過ぎて足も痛いのだろう。俺はそっと支えてやりながら、苦笑して答えた。

「本当にな…全然パーティーしねぇもんな」

あの後、撮影会に雪崩れ込んだのだ。それはもう、思う存分に注文をつけられ、立ったり座ったりさせられ、数時間。

主に撮られていた俺とフレイアは疲弊し切ったのだった。

「お腹すいた…やっとパーティーを始められるから、やっとご飯だね…」

「そうだな。腹減った…」

今、ここは家の中ではない。

家の前の空き地から家へ戻っている最中なのだ。

撮影するような場所は、うちにはないからな。

しかし、お陰様でボルーをはじめとした街の冒険者たちに囲まれて、それはそれは大変だった。

主に、怒ったフレイアが海蛇(ミッドガルド)(ディストレス)を解放するのを止めるのが。


「アクアちゃん!一緒に撮って下さいっ!!」

「ルイードちゃん〜!手〜振って!!」

「ノアさんっ!結婚してくれっ!」

「アクアさん!永久の愛を誓いませんかー!?」

「……」

「フレイア?」

「ねぇ、ルイード。これは…お掃除が必要…よね?」

「…フレイア?」

「解放、海蛇(ミッドガルド)(ディストレス)

「ストーップ!フレイアッ!待て!!」


というやり取りを思い出しながら、俺たちは家へ向かうのであった。

辺りが少し焦げ臭い。しかし、知らない知らない。フレイアが広範囲殲滅火炎魔法を使ったとか、そんなこと、俺は知らない。

「麗麟と白愛…少しだけお仕置きが必要よね…」

隣で暗い笑顔をするフレイアがとても怖いです。すごく可愛いのにとても、それはそれは怖いです。誰か助けて下さい。



「メリークリスマスッ!今日は楽しかったですね〜」

長年の願いが叶ったような、スッキリしたような笑顔でリコが言った。そして、

『かんぱーいっ!!』

みんなでグラスをぶつけあった。

「来年も、みんなでパーティーしましょうねっ!」

白愛がにこにこと言い、

「来年はどうなっているんでしょうか?みんな、レベルが上がっているといいですね!」

麗麟が微笑んだ。

「レベル…そうね、下がっていなければいいわね。サンタさん、とやらにお願いしようかな」

ボルーにクリスマスについて正しく教えてもらったフレイアが苦笑いをしながら言う。

「来年は一緒にいれにゃいかもしれにゃいにゃ」

『……一日くらい、アイルにお願いできるにゃよ。話はつけてやるにゃ』

「…ルイード?ちゃんと食っているか?お前が解体したんだろう?頑張ったな」

猫猫が小声で会話している横で、ウンディーネが俺の背中を叩いてきた。

「ああ、食うよ。腹減ったからな」

大き目のテーブルいっぱいに並べた皿には俺が苦闘した肉がデカデカと乗っている。来年はごめんだな。

そして、そこには当たり前のようにドラゴンチップスが並んでいる。

……普通にカラフルなだけのポテ○チップスに見えるが、先ほど赤いのを食べてみたら口が燃えるかと思った。

フレイアが解析した結果によると、それぞれの色には魔力が込められているらしい。

試しに青も食べたが、湿気ていた。

というか、べちゃべちゃ。

緑は一瞬で消えてなくなってしまって食べた感じがしないし、黄色はなんか、良くわからない。

「うにゃっ!!ぅう…にゃんだこれ…」

ちょうど、それを食べていたノアから悲鳴が上がった。

どうやら、浄化作用があるらしい。

前々から思っていたが、ノアさんの闇属性特化の体質ってデメリットが多いよな…気の毒に。

『姫、これは上手いぞ』

ノトが黒いやつを食べながら言った。

なんでも食べるんだな、猫って。

そんなことを思っていると、トン、と背中に何かがぶつかってきた。

「ルイード、楽しい?」

フレイアが上目遣いで尋ねてきている。

…あ、ちょっと幼くなってる。

最近気づいたことなのだが、フレイアは眠くなると本年齢に近づいていくようだ。

普段の服ならそれに対応するんだけどなぁ…今はダメだな。

俺はブレザーを脱いでフレイアの肩にかけてやった。

「っ!肌、冷たくなってるじゃないか」

「ふふ、じゃあ、温めてくれる?」

「…しょうがないな」

肩を抱き寄せてさすってやると、フレイアは目を細めて嬉しそうに笑った。

「フレイア、メリークリスマス」

「ん、メリークリスマス」

にこっと笑うフレイアを見ながら、

この平穏な日々を、サンタにお願いしようかな、なんて考えていた。

最後の方が走ってる…

コスプレはリクもいいかなって思ったんですけど、そんなに集まらないと思ったんですよね…。

そっちのリクエストもして頂けると、何かの話のときにさせるかもです!

よろしくお願いしますっ♪

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