冬 4-19
母と兄弟たちと引っ越しの準備に追われるリサは、次第にあの街を離れることに胸の奥で小さな寂しさを感じていた。
段ボールを積み上げる音が響き、弟たちの声がにぎやかに部屋を埋める。母の足音も慌ただしく響くが、リサの心はどこか浮かない。
ミツキちゃんは国に戻ることになった。クリスさんが亡くなってから、ミツキちゃんは前のミツキちゃんとは違って見えた。どこか遠くなってしまったような、そんな感じがした。私はそれをどうすることもできず、会話さえもぎこちなくなった。
そして、最後にはまともに別れもできなかった。
コウリちゃんは、学校に来なくなった。
教えてもらったVRゲームの中でたまに会うと、元気そうだった。でも、コウリちゃんは学校以外にも居場所があるから、大丈夫なのかもしれなかった。コウリちゃんのことは心配していたけれど、それを口にすることもなくなった。
私は、家の事情で東京を離れることになり、転校することになった。
都内の魔法少女は、また新しい子がやってくるのだろうか。私にはそれ以上のことはわからなかった。みんなそれぞれの道を歩んでいくのだろうと思う。
でも、雪ちゃんはどうだろう。
あの教室に、今もひとりでいるのだろうか。
教室の窓から見える空の下で、何を考えているのだろうか。
もしも今、あの教室に行ってみたら、雪ちゃんはまだそこにいるのだろうか。
それを確かめることは、もう私にはできない。
――魔法少女は傅かせない 終――
ご覧いただきましてありがとうございます。セーラー服の日本刀美少女を書きたい欲で書きました。
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