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      5  国王謁見と幹部会議

 ピエールとマリエールは国王に謁見した。国王も宰相も様々な疑問が湧き、時間いっぱい謁見が続いた。

       5  国王謁見と幹部会議


 担当者会議の翌日は、国王謁見だ。マリエールが魔導具を貰って来てくれたので暫く昨日のマリエールの説明を簡略化した事を説明した。またこのような質問が出た話しもした。国王と宰相に昨日渡した資料、ピエールには説明するべき内容をまとめた物、幹部会議の資料を渡した。

 国王も宰相もピエールと同じ状態になったようでマリエールに止めど無く質問した。かなり長時間になったようだ。予約の入った担当者が到着したようだ。

「後はピエールに頼んだ。」

国王の一言で閉会した。

 ピエールはマリエールを部屋に読んだ。魔導具を借りれないか頼むのだ。マリエール使えるなら貸してもいいと言った。どうにか使えた。手順を文官に書かせ、魔力が不安だと言って大きな魔力の籠もった魔石を貸してくれた。

 翌日は前持って会議室に入り魔導具とスクリーンを設置して最初の画像を映した。入って来た幹部は魔導具に注目した。やがて国王も入室して会議の開催を宣言した。ピエール合図した。ピエールは画像を切り替えながら説明していった。途中魔力が切れ掛けたので魔石を使った。説明が終わって質疑応答になった。大半想定していた質問だった。唯一第1王子から、

「このような大事な仕事はピエールではなく自分こそがやるべきだ。」

と叫んだ。公爵はその通りといった。ピエールは応えられない。国王が発言した。

「この事業はマリエールの協力が不可欠だ。マリエールとの関係が悪いその方には任せられない。是非とも実現したい事業だ。失敗した時は廃嫡にするがやりたいか。」

さすがに首を振る。事業は開始になった。その後も会議は続いたがピエールはうわの空だ。

 会議が終わってピエールは魔導具とスクリーンを持ってマリエールの所へ向かった。マリエールには直ぐ会えた。幹部会議で事業開始が決まった事、凄い事業だと認識された事、魔力供給については

魔導局で検討することになった事を伝えた。マリエールはニッコリ微笑んで、

「オマール商会には事業開始告げておくわ。兄様は王城の何処にどんな物を付けるか調査して頂戴。予算や取り敢えずオマール商会への手付け金支払ってね。大規模工事よ。十分な金額支払ってね。」

頭がその方にいってなかった。工事には金が掛かる。しかも大規模工事だちょとやそっとのお金じゃない。

「オマール商会に聞くべきだよな。そうじゃないと幾ら掛かるか分からない。」

マリエールは首を振った。

「兄様、違うわよ。これは王命によってなされる工事よ。取り敢えず材料費、人件費等工事をするために必要な金額を王城側が考えて手付け金として渡す。工事が終わった後、成果に応じて褒美として残りの金額を渡すのよ。全て国が決める事よ。」

ピエールは国王に面会を求めた。明日の10時半に面会が入った。

 翌日、国王と宰相に昨日マリエールに言われた事を話した。国王と宰相は笑った。国王は、

「ピエール、王命はそのようにするもんだとマリエールは言ったのだ。普通の商人は利益が一番だ。こちらが言う額では動かない。駆け引きとか入札が多い。オマール商会はマリエールと関係が深いのだろう。美しいやり方だ。手付けは1億エミリでいいだろう。書類を2通書く、財務局とオマール商会に渡せ。オマール商会宛ての書類はマリエールに渡せ。ピエール、マリエールから学べ国王としてあるべき姿を。」

 幹部会議だ。ピエールは魔導具を借りて発表する。質疑応答も出来た。事業開始だ。

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