3 第2王子との話し合い
国王は宰相に計画立案書を見せる。宰相は絶賛する。ピエール王子を交えて協議する。マリエールの計画通り進めれば成功すると確信した。
3 第2王子との話し合い
国王は部屋に戻るとマリエールの計画立案書を宰相に見せた。
「どう思う。」
宰相は首を捻った。
「古今東西、このような発想、見た事も聞いた事もこざいません。確かに有用でしょう。但し水を高所に上げのにどれほどの魔力がいるか想像出来ません。マリエール様がなされるなら歓迎しますが。」
幹部会議の議題に載せる事にした。一度ピエールと話しをする事になった。
後日ピエールと国王、宰相で話し合いになった。
「ピエールとしてはやる事に問題ないか。」
ピエールは唸った。
「7歳の幼児の発想ですから、マリエールに責任は問えません。ただ私はマリエールがとても賢い事を知っています。飲み水には適さない。と言っていた様にマリエールには目算があるのだと思います。彼女の計画通りに私が進めれば成功する目算が高いと思います。」
ピエールはいう。宰相は、
「第1王子が何か言って来る可能性があると思いますが、これは無視ですよね。」
ピエールはため息混じりに、
「第1王子とマリエールは決定的に相性が悪いですよね。第1王子は関わらない方が無難です。」
王は、
「第1王子が関われば失敗するという事だな。」
ピエールは即答した。
「間違い無く。そしてその責任をマリエールに被せるでしょう。」
国王は、
「我が子ながら、最悪だな。」
国王は、第2王子に実施に向けてマリエールと綿密に打ち合わせる様に指示をした。
マリエールは幾つかの魔導人形を作り出して、市中に送り出した。冒険者として活躍してランクアップして金銭を得てオマール商会を立ち上げ、様々な品物を扱うが、魔導人形は普通の人間の数万倍の力を持ち、マリエールと同等の魔力を持つため採集と作成を繰り返し、対立商会や商店にも屈しない。暴力には暴力を、権力には権力を、魔法と収納を繰り返して対立勢力を潰し傘下に置く。
マリエールの所にピエール王子からの使者がきた。明日午後から会えないかと言うものだった。マリエールは問題ないと伝えた。
会談はピエールの部屋の客間を使った。マリエールが入室すると既にピエールは部屋にいた。ピエールは、
「国王は実施する事は決めた。具体的ににとうやるかだ。具体的な策はあるか。」
ピエール王子は少し高圧的だ。しかしマリエールには別に不快でもないが、ここは注意しておくべきだろう。
「お兄様。そのような高圧的では、第1王子と一緒です。私が紹介する商人や職人にもそのような態度を取るなら協力出来ません。お兄様がお一人でなさって下さい。」
ピエール王子は慌てた。マリエールに高圧的な態度を取る気はなかった。兄弟姉妹で唯一気の許せる妹だ。マリエールの信頼を失ったら生きる意味が無くなるだろう。国王より大役を任されたためだろう。気が大きくなったのだろう。
「申し訳無い。気が動転したようだ。マリエールの協力を得られる様に誠心誠意努めていく。協力して欲しい。」
マリエールは大丈夫かなという顔だ。
「私は役人を信用してません。私の職人や商人を下に見る役人ならいりません。私はそのような役人を排除します。私はお人形ではありません。」
3日後商業者ギルドの会議室で担当者の打ち合わせ会を行う事になった。
ピエール王子はマリエールと打ち合わせた。ピエールの言動が高圧的なのをマリエールは注意した。ピエールは謝罪した。