幽霊屋敷の化け物 ①
最近、私のメディア露出があまりにも多い気がする。嬉しいけどそこまで人気になっているのかというのならばうーんと首をひねる。
まぁ……なんでもいっか……。
私は気にせず今日もゲームにログインすることにした。
「今日もゲーム日和だ!」
私は今日やることは決めていた。
あの幽霊屋敷……。幽霊屋敷にはボスがいるという。そのボスを今から倒しに行く。あの時はあの化け物に止められていたが、今がやり時だと思う。
私はメロンを誘い、配信を開始した。
「勇者メロン、ここに見参だ!」
「はいはーい、玉藻イナリでーす」
配信を開始し、今日の目的をメロンに告げる。
メロンもあのボスというのが気になってたみたいで、レベルも相当上げたというからそろそろ挑んでみようと思っていたらしい。
私がいないとあの化け物に襲われるということで、私を誘うつもりではあったのだとか。
私たちは幽霊屋敷の中に入っていく。
相変わらず中はとてつもなく不気味であり、ゆらゆらと揺れるシャンデリアが怖い。私は歩いているとあの化け物に遭遇した。
化け物は私たちを品定めするかのように見ている。
「……ウン、強イ」
そう言い残し、どこかへ行ってしまった。
私たちは二階に駆け上がり、書斎のほうに向かう。外に出た時、鍵がこの場所に残ってしまった。私は再び鍵を取得し、隠し扉を開く。
本棚が動き、隠し扉が出現した。私たちはその隠し扉をあけると、階段があった。下に続く階段。屋敷の構造的に考えて少しおかしい気もするが……。私たちはその階段を下っていく。ものすごい長い階段だった。
長い長い階段はようやく終わりを告げて、私たちの目の前には大きな扉が見えた。
とても禍々しい扉。お札が貼られており、何かを封印しているかのように思える部屋。私はお札をはがし、扉を開く。すると、封印を解いた瞬間、その木の扉が突如としてぶち壊れた。
「グギャルァアアアアアアアア!」
と、人間の腐敗した死体が溶けて集まったかのようなどろどろのスライムみたいなゾンビが現れたのだった。
ぽたぽたとなにか体から垂れている。私はそのあまりにもグロテスクな見た目に配信カメラを外に向けて閲覧注意!とだけ警告しておいた。これホラーが苦手な人は相当嫌な見た目してる。
「ひいいいいいいい!?」
「びっくりしたぁ。これぐっろ」
「見た目ぐろ……。これが化け物……。ってか、戦う場所狭いな!?」
「階段をのぼりながら戦えってことでしょ! とりあえず戦闘開始! 特別氷魔法、氷柱マシンガン!」
私は氷柱マシンガンを発動した。
無数の氷柱が化け物を襲っていく。そして、それと同時に火属性の魔法を放ったのだった。こういうのは最初はごり押ししてみるのが一番だ。
「でやあああああ! 聖剣の一撃!」
勇者メロンは大きく剣を振りかぶり叩き斬っていた。スライムみたいなゾンビはぱっかりと割れるがすぐに元に戻る。
物理攻撃はあまり効かなさそうだな。魔法覚えておいてよかった。
氷柱マシンガンもそこまで聞いてるようには思えない。私はとりあえず解除しておく。
「もしかしてこれ弱点突かないとあまりダメージ出ないタイプだな」
私はあらゆる属性の魔法を試しに使ってみると、光属性の魔法を使ったとき、ものすごくダメージを受けていたような気がした。
こいつの弱点は光属性か。レベル上げてねェー!
「光属性の攻撃以外あまり効かなさそうだね!」
「光属性か! ならこの勇者メロンの得意技だ! 属性付与、光! 光の聖剣、エクスカリバー!」
「何その武器!?」
「神の国という場所でエクスカリバーのレシピを発見したのだ! で、作ってもらった!」
「いいなぁー!」
「これでこの剣は光属性の攻撃になる! エクスカリバーはあらゆる属性になれるからな!」
「すっげえ武器じゃん」
なにそれチート。




