文化祭コラボ?
私はVTuberである前に一人の女子高生だ。
なので、高校にも通わなくちゃならない。私は今日も憂鬱な気分で登校して、1時限目の授業が始まる前に呼び出されたのだった。
1時限目はLHRでそろそろやってくる文化祭の出店決めだったんだけど……。と思いながら先生に呼び出された会議室に入る。
会議室には複数の先生方が席に座っていた。
「えっ、なに? 弾劾裁判?」
「違いますよ」
「あ、校長先生……? え、何この状況」
複数の先生方がいる会議室にお呼ばれした。
なんで?
「とりあえず座ってください」
「え、あ、はい……。で、なんで私ここに呼ばれて……? 前に炎上した件での話とか!?」
「違います」
「え、じゃあ私が来る理由なくないですか?」
「あるんだなそれが。校長先生、お願いします」
といって校長先生は私の前にやってきた。
「吉備津 希恒さん……。いや、玉藻イナリさん。文化祭ではあなたを前面に売り出そうと思っています」
「……ふぁい?」
「今の時代はVTuberブームです。希恒さんはものすごく人気があるVTuber。これを売りにしないわけにはいきません!」
「……つまり、文化祭で私にVTuberとして活動して欲しいっていうような感じですか?」
「はい。あなたは身バレ顔バレもしてますし通ってる学校も特定されてます。これを生かさないチャンスはありません」
「つまり、特定されたことを逆手にとって売り込むんすか?」
「そういうことです。話が早いですね」
マジすか。
学校側としては私の人気でこの学校を宣伝しようみたいな感じなのか。
中学生とか私目当てで入ってきてくれたら嬉しいしとか、そういうことを狙ってるのかな……。この学校割と入学むずいのにいけるの?
「学校でイナリグッズの物販、イナリくんのステージやトークショーみたいなのあってもいいですよね?」
「えぇ……」
学校の文化祭で私とコラボて。
聞いたことないんですけど。いやまぁ、私が通ってるっていう時点で入りたいって人いるかもしれないけどさぁ!
そうやってコラボしてもし人が来なかったらって思うと心辛いんですけど!
「どうか是非! お願いします!」
「……まぁ、いいですけど。人が来なかったとしても私のせいにしないでくださいよ」
「そうか。いいか! では直ちに手配をしよう!」
「これだけなら私をこの場に呼び出さなくても放課後に校長室に呼び出せば良かったと思うんですけど……」
「先生方にも周知してもらうためだ。当日はお前を先生方は全力でサポートするし、クラスの出し物には悪いがお前は外れてもらうからな」
「えぇ……。メイド喫茶とか提案して私メイドさんときゃっきゃうふふしたかったのに!」
ひどい! 横暴だ!
私は少しぶーぶー文句言うと、副担の先生は笑っていた。鬼か。去年は普通に楽しめたのに!
いや、うん。人気出過ぎてるのも悪いし、特定されてしまった私も悪いんですけどね。
「これから色々打ち合わせとかもあるからな。これから忙しくなるぞ」
「えぇ……」
「人気になるってのはそういうことだ。お前は俺ら先生と一緒に大人の仕事をする。お前はすでに社会に出たみたいなもんだからな。お前は大人でも充分やってけるようなメンタルしてるしな」
「それ褒めてます?」
「褒めてる」
褒められてる気がしない。
いや、まぁ、メンタルは超強いけどね。うんこ漏らしても平気な顔で学校に行けるくらいにはメンタル強かったし。
女の子でそういうのは不登校になってもおかしくない。私以外なら不登校になってたね。
「お前は本当にすごいやつだよ……」
「いやぁ」
「普段の態度が真面目だったら言うことないけどな」
「人間どこか落ち度がないと魅力的に見えないんですよ。これも作戦のうち……」
「それは宿題やらない理由にはならないからな」
ですよね。
現実が忙しくなったら1日1話になります。




