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アナザードラゴン、再び!

 スキル屋は、基本的に初心者が使う。

 というのも、レアスキルとかは一切なく、火属性魔法などの魔法や武器のスキル、種族スキルが陳列されている。


 スキルはスキル屋で購入する必要があり、自然には覚えられない。

 で、面倒なのが魔法にもレベルというものが存在する。レベルが上がるほど威力とか火属性魔法スキルを覚えるんだけど……。これが面倒臭い。だって最初のうちはめちゃくちゃMP消費するから連発できてもそこまでだし……。というか、スキル関連はこのゲームまだ改善する余地あると思うの。


 文句はこれまでにして、私はとりあえず全属性の魔法を購入した。

 回復魔法だけはフォーチュンに止められた。フォーチュン曰く「役割が欲しいからやめテ」とのこと。ごめんね。


「あーーーー、スキルレベル上げめんどくせーーーー!」


 ここら一帯の魔物はワンパンできる威力だから魔物見つけては火の魔法を打ち込んで……。と繰り返しているが、7つの属性全部あげる必要があるんですよね。

 火、水、風、地、雷、光、闇。面倒なことこの上ない。


「しばらくスキル上げだなぁーーー!」

「回復魔法のスキル上げたいからダメージ受けなくチャ……」


 回復魔法はHPが削れてないと不発に終わる。

 これはまぁわかる。無駄撃ちしないようになんだろうな。


 ドッカンドッカンと火属性魔法を使いまくっていると。


「……嘘」

「…………」


 アナザードラゴンが、やって来た。

 またエンカウントするんすか? 


 アナザードラゴンは羽ばたいて、私たちの様子を眺める。ニッコリと笑った気がして!アナザードラゴンは大きく咆哮を上げた。


「…………」

「私も進化したいから私がやるワ」

「援護は任せて!」


 アナザードラゴンはブレスを放ってくる。広範囲のブレスでフォーチュンはバリアを張るが簡単に破られる。

 広範囲すぎて躱すことは不可能だ。なんとか相殺できないかと思い、火の魔法を連発して放つ。


《スキルレベルがアップしました》

《スキルレベルがアップしました》

《スキルレベルがアップしました》


 何度もアナウンスが響き渡ってうるせえ。

 が、魔法の威力が相殺できる威力ではなく、押し負けていた。が、少しは押し返してる。


「仕方ない、ワ! 一発、叩き込むことだけするワ!」


 そう言って守りを捨て魔法を唱えた。が、すぐに火のブレスに飲み込まれてしまいキルされていた。

 アナザードラゴンきっつ。私の場合はまだ楽だったぞ。このブレス躱しようがない。


「フォーチュン……」


 こんなところでアナザードラゴンとエンカウントするのは予想外だった。おかげさまで火属性の魔法スキルがめちゃくちゃ上がってるけど!

 強いやつに使えば結構スキルレベルが上がるようだ。めちゃくちゃスキルがレベル上がるおかげで、スキルレベルが一気に42まであがった。が、その瞬間私のMPが枯渇した。


 私はなんとか押し耐えていたブレスに飲み込まれる。

 ブレスは魔法攻撃扱いと聞いたからなんとか耐えないかと思ったが、威力が強く耐えるわけがなかった。


「はい、ゲームオーバー」


 私は視界が暗転していく。

 こういうふうに魔物にやられたことは初めて、だな。今まで死んだことがあまりないから……。


 まぁ、仕方ない。


















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― 新着の感想 ―
[一言] よく眠ってね(笑)
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