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溶岩ガエル討伐戦 ①

 昨日はとても充実した一日でした……。

 そして今日、私はマグマグ溶岩洞にマルーン、フォーチュン、アンテとともにやってきていた。


「今日はスコティッシュの依頼でここにあるボス鉱石を取ります」

「なるほど。採掘レベルが高いボクの番ですね」

「そういうこと。ボス鉱石を守るモンスターは私たち三人が相手するから」


 この溶岩洞の奥にはものすごくキレイなルビーが眠っているらしい。それを採掘しようというのが今日の目的だった。

 私たちは洞窟を進んでいく。


「この灼熱に包まれる空間……。実にいい……」

「溶岩というだけあって熱そうな魔物が多いワ」

「だねぇ」


 溶岩の魔人とか熱い感じの魔物が多かった。

 敵を何とか蹴散らしつつ、奥地に向かうと、ぶっとい柱があってそれが採掘ポイントのようだった。あれがボス鉱石だ。

 だが、聞いた話と違う。聞いた話ではボス鉱石には必ずそれを守る魔物がいると聞いていたが……。


「魔物いませんね。ならチャンスでしょう。ボクがさくっと掘り起こしてやりますよ」

「待て。油断は禁物だろう。ここで貴様が死んでしまっては元も子もないから慎重に動くべきだ」

「なっ、君に指示される謂れは……」

「こればかりはアンテの言う通り。率先してやろうとするのはいいけど、マルーンにここで死なれたら困るのは事実だし先走らないように」

「りょ、了解です……」

「聞いた情報だと魔物がいるのだろう。あのキングルビーが採掘されていない以上、どこかに潜んでいるはずだ。あのキングルビーは囮、我らを食らうための釣り餌なのだろう」

「近づいたら何かが来るはずヨ」


 アンテはよく状況を見るなぁ。

 とりあえず私がキングルビーに近づいていく。これでもゲームの実力はそこそこある部類なのである程度は対応できる。

 私はキングルビーに触れてみると、頭上から突然何かが落ちてきた。いや、落ちてきたというより私を踏み潰そうとしてきた。


 私は素早く躱す。ゲコォ!と大きな声で吠える。


「カエルだ」

「溶岩ガエルっていうモンスターらしいワ」

「デカいな」


 溶岩ガエルは私たちをしっかり見ていた。背中には溶岩が冷えて固まった岩がこびりついており、ボスという見た目をしている。

 

「溶岩ガエルはこの溶岩洞のボスだろう」

「そして、エリアを封鎖する敵だね」


 溶岩ガエルの討伐という依頼があった。

 受けてこそいないが、溶岩ガエルの討伐して欲しい、その素材で塞がっていた瓦礫をどかせるというものがあった。

 溶岩ガエルは討伐必須モンスターの1匹でもある。


「フォーチュン、アンテ」

「わかっている」

「いつでも戦えるワ」

「ボクは……」

「死なないように攻撃の当たらない位置で待機!」

「りょ、了解しましたぁ!」


 マルーンには申し訳ないが、ここで死んでもらったらまた来なくてはならないから面倒だ。

 溶岩ガエルは私たち三人で相手しなくちゃな。











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