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 私たちは今、デカい大きなチョコレートの岩に追われていた。


「アーモンドチョコの落石なんて聞いたことないっすけど!?」

「アレに巻き込まれたらぺしゃんこね」

「漫画とかアニメとかならひらひら~ってなるだけなんだけどどうなんだろな? 噂によればそういうのを好むフェチもいるらしいが」

「現実的に考えて死ぬんじゃないかな? さすがにそこまで漫画的表現になるファンタジーではないだろう。非現実的に見えていろいろ現実的な範疇だからね」

「タイ焼き泳いでる時点で現実的とはいいがたいわ」

「そうでもない。タイが泳ぐのは水の中だろう? ホワイトチョコレートが水だと仮定すると、タイを模した焼き物が泳ぐのはまだ理解ができる範囲さ」


 理解できる……かなぁ?


『平面化はいいぞ』

『実際Vでそういう絵をかいてる人いるしこの前はイナリちゃんとママが押しつぶされてペラペラになるイラストあったな』

『正直抜ける』


 うわ、気持ちわる。

 いや、他人のフェチズムは千差万別。受け入れるのが今の時代のブームだ。受け入れるのだ。


「それよりあれどうやって躱すんすか!? このまま下って行っても埒があかない!」

「メイスでぶん殴って壊せないないかしら」

「ぶっ壊すってんならあたし得意だぜ?」

「いや、死んだらまた戻ってくるのが面倒だ。逃げるしかないだろう。とりあえず一本道じゃなくなったところから左右に避けるのだ」


 そういうので、私たちはチョコレートマウンテンを下り、開けた場所についた。私は森の茂みに飛び込み、アーモンドチョコの落石から避けたのだが……。


「えっ」


 なんと崖があった。

 崖に飛び出してしまった私とリキエルさん。そのまま私たちは真っ逆さまに崖から落ちていく。


「ちょちょ、飛び込んだ先が崖ってそりゃないぜ!?」

「仲間がいてよかったぁ……。で、どうしますこの状況」

「お前よく落ち着いてられんなァ!? 死ぬかもしれねえんだぜ!?」

「いや、もう……諦めるしかないっしょ……。私は運がいいからワンチャン助かります!」

「運任せか!」


 私の運はなめられんぞ。

 私たちはそのまま落下していくと、何か柔らかいものの上に着地したのだった。下を見ると真っ白なものの上に私たちは落ちた。

 これって。


「これってマシュマロじゃないっすか?」

「……マシュマロってチョコじゃねえだろ」

「どういう定義なんだ……」


 私たちは巨大なマシュマロから降りる。

 試しに一口かじってみたら、口の中でマシュマロが溶ける。ふわふわで優しい口触りで口の中に入れたら溶けて甘い……。正真正銘マシュマロだ。


「って、ここ……チョコレートじゃないものばっかっすよ?」

「うお、マジだ。ペロペロキャンディが生えてるぜ!?」

「このエリアはお菓子エリアっすかね? チョコレートだけ優遇されてるようにエリアめちゃくちゃありますが」

「こんなとこがあったのか……。地図にねえだろ」

「そもそもチョコレー島自体が地図に載ってない島みたいなんすけどね」


 この島はまだ未知の領域だ。

 

「ん、ママからメッセージだ。大丈夫かだってよ。とりあえず無事だってこと伝えて……配信は二つに分かれるか。あたしのほうでも開くぜ」

「オッケーです」


 配信が行われていたのは不知火さんのカメラだからな……。私たちの消息を確かめるにはどちらかが配信したほうが手っ取り早い。

 手慣れててすごいなぁ。


「っと、分かれてしまったから急遽別口立てたぜ。こっからはしばらくあたしとイナリでこのエリアを探索していく! ママたちは引き続きチョコレートエリアをお願いした」

「ということです。で、さっそくなんだけどこれ見て」


 私は後ろを指さした。

 巨大なマシュマロ岩。


「どうやらここはお菓子エリアみてえだ。その、チョコレー島の別エリアって感じなのか?」

「だと思いますねぇ」

「あたしたちはお菓子エリアを探索するぅ! ペロキャンにマシュマロは発見済みだ! どんなお菓子があるのか楽しみだぜ……」

「また驚きの発見があるといいですねぇ……。じゅるり」


 チョコレートではないお菓子も大好物です。












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