第一回公式イベント ②
水の中をとりあえず探していた。
川の中に潜り、川底をなどを見てみるが何もなし。この川にあるというヒントはあるんだけどなぁ……。
私は一度水面から顔を出し、川岸に上がる。
『水も滴るいい女』
『こう、濡れた髪の美少女って萌える』
『リアルでかわいいの反則だろ』
コメント欄も大騒ぎだった。
が、気になるコメントがあった。
『なんか川底に黒い影なかった?』
というコメント。
そのコメントが流れてきたとき、マジ?と聞き返す。私はもう一度川の中に潜ることにした。思い切りダイブし、さっきの場所をよく探してみると、なにやら不自然な黒いものがあった。影だと思い見逃していたが、影だとしてもこの黒さはおかしい。
私はその黒いものに触れてみる。石ではない何かだ。私は持ち上げてみると、そこには何か袋のようなものがあった。その袋を持ち上げ、陸地に戻る。そして、調べてみるとこれは砂金の塊らしい。ポイントにして700ポイント。
「いよし! これをまずは交換所に運ばないとな」
私の顔より大きい袋に詰められた砂金。
私は交換所めがけてまっすぐに歩く。周囲を警戒し、奪われないようにしなくては。私は歩いていると、プレイヤーの姿が見えた。
私は木の影に身を隠す。ポイント交換所はすぐそこにあるのだが、あのプレイヤーはぎりぎり範囲外であろう場所で待機しているようだ。
動く様子はないし、馬鹿正直に突っ込むわけにもいかない。あっちはなぜか二人組だからな……。
となると、裏から回るのがいいだろう。幸いあちらは気づいてない。
私は茂みをかき分け、少し遠回りして交換所に向かう。
男たちは隠れているようだったが、ばれてる当たり詰めが甘い。範囲外で待ち伏せするというのも一つの手段ではあるが、うまくやらないと確実性がないぜ。
私はポイント交換所の範囲にやっと入った。なので、私はすぐに姿を現した。男たちはぎょっとした顔をしている。
「詰めが甘いね」
「えっ、はっ?」
「ここはもうエリア内だから奪えないよ。さ、ぬくぬくと交換しに行こうかなぁ」
「クソ、どっからきやがった」
「なぁ、やっぱこの作戦ダメだよ。回り込まれたら元も子もないし……」
「だとして見つけに行けるのか!? もうどこもかしこもプレイヤーが向かってるだろ!」
「だから奪うしかないと考えたわけか……」
どこもかしこもプレイヤーが向かって採りつくされるのも時間の問題という考えか。
まぁそうだ。だが、リストにある宝のリストは本当に多い。まだまだ頑張れば見つかるものばかりだし、まだ始まったばかりだぞ。
それに、ルール説明で言っていただろ。採られた宝が復活するものとしないものがあると。そういうのを探せばいいんじゃないの?
私はとりあえず700Pをまずは獲得した。
幸先がいい。リストからは砂金という文字が消えた。砂金は復活しない宝物らしい。ほかにも数個消えているが、まだ2000Pの奴は消えていない。
一番高いもので砂金が消えていた。砂金以上に運びづらいものがあるようで。
「動画的にそれ、狙ってみるのありだな」
私はその2000Pの大物を狙ってみることにした。
なにごとも夢はビッグに。運びづらくても、効率が悪くても動画的に少し美味しくなりそうなのはその2000Pのものだ。
よし、頑張って運ぶか。場所はこっから南にいけばあるな。




