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給食談議

 装備を更新し、いろいろと武器スキルを磨いていた時、メッセージが届いたのだった。

 メッセージを送ってきたのはママだった。ママもイベントが起きて王都に来ることができたらしく、前回のコラボが好評だったからまたコラボしないかというお誘いだった。


 大手事務所に所属していてこんな聖人君子……略して聖子せいしみたいな人は知らない。女の子って相手に幻滅したらあまりかかわらず裏で悪口言うタイプだって思ってたから……。

 もちろん、ママのことは私も好きなので了承。さっそくママの配信にお邪魔したのだった。


「ママーーーーー!」

「イナリちゃーーーーん!」

「ママ!」

「イナリちゃん!」

「ママーーーっ!」

「ボヘミアンラプソディーみたいには言わないで……」


 おっと冷静なツッコミ。


「改めまして、お久しぶりですというべきかなんて言うか、個人勢Vの玉藻イナリです! ママは何度もコラボしてくれるし嬉しいです。こんな……個人勢に大手事務所のVが絡んでくれるなんて業界ではありえませんからね……」

「たしかにあまりかかわってるの見たことないかも。事務所と事務所でコラボはたまに見かけるけど完全個人とはないわね」

「でしょー? まぁ、私は今Vかといわれたら相当怪しいところなんですが……。今日は王都で何するんですか!?」

「今日はね、まずイナリちゃんの拠点を見に行きたいな。私もクランを建てて王都に拠点を持とうと思ってるところでちょっと参考にさせてほしいの」

「了解です!」


 私はママを拠点に案内する。

 ママは畑とかを見て少し感嘆していた。そして、中に入り、まずママが向かったのはキッチンだった。キッチンではもちろん料理ができて、ゲーム内でも味覚があり、美味しい不味いがわかる。

 ママはキッチンを見てエプロンをつけて棚にかけてあった木べらとフライパンを手に取った。


「今日の夕食はオムライス、ですよ~?」

「やったぁ! 子供が大好きなご飯ランキング常連のあのオムライス! ちなみに私は完熟派」

「私はとろとろのが好きです。ハヤシライスみたいに食べるのが好きなの」

「わかります! いいですよねぇ。子供のころはオムライスはケチャップ!だったのが今じゃデミグラスソースとかもありますし、オムライスって意外とおしゃれなんだなって気が付くんですよね~」

「オムライスカレー、オムそば、オムレツ……。卵で包む料理が増えてきてるわね。卵って意外と万能なの」

「ですです! あ、デザートはある?」

「ありまーす。プリンでーす!」

「やったぁ! 給食の時に出てきたら絶対じゃんけんで取り合いになるであろうデザートナンバーワン!」

「給食……。懐かしいですねぇ」

「あっ、私は2年前まで食べてたので懐かしいとかはないですけどこれってもしかして触れちゃいけない話題でした?」

「そうよね。リアルでJKだものね……」


 そうなんです。リアルでJKで2年前ぐらいは中学生で給食あったんです。

 私が好きだったのはわかめご飯とかビビンバ風のごはんとか……。牛乳も大好きっこだったから余った紙パックの牛乳をよくもらって飲んでたな。


「私、学校のカレーがダメだったわ。甘くて……」

「小学生も食べるから甘口ですもんねぇ」

「カレーは昔から辛いのばかり食べてたからカレーって感じしなかったわ」

「全国共通カレーが苦手な人いるんですねぇ」

「揚げパンとかは好きでしたよ? 結構前に廃止されたはずの揚げパン、うちの母校ではあったの。ココアパウダーとかきな粉とか砂糖とか、いろいろ豊富で美味しかったの」

「あ、前家で作ったんですよ親と! うまかったなァ。あれ、なんで消えたんですかね」

「まぁ……カロリーがばかにならないくらい高いし、結構昔に米食を高めようとしてた動きがあったの。それでなくなったのよ」

「へぇ……」


 たしかにご飯ばっかだったな。毎週火曜日がパンの日、金曜日が麺だった。それ以外は全部ご飯だし、揚げパン出す余裕がないか。

 あれ、油めちゃくちゃ吸うからカロリーとしてはバケモンだもんな……。


「っと、給食談議に盛り上がっちゃった。コメント欄もめちゃくちゃ給食談議になってるわね」

「地域によって出される給食変わるんですねー」

「そうねぇ。それぞれの特産品を食べる地域が多いわね。さ、次案内お願い!」

「じゃあ、スコティッシュの鍛冶場にいきましょ! 多分スコティッシュはそこにいるので紹介しますよ」

「本当? ありがとう!」

「いえ……」


 スコティッシュもちょうどログインしてるみたいだし、基本的にいつもそこにいるから多分いる。












作者はトマトが嫌いなのでミニトマトが給食にあったときは絶対残してました

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