私と僕の終末戦争 ⑤
色即是空の効果で霊体となって現世に蘇った私。
私は再び杖を構えた時だった。アナザードラゴンの巨体がそのまま倒れてきたのだった。
アナザードラゴンは地面に倒れ伏せ、そのまま消えていく。
《アナザードラゴンが討伐されました》
というアナウンスが脳内に響き渡る。
さっきのは最後の足掻きだった……というわけなのか? あれを生き延びたら確定で討伐できたってこと、なの、か?
まぁどちらにせよ。
「いよっしゃあああああああああ!! 見たかぁあああああああ!」
私は思いっきりガッツポーズを決める。
赤スパが飛んできた。結構飛んできているが気にする余裕はなかった。
討伐できた喜び、達成感。
その全てが私を包み込む。
「時間かかったぁ! 3時間も戦ってたぁ!」
私は嬉しさを噛み締める。
すると、アナザードラゴンが消えていった場所に光り輝く宝箱が出現したのだった。
この宝は私の集大成。私はウキウキとして宝箱を開けたのだった。
中にはプラチナ色に輝く卵と、黄金色に輝く防具があった。
これはなかなか良さそうな代物ですなぁ。この卵はなんなんだろうと思い鑑定してみるとアナザードラゴンの卵という文字が浮かび上がる。
どうやらこれを孵化すると新たにアナザードラゴンが生まれ、私の部下になるらしい。
「もーらい! って言いたいけど……。私しばらくやんないつもりだし宝の持ち腐れかぁ?」
私がそういうが、知らない人にあげるわけにも行かず。とりあえずこれらはママたちにあげようか。
私はカメラの方を向く。
「みなさん、ありがとうございました! めっちゃ達成感がすごいっす。受験勉強もこれで集中できますわぁ! とりあえず、これで私の配信は一旦終わりです。受験活動を終わって、いろいろとごちゃごちゃが終わったら……また再開します。ありがとうございましたっ!」
私は頭を下げて配信を閉じた。
悔いもない、心置きなく受験に勤しめるかな。まぁ、まだやりたいという気持ちはなくはないけど……。
ま、今はその気持ちを押し殺すしかないかな。




