僕と私の終末戦争 ①
来たる2月29日。
配信時間は午後0時から。私はちょっと早くログインしていた。プレイヤーも見かけはするが、普段よりは少ない印象を受ける。
あれから一応レベリングはしてきた。が、新たなスキルとかは手に入らなかった。今あるスキルでなんとかするしかない。
私は自分の拠点で待機していた。
マルーンたちも次々とログインしてくる。
「もうそろそろですね……。あの、ボクがいうのもなんですが、受験勉強頑張ってください」
「応援してるワ。占いでも悪い結果は出てないノ……」
「はーっはっは! わが主にかかれば受験など紙切れ同然であろう!」
「まぁ紙切れですからね……。あ、イナリさん! 頼まれていた武器と防具出来ましたぁ!」
「戦う前に食ってけよ! 最大限のバフをかけてやるからな!」
「腕が成るね。アナザードラゴンか。格上に喧嘩を挑むというのも燃える展開ではあるね」
私のギルメンも緊張しているようだ。
そして、私の拠点にリキエルさん、ママ、ぱっちさん、桜と次々と入ってくる。シロと神宮寺さんもそろい、全員揃ったのだった。
そして、時間がやってくる。私はカメラを回す。
「どうもー! 皆さん! ようこ……って待機人数やっべえ!? どんだけ心待ちにしてくれたんすか!?」
私は全員とコメント共有をして、全員がコメントを見ることができるようにしていた。
「改めまして、ね。今日は私のためにこんだけ集まってくれてありがとうございます。ほんと。今集まってるメンバーで、アナザードラゴンの討伐、向かいます」
「フッ……。見ていろ異次元の龍よ! わが力に恐れおののくがいい!」
「みんなやる気満々。料理を食べて万全の状態にして、討伐に向かいます」
私はヒバナのほうを写す。
ヒバナは手を振り振りと振っていた。
「どうもー! 戦いはしないけど、勝負前のバフ役、ヒバナっす!」
「あ、あのぉ……。私も戦いませんけどぉ……。ここで応援してますぅ! ふぁい、おーです!」
「ファイオー! さぁ、出来たっすよ! イナリさんの注文! 全員食べていくっす!」
みんな料理を口にする。
バフ効果がかかったようだ。私が注文したのは火力補助のバフではなく、防御補助。生き残ることがまず大事だと思ったから。
アルカードも賛成してくれたので防御を大幅に上げる料理を頼んだ。
「さァ、行くワ。星の導きのままニ」
「いよいよ討伐だな! あたしもうずうずしてんだぜ!」
「そう急かさないでよ。神宮寺さん、ママ、カメラは大丈夫!?」
「オッケーです!」
「こっちも大丈夫よぉ」
「それじゃ、私の弔い合戦……じゃねえな。なんていうんだ?」
「終末の戦争を始めよう!」
「ラグナロクでいいやもう……。いざ、向かわん!」
私たちは拠点を飛び出し、運営から指定された平野に向かったのだった。
ラストスパート!




